2歳を過ぎると料理をしている親の行動に興味が出てきます。周りでは子供用の料理グッズや体験教室もあり、いつからどのように興味を持ってもらうか悩むところです。子供との良いコミュニケーションに繋がるだけでなく、食への関心や好き嫌いの克服にと料理を作る事は女の子だけでなく男の子にも子育ての1つとして重要です。
目次
子供の年齢によって手伝いの内容を考える
「ままごと」ごっこや子供用「知育玩具」など、料理のおもちゃは豊富にあります。おもちゃの場合は、柔らかい素材で出来ていたりするので飲み込んだりしない限り安全ですが、通常の料理となると料理の何を手伝ってもらうかを考えなければなりません。何歳ごろから手伝いをしてもらうとよいでしょうか。
2歳から3歳は、ちぎったり乗せたりする料理から
料理に興味が出たといってもまだ小さいので刃物は扱えませんし危険です。まずはパンにレタスを挟んだり、キャベツをちぎったり、ヘタを取ったり、潰したりといった「素手」で料理に参加できる事から始めましょう。ミカンの皮をむくのも、ケチャップやマヨネーズをかけるのも、ヨーグルトにイチゴを乗せるだけでも料理の1つです。
調理器具を使わなくても出来ることはたくさんあります、まずは食材に触れて「ちぎる」「のせる」「かける」「つぶす」といった簡単な作業を教えてあげましょう。
4歳から6歳は調理器具にチャレンジ
4歳を過ぎると、安全に設計された安全包丁や子供用のピーラーなどを使い、野菜を切ったり皮をむく作業をしてみましょう。もちろん1人でやらせるのではなく、大人と一緒に安全に最大限配慮して行います。
他にはお友達と食事をしたり、幼稚園や保育園対策として食事のマナーや後片付けも教えてあげましょう。「いただきます」から始まり「ごちそうさま」で終わるといった基本から、手を洗ったり食べた後は片付けるといったマナーを身に付けさせます。そうすることで一連の食べることについて分かってきますし、興味も沸いてくるのです。
小学生になったら火やガスの事も教えて、1人で触れられるようにする
小学校では調理実習もあります。小学生になったら火の危険やガスの怖さなどもキッチリと教えてあげなければなりません。煮る・焼く・茹でる等の違いやスタートからラストの完成まで出来るように教えてあげましょう。もちろん1人でやらせることはせずに、大人がキッチリ管理し監視する必要があります。
自分で手伝うことによって好き嫌いの克服に繋がる
自分で労力を使って頑張って作ったものは、案外パクパクと食べたくなるもので食べ過ぎてしまいます。親子クッキングを行うことで、料理の成り立ちから野菜の材料の事、どのように作られるかその過程を知ることが出来ます。
自分で作ったものは残さず食べることを意識付けることで、何でも食べるようになってきますし残すことがいけないことだと分かるようになります。吐くほど不味ければ別ですが、基本的には食べてみることにチャレンジさせてあげましょう。その内に何が好きで何が苦手かという事が段々と分かってくるのです。
子供に合った料理道具を使う
大人用の調理器具はサイズも異なるので子供の内は危険がいっぱいです、手を切ったり火傷をしないように安全面に配慮されたものを選ばなければなりません。握りやすいか滑らないか、子供の手を良く見ておきましょう。
しかし成長するにつれて安全ばかりを取るのではなく、「やってみたい」「作ってみたい」という子供の気持ちを尊重し、親や大人の監視の下、どんどんチャレンジすることを忘れないであげてください。
危ないから何でもダメ、コレもダメといっては成長もしませんし、何がどう危ないのかも分からないからです。自転車に初めて乗ったときを思い出してください、こけることを避ければ乗ることは出来ませんよね、それと同じで挑戦させることに意味があるのです。
世の中は危なければ規制すべきという声もありますが、何でもかんでも規制してしまうと何も出来なくなります。危険性を本人に分からせることが重要なのです。
料理本やレシピより料理を題材にした児童書を読ませる
子供でも作れる料理本やレシピグッズもありますが、活字や写真を見ても難しいので児童書を読ませてあげましょう。例えばウサギが登場して料理を作って、というような登場人物が楽しそうに料理道具を使ったりお客に振舞って美味しそうに食べてもらったりと、それを見せてあげることで興味や知識が増えてくるのです。
そうすると子供の方から「コレを作りたい!」と言わせたらしめたものです。その中で子供に手伝わせられるパートを考えて、一緒に料理をしましょう。自宅の台所(キッチン)が世界でたった1つの「体験料理教室」になるのです。