こんな話を聞いたらどうしますか？仕事が忙しすぎて壊れちゃったのかな･･･と思われるかもしれません。しかしこれ、実はきちんとした旅行のサービスなのです。自分の代わりに旅を相棒に任せられる、一体どういう事なのでしょうか。
そもそも旅行に行く人はどれくらいいるのか？
1人旅や家族旅・友達旅など本格的な宿泊を伴う旅行は、どれくらいの方が行っているのでしょうか。1年以内に国内の宿泊を伴った旅行は何回？というアンケートがあります。
出典：リサーチバンク
10代・20代・30代・40代・50代・60代の男女に満遍なくアンケートをとった結果、35％が旅行はしないという回答でした。1回以下、1年に1回あるかないかという方が64％という結果で、日本人は宿泊してまで旅行に行くことは滅多にないことが分かります。
また60代以降の定年世代も入っているため、若者に限定するとこのような結果も出ています。
出典：国土交通省
上記は国土交通省がまとめた、動き方の変化・旅行の動向で遊び盛りの「20代」の国内旅行に1年以内に行った回数の結果です。特に0回という若者が50％にまで増えているのがわかります。これは、年々パーセンテージが上がってきているのがグラフで見て取れます。ではなぜ旅行に行かない方が増えているのでしょうか。
なぜ旅行に行かないのか？
では旅行に行かない方はなぜ行かないのでしょうか。下記に大学生のデータがあります。
出典：国土交通省
行かない理由の1位に「費用がかかる」がきています。確かに学生はアルバイトで稼いだお金しかないので、中々旅行代や電車代などとなると厳しいものがあります。あまりに格安のバスツアーなどはリスクがあり、怖いというのもあるでしょう。
2位には「行く時間がない」とあります。大学生には特に夏休みに時間がありそうですが、バイトや部活・サークルとなると中々長期では難しいでしょう。
学生だけでなく、社会人でも同じ事が言えます。ただでさえ少ない休みということもあり、家賃や食費を自分で管理している中、旅行代金を捻出するのは額にもよりますが痛い出費となります。横のつながりも減ってきており、例え友達が多い人でも一緒に寝泊りする仲というのはそう多くないでしょう。
では旅行へ行った気分になろう
世の中には自分が旅行に行かなくても、旅行を楽しめるようにする方法があります。それは「ぬいぐるみ旅行」です。簡単に説明すると、自分が普段可愛がっているぬいぐるみ(人形)を、自分の代わりに旅行に連れて行ってもらうというものです。
可愛い子には旅をさせよではなく、可愛いぬいぐるみには旅をさせよという時代が来たのでしょうか。ブログやツイッター・フェイスブックなどを見ると意外とぬいぐるみを写真で撮影し、旅行の場所を紹介している人は多いです。場が和みますし、噴出し表示などで面白おかしく出来るからです。
ですが心配の声も数多く聞かれます。それは、ぬいぐるみは意思表示できないということです。荷物と一緒にがさっと持っていかれたり、雑な扱いを受けるかもしれないという心配があります。確かに写真は綺麗に撮影してくれますが、大事なぬいぐるみ・思いでもたくさん入っています。それを全く知らない方に預けるのは不安があるのは当然でしょう。
汚れたり万が一紛失した場合は、どうなるのか。そこまで思い入れが無く、どんな出来になるのか楽しみだという場合には面白いかもしれません。何十年と大事にしてきた方もいるでしょうし、寝るときも一緒の方もいるでしょう。誰にも触られたくないという場合はありえませんが、話のネタに一種の楽しみができるのであればアリなのではないでしょうか。
怪我や病気で旅行できない代わりに、世界各地を見て回らせて写真をプレゼントしてもらったという話も聞いたことがあります。
ぬいぐるみ旅行会社はいろいろ出てきている
探してみるといくつか出てきます。中には同伴者として持ち主と一緒にという内容の企画もありますが、基本はぬいぐるみ旅行です。
出典：UNAGI TRAVEL
身長20cmまでのお客様、など身長制限があります。鎌倉やミステリーツアー・ハワイ旅行など日本だけにとどまらず、世界各地の旅行があります。
出典：東京ツアーレポート Jan. 22nd, 2016 Tokyo Tour
楽しそうな様子が伝わってきます。みんなで出発前のミーティング？とか、もんじゃを焼いて食べたり、記念撮影用ののぞき穴から皆で顔出して、パシャリとカメラで撮ってもらってます。本当に旅をしたんだなという、自分ではないですが行った感を味わえます。すごい楽しそうに見えます。
ミステリーツアー2,000円
鎌倉ツアー4,500円
ハワイツアー14,800円
などなど場所や宿泊によって値段は変わってくるそうで、別途ぬいぐるみの送料などもかかってきます。皆で電車や船に乗ったり、観光名所を回ったり、ご飯を食べたり（！？）他の参加者たちと一緒だと楽しそうです。
あなたの代わりにぬいぐるみに旅をしてもらったり、あなたとぬいぐるみの2人旅というのも自分で計画してみるのも手です、そうすることでより一層の愛着も湧きますし一緒に旅してるというワクワク感が出てくるのではないでしょうか。他の人に触られたくない人は、カバンの中にそっと忍ばせておいて、個人的にぬいぐるみと旅行するのも良いかもしれません。
