家で油物をした際に出る「油」ってどうしてますか?コロッケやトンカツ・野菜や魚介類の天ぷら、串カツや唐揚げ、炒めものにいたるまで油の使い道は多いものです。しかし料理が終わってからの後片付けに苦戦することが多いのも事実で、この油って一体どうすれば良いのでしょうか。
油は捨て方を間違うと怖い?
油は捨て方を間違うと自然発火する可能性があります。自然発火とは、放置している間に燃えてしまうという事で、火事や火災に繋がる可能性があります。
人が火をつけていないのに、自然に出火することを自然発火といいます。
例えば、揚げ物の油や塗料、インキ、ワックスなどの油類は、酸化することで発熱し出火する可能性があります。
出典:日本ペイント
油だけでなく、塗料も発火する可能性があります。何も無いところから火が・・・という場合は、油や塗料が疑われます。
出典:大阪府八尾市役所
八尾市役所が実験で、ダンボールの中に油を浸み込ませたウエスを60-70度の中に放置したところ火が出たというのです。ウエスとは雑巾の事です。
油を捨てる際に1番気をつけなければならないのは、温度です。高温の状態で捨ててしまったり、暑い日に大量に対策を取らずに捨ててしまうと可能性はゼロではありません。ではどのような捨て方をするのがよいのでしょうか。
使った油をそのまま排水溝には流してはダメ
面倒になったり忙しいときには、そのまま捨てがちですがそれはいけません。水質の悪化を招き、川などが汚染され魚など生態系に悪影響を及ぼします。そして何より、家庭の排水溝が詰まります。マンションやアパートで詰まらせれば、修理代を請求されることもありますし、一軒家・戸建てでも詰まらせると次から他のものを流すときに面倒な事になります。
捨て方はいくつかあります
1番良い捨て方は燃えるゴミの日に出すという事です。必ず冷ましてから処分していくことは忘れないようにしてください。
新聞紙や紙など、油成分を吸着しやすい物質に浸み込ませます。ここでポイントになるのが油だけではなく水も浸み込ませるという事です。これで油を薄め自然発火する確立を大幅に下げてくれます。
レジ袋や牛乳の箱などに、新聞紙と一緒に入れて浸み込ませましょう。フタは開かないように密閉しましょう。確実性を増す場合は、二重に袋を被せたりし漏れ防止対策を取ります。あとは燃えるゴミの日に捨てるだけです。
他には「油凝固剤」というものが売っています。ホームセンターやスーパーでも売っていますので、油を固めてしまうというものです。そして袋などに入れて燃えるゴミの日に出しましょう。
暑い日は放置しないこと
暑い日は自然発火する可能性が高くなりますので、浸み込ませた紙などは早めに処分するようにしましょう。もしどうしても心配な場合は、暑い夏場には油物はしないことです。
まとめ
自然発火しないように冷ましてから、捨てる作業に入りましょう。新聞紙など浸み込みやすいものへ水と一緒に入れて漏れないように密閉させましょう。暑い日は長時間の放置を避けて、燃えるゴミの日に出します。これを守って美味しく油物の料理を楽しみましょう。