スズキの自動車で軽を選ばない理由は何だろう?

「スズキ」といえば「ダイハツ」と共に軽自動車メーカーの2強と言われています。ほとんどの主力製品が軽自動車で占められており、コンパクトカーやSUVなどは極僅かです。しかしスズキは今後軽自動車だけでなく、普通車にも力を入れていくというのですが、なぜなのでしょうか。

スズキの主力は何だろう?

出典:2015年12月 軽四輪車通称名別新車販売速報

05位:ワゴンR
06位:アルト
09位:ハスラー
11位:スペーシア

売れ行きを見てみると、現時点での主力は間違いなくワゴンRで4車種とも軽自動車になる。スズキの自動車と言えば軽自動車と言われるくらい、スズキの中で多くのシェアを占めている。では、スズキの軽自動車以外では何があるのだろうか。

スズキの普通車の主力

出典:日本自動車販売協会連合会

30位までしか出ていないが、ほぼ全てが「スイフト」と「ソリオ」で占められている。確かに毎回安定した売れ行きで、乗り心地に定評がある車種だ。ではこれ以外の車種は何があるのだろうか。

・ジムニーシエラ
・エスクード
・SX4
イグニス(2016年登場)
バレーノ(2016年登場)

上3つしか無かったのが、2種追加されている。2つとも軽自動車ではなく小型車という扱いになっている。今回のイグニスやバレーノはデザインを見れば、欧州でも通用しそうでデザインが良いのではないだろうか。元々スイフトなども似た特徴を持っていて、欧州でも十分通用し足回りを重視してきた自動車になっている。

スズキとダイハツが激しく争えば、ホンダや日産も同調しないわけにはいかない。大人しくしていたら顧客を取られてしまうからだ。だから2014年までは過熱気味で、市場環境が悪いのに軽自動車の売れ行きだけが伸びてきた。
生産ペースも高く、結果的に在庫が残り、販売店が届け出を行って中古車市場に放出する車両も少なくなかった。

出典:なぜ、いまスズキは“軽”ではなく“小型車”にこだわるのか

つまり、軽自動車競争が過熱すると在庫が数多く残り、小型車市場にも入ってシェア拡大をしていこうと考えているのではないか、ということだ。走行距離が短いにも関わらず、中古として市場に出回っている軽自動車は多い。それは中古車自動車サイトを見てみれば分かってしまう。

確かに激しい競争が行われると、良い車を出そうとメーカーも全力を注ぐので市場が求めている魅力的な自動車を開発してくれるだろう。選択肢も多くなり、選ぶ楽しさも増えてくるに違いない。

軽自動車で勝負するとなると、どうしても小型で燃費重視で価格の下げあいになってきてしまう。その点小型車はある程度価格が高くても、趣味の範囲の車や燃費の加減で実現できなかったエンジンを選ぶなど、作る選択肢が広くなっていく。

スイフトやソリオが売れているように、きちんとしたコンセプトやデザインがあれば、軽自動車を選ばずに普通車を購入してくれるというわけになる。良い車は売れるというスタンスの元、これからも良い自動車が作られることを楽しみに待ちたい。