昔に比べてカメラを使う回数が減った、スマホで十分じゃないの?

最近のカメラというと何を思い浮かべるでしょうか、iphone(アイフォン)やアンドロイド(android)の携帯電話・スマートフォンのカメラでしょうか。こだわりを持っている方は、一眼レフやデジタルカメラ、いわゆるコンデジや、動画を撮影するときはビデオカメラを使っている方もいます。ですが、これだけ携帯電話やスマホの性能が伸びた現在、売れなくなっているのでしょうか。

一眼レフはそれでも売れている

都会のビックカメラやヨドバシカメラなどへ行くと、カメラコーナーにも人がたくさん集まっています。もちろん中国人の爆買いもありますが、カメラ好きは意外と日本には多いのです。中古市場でも売れていて、撮影する人や仕事にしている人など使う人物は様々です。例えばアイドルを撮影したり、スポーツを撮影したり、春には桜や秋には紅葉など撮影している方も多いでしょう。最近では犬や猫などの動物から、子供の記録まで一眼レフで撮影するという方もいます。

アメトーークで「カメラかじっている芸人」でも放送されましたが、芸能人や芸人の間でも話題で反響もかなりあったそうです。

初心者にはEOS KISS X7 X8など、売れ筋というものも数多く存在します。メーカー名やシリーズ名を聞くだけでも、実際持っていない方でも分かる名前は多いでしょう。

EOSはCANON、Dシリーズはニコン、αはSONY、LUMIXはパナソニック、OLYMPUS PENはオリンパス、Xシリーズは富士フイルムNikon(ニコン)ペンタックスなど、CMや雑誌でもお馴染みで、ちびまる子ちゃんの、タマちゃんのパパが使っているライカも有名です。

機能を見ても多彩で、手ブレ補正機能・ゴミ取り機能・ライブビュー・バリアングル・自分撮り機能・防塵・防滴・タイムラプス・GPSなど様々な機能が高性能で付属しているものも数多く存在します。

確かに携帯電話やスマートフォンのカメラ機能もパワーアップしていますが、一眼レフもどんどん進化していってるのです。

再度ブームになってきたチェキ

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出典:チェキ

チェキと聞くと、「あ~、昔そんなのあったな」と思い浮かべる方が多いでしょう。チェキというのは、撮った写真がその場でプリントされるというものです。全然分からない方は持ち運べる補正が無い簡易プリクラといえば、大体想像はつくのではないでしょうか。これは富士フイルムが扱っている、インスタントカメラです。

今でしたらUSBやクラウドでデータを共有したり、送信したりする必要がありますが当時はその場で渡せるとあり便利でブームになりました。

1998年に発売され、2002年度には国内だけで約100万台が売れるヒット商品になりましたが、2004年度には10万台に。その後、韓国や中国で人気になり、今年度は当初目標を上回る500万台を見込んでいます。

出典:「チェキ」V字回復! 年間販売500万台突破へ 5年で5倍に、うち9割が海外 11億円かけ生産増強へ

2002年に年間100万台売れて、2年後に10万台に落ち込んだのにも驚きですが、現在では500万台となっているのです。ただし海外での売上が9割以上となっているようですが、若い女性を中心に人気がジワジワと出ているというのです。

その場ですぐに出るカメラとしては、使い捨てカメラが昔は良く使われていました。あれは本当に使い捨てで、現像に出す必要がありました。

ライバルもほとんど無く、あの独特な質感を出すのは市場を見渡してもチェキくらいで新しいニーズが出ているというのです。確かにスマホにも無く、一眼レフやデジカメにも無い、新しい質感です。

ライバルではなく仲間として

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出典:スマホdeチェキ

最近では「スマホdeチェキ」というスマートフォンと連動させて、スマホで撮影したものをアプリで送信しその場でプリントできるというのがあります。まさに今のトレンドを詰め込んだ新しいサービスの登場というわけです。

確かにスマートフォンで綺麗に撮影したり、アプリで補正や目を大きくしたりデコったりできても、単体で印刷することは出来ません。競合するのではなく、共存するという手法は新鮮であり面白い試みです。

どれを選ぶかは自分次第

一眼レフ・デジタルカメラ・チェキ・スマートフォンなど、撮影する機材は昔より選択肢が豊富です。気軽に撮りたいのか、本格的に獲りたいのかによって機材は異なります。ただどれをとっても、想い出や大事な大切な場面を残してくれます。カメラはその時々の思い出を切り取るもの、とはよくいわれるものでシャッターを切ることで撮影してよかったな、と思えるものを撮影してずっと残しておきたいものです。