昔の夜行バスって安さだけが先行し、快適性や安全性は疑問だった

夜行バスって聞くとどういうイメージを持たれるでしょうか。深夜に出発して次の日の朝に到着する、長期移動でギュウギュウですし詰め状態、トイレは1個で寝るのも大変、だけどものすごい安い!というのが多かったのではないでしょうか。そのせいでバスの運転手の居眠り事故もあり、ニュースでとりだたされていたのを思い出します。しかし最近の事情は少し変わったようです。

そもそも夜行バスとは?

高速道路を使って長距離を走り、走る時間帯は主に夜から朝にかけてが多い。定員になれば出発するバスや、全席予約が要るタイプのものもあり、最近ではネットで座席指定が出来る物もあります。

電車を使えばいいのでは、という意見も出るが新幹線だと高額になり小回りが利かないので安くて便利な深夜の高速バスを使う方が増えています。

ただし雨や雪などの天候事情や、行楽地などでは渋滞や事故などで遅れるケースも出てきます。大型の連休やGW・お盆や正月・年末年始も混雑が予想され、時間通りに行かないことも出てきます。

気をつけたい夜行バス

長時間の運行が予想されるので、トイレの有り無しや座席の快適さなどを確認しておく必要があります。値段によってもバスが異なり、女性に配慮したバスもあります。

荷物は極力少なくしなければいけません、広いバスではないので他のお客さんに配慮しましょう。リクライニングやカーテンなどは、トラブルになりやすいので注意が必要です。

話し声や電話はもってのほかで、消灯後はゲームや携帯電話の明かりが周りの迷惑になることがあるので注意が必要です。

いびきがうるさい人がいる可能性があります、耳栓やアイマスクなど寝やすい格好の装備を整えましょう。

あまりにも安い高速バスは注意が必要です、以前は超格安で運転手に無理な運転をさせ事故が起こったことがありました。

車椅子を使う場合などは事前に問い合わせたほうが無難です、介助者が同行することが条件などがあります。

最近豪華になった夜行バス

以前は左右に2席ずつの4列が主流でしたが、最近ではゆったりの3列やまるで個室かのような広さの2列シートなどが増えています。リクライニングシートがあったり、パウダールームまでついているものや、ゲームやテレビが見れたり、ネットカフェのような個室空間でゆったりすることも出来ます。

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出典:マイ・フローラ (2列個室タイプ・トイレ付き)

海部観光株式会社の徳島-東京間を移動する「マイ・フローラ」です。本来50席配置できるはずが12席しか配置しないというゆったり空間で、まるで高級ホテル化のような雰囲気を醸し出します。パウダールームもあり、カーテンをしめるとほとんど個室状態を味わえます。さらにテレビやコンセントもあるので、豪華です。

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出典:コクーン

willertravelのコクーンです。まるでコックピットかのような佇まいで、内装に力を入れていておしゃれで快適と評判です。映画やゲームも楽しむことができ、小物を入れておいたり脚を置くスペースなど細かい気配りがポイント高いです。コンセントもあり、リクライニングとして気持ちの良いゆりかご設計が特徴です。

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出典:中国バス

中国バスのdreamsleeperです、座席数は14席限定で単独2列という広さ。さくら色のLEDやイオン発生器、アロマや無線LANのwifi(ワイファイ)まであり、長距離移動する為の心地よさを一通り揃えた感じになっています。パーティション、カーテンで区切られているため、ほとんど個室状態のプライベート空間はゆっくりできそうです。

新型が増えて早朝から走れる

以前までの夜行バスは2タイプあったそうで、設備がよくて高いか、必要最低限で安いかでした。全体的にパワーアップしてきて、快適性や居心地が重視されています。値段もその分上がるかもしれませんが、その分安全性にもお金をかけているでしょう。

1980年代後半までの夜行バスといえば、2席+2席の座席配列が主流。車両によってはトイレもなく、簡素な車内設備が一般的でした。1980年後半からは「3列独立シート」が登場。1席ずつ独立したシートを通路2本で隔てて配置するもので、現在の夜行バスではこれが標準になっています。

出典:安さが売りは過去の話? 夜行バス最新事情

新幹線や特急に対抗する必要があり、各社バス会社は力を入れているのだそうです。ただし値段も各社かなりのばらつきがあり、快適性や料金などいろんなタイプが選べるようになっています。安さも重要ですが、快適さや安全は長距離を任せるためには必要です。電車や飛行機、車などに頼る方も多く、何を重視するかで移動手段は異なるでしょう。