日本の建築技術もさることながら、その美しさや伝統は世界に誇れる景観となっています。世界文化遺産にも登録された兵庫県にある、国宝姫路城が人気で入城者数は日本一になりました。有名どころを数えると日本に48城あるそうですが、数年前までは考えられなかったお城人気が起こっています。これは日本人だけでなく、爆買いでおなじみの中国人などアジア圏からの観光客の影響も強いでしょう。
抑えておくべきお城
全国城郭管理者協議会によると、48の加盟しているお城があるそうで列挙してみると下記のようになっています。
【青森県】弘前城【山形県】上山城【宮城県】白石城
【福島県】若松城
武将や殿様が少ない分、東北にはあまり数はありません。若松城が観光客が多いお城です。
【神奈川県】小田原城【長野県】松本城
【静岡県】掛川城・浜松城
【愛知県】犬山城・岡崎城・清洲城・名古屋城
【岐阜県】大垣城・岐阜城・郡上八幡城
【三重県】伊賀上野城・津城
【福井県】越前大野城・丸岡城
【滋賀県】長浜城・彦根城
【京都府】二条城・福知山城
二条城も京都では人気で、毎年上位に入っています。
【大阪府】大阪城・岸和田城【和歌山県】和歌山城
大阪観光に来たらまず天守閣は押さえよう、とはよく言われるものです。
【兵庫県】篠山城・竹田城・姫路城
1番人気の姫路城は兵庫県で、全国各地から観光客が殺到しています。
【岡山県】岡山城・備中松山城
【島根県】松江城【広島県】広島城・福山城
【山口県】岩国城【香川県】丸亀城
【愛媛県】今治城・宇和島城・大洲城・松山城
【高知県】高知城【福岡県】小倉城
【大分県】中津城【長崎県】島原城・平戸城
【佐賀県】唐津城【熊本県】熊本城【沖縄県】首里城
毎年熊本城と首里城が首位を争っていました。昔からの人気の観光名所となっています。
日本一は姫路城へ
世界文化遺産・国宝姫路城(兵庫県姫路市)の2015年度の入城者数が9日、222万人を突破し、日本の城郭の年間入城者数で過去最多を記録した。これまでの最多は、熊本城(熊本市)が08年度に記録した221万9517人だった。
今までの熊本城の最多221万人を抜き1位に躍り出ました。これは5年半の平成の大修理と言われる改装が終わり、日本以外からの観光客も殺到しているためです。この数字は当面の間抜かれることは無さそうです。
以前修理されたのが1964年の昭和の大修理で、そのときは174万人が訪れたのは有名です。1964年の50年ほど前の話です。
なぜここまで姫路城だけが人気?
全国各地でお城の城郭ブームが起こっていますが、特に人気を集めているのが姫路城です。これはあまりの白さが素晴らしく、最新技術で長く持たせる為にわざとこのようにしたのだとか。
出典:姫路城白過ぎ!? 「違和感」の声も… 漆喰一新「本来の姿」
上記の画像は引用の為、押しても拡大しません。
以前の歴史を感じる黒っぽい雰囲気はどこにいったのやら、となるくらいの白さで驚きの白さとなっています。壁と瓦の継ぎ目の部分を漆喰で塗り替えたのが大きな部分だ。
防カビ剤や白く保たせる効果で、この白さは3年ほど続くそうで見るなら今から3年間というわけです。白さがネットを辿って話題になり、国内外から見たい!という声が大きくなり殺到したのです。
他の城も負けていない
いや実際の数では負けているかもしれないが、魅力がたくさんある城が日本には多い。京都の二条城も毎年多くの観光客をひきつけている。
世界遺産の二条城(京都市中京区)の2014年度の有料入城者数が前年度比約4万人増の162万8798人(暫定値)となり、バブル崩壊後最多を記録したことが30日分かった。
大阪万博の年に211万人を記録してい以降は減少を辿り、2000年に114万人だったのが盛り返してきた。やはり他の観光名所も多く、相乗効果で外国人客を取り入れているのもかなり大きいだろう。
昔からお城人気はあった
いつ頃からこのように城郭に人気が出てきたのだろうか、ここ2~3年だろうか、いやいやもっと昔から観光名所としてのパワーはあった。
出典:神奈川県小田原市
平成16年度からの6年間のデータだが、首里城・熊本城・二条城・姫路城・大阪城はトップ5の常連となっている。この頃から年間で100万人を突破している城も多く、ブームが今にはじまったものではない。もちろん桜の花見のシーズンやイベントなどで出向くこともあるが、お城自体を見たいが為に訪れる地元民も多くいる。
特に地方や田舎のほうでは人が増え、観光客がお金を落とすと経済や活性化にも繋がるので喜ばれているのではないだろうか。もちろん世界文化遺産はゴミ問題やマナーの悪化なども問題も多い、それは観光客として日本人が真っ先に大事にしなければいけない事だろう。