ペットが亡くなったら民間のお墓・霊園は止めたほうがいい理由

家族として長い間一緒にいたペット、犬(イヌ)猫(ネコ)鳥(トリ)兎(ウサギ)など、様々な種類がいますが亡くなったらお墓を作る場合、業者に任せて人間のようにお葬式をして「お墓を購入して入れてあげる」というのは止めたほうがいいかもしれません。なぜなら民間はビジネスとして運営しています、日本のお寺のように昔から安定して収入があるわけでもありません。ではどうすればよいのでしょうか。

ペットは「戸建ての庭」や「人間と同じお墓」に入れてはいけない?

昔からいわれたことですが、ペットが亡くなった際に庭に埋葬したり人間と同じお墓に入れてはいけないと言われた事があります。成仏できない等の説がありますが、特に根拠が無く迷信と言われています。

現在では自宅埋葬も多く、庭に入れてあげることが多くありますが、人の踏まない場所であったり、墓石としては平らな石や卒塔婆が使われることがあったり工夫が必要です。手作りで作られている方も多く、近くに綺麗なお花を植えてあげたり、お線香などは好みによります。

注意を上げるとすれば借家でない自分の持ち家・持ち土地であることです。賃貸であったり、借家の場合は大家さんや家主に許可が要りますし恐らく許可されないでしょう。

ペットはかけがいの無い家族です、一緒に時を過ごした時間は短くても人間と一緒のお墓にいれる場合もあります。その場合はお寺・霊園に確認してみましょう。

ペット霊園や共同墓地

最も良いのが国や市の共同墓地です。国や地方自治体が管理していれば無くなる心配はありませんが、民間の場合は倒産する可能性があります。

例えば市の施設としてこのような場所があります。千葉県成田市では成田市役所の環境衛生課でペット火葬を受け付けており、「いずみ聖地公園」にて永年使用の合同納骨場があります。

参考:千葉県成田市

ネットの見積もりや墓石の販売など、人間と同じようにペットでも葬祭や霊園を民間で行っているところがあります。値段もバラバラで簡易的なものから本格的なものまで様々です。しかし中には閉鎖して放置されているところもあります。

ペット霊園が放置され、撤去される問題

きちんとされている民間業者もたくさんいますが、悪質な放置されているケースがあります。

突如閉鎖になったペット霊園に掘り返された骨や墓標らしき残骸が捨てられていたとして、大阪府枚方市のペット霊園「宝塔」に批判が集まっています。Twitterに投稿された画像には「1月末で閉園しました」「整地の後、地権者にお返しします」「H29.4月より工事に入ります」などと書かれた張り紙や、山積みになった骨などが写されていました。

出典:枚方市のペット霊園が突如閉鎖で物議 山積みの遺骨や墓標に利用者から悲痛な声「自然葬の子はどこへ……」

民間の施設を利用する場合は突然閉鎖されることがあり、せっかくのお墓が聖地され撤去されるというのです。このような問題があるからこそ、出来る限り自分の手の届く「庭」や国や市が管理する「共同の施設」を選択したほうが良いのです。

業者に任せず自分で手続きをする

業者はビジネスでお墓の経営を行っています。土に還す、火葬した場合はお骨は飼い主が持って保管しておくことも検討すべきです。仏壇がある場合は、そこへ並べて置いておくのも手です。民間の永大供養ほど当てになりません。

もしくは業者に任せる場合は火葬だけにして、残りは自分でお墓や供養の手続きをしましょう。自宅保管が心配な場合は、迷わず市区町村の施設を利用します。宗教の宗派によっては、人間と同じ場所への埋葬は断られるケースもあります、「気持ちは分かるけど、うちの決まりだから申し訳ない・・・」と言われるのです。

ペットが元気な内に、動物病院へ行ったときなど、さらっと先生(獣医師)に聞いたり、市役所や村役場で聞いて頭の片隅に対処法を覚えておきましょう。