親から付けられた名前がトラウマ、変更は出来るのか?

子供には親からその子に合った、希望を込めた名前が付けられます。しかし中には変な名前や、親が幼稚っぽいとキラキラネーム・DQNネームを付けられたり、過去には名前に「悪魔」と付けようとした親と受理を受け付けなかった国が裁判になる事もありました。親は軽い気持ちでも子供が学校でいじめられたり、負い目を感じて人生を過ごすなど迷惑になります。そこで名前を変更したいと思うわけですが、簡単に変更できるのでしょうか。

子供の名前の付け方

子供が生まれると「出生届」を出す必要があります。これは生まれた日から14日以内に届け出ることが決まっており、その際に子供・父親母親の両親の生年月日や氏名の情報等が書かれます。その際に一緒に子供の名前も決めて提出します。

子供の名前は男の子・女の子によって変わりますし、漢字の画数や性とのバランスや相性も考えられます。字画数や姓名判断・占いなど決めるための手はいくつもありますが、それらを検討し親が付けます。

学生時代に名前が嫌だと言っていた子がいる

親から付けられた名前が男なのに女のようで「嫌だ」「変えたい」とずっと言っていた方がいます。親はなぜ自分にこんな恥ずかしい名前をつけたのか、大人になったら早く変更したい、絶対変更してやるんだ!と学生時代ずっと言っていました。

親の幼稚化でキラキラネームが流行る

例えば悪魔ちゃんと名付ける親もいたり、近年のキラキラネームではポケモンの「光宙」(ピカチュウ)や、妖怪ウォッチの「詩羽楊」(じばにゃん)「姫輝」(キティー)など、キャラクターものが最上位のキラキラネームです。学校ではネタにされたり面接や試験では書類ではねられる可能性すら出てきます。

親がピカチュウみたいに可愛く育って欲しいと願ったのかもしれませんが、子供はいい迷惑です。私がその名前だったら恥ずかしすぎて登校拒否するレベルです。

名前には本来制限はありません、どんな名前をつけようがどんな読み方に使用が「普通は」異議が出ることはありません。例えば先ほどのピカチュウですと「光宙」と書きますが、「こうちゅう」と呼んでも、「ひかりちゅう」と名前付けしても良いわけです。

名前の読み方を変更するだけなら簡単?

住民票には例えば「山田太郎」のように漢字で登録されています。しかし読み方は任意で、実は書かれていない場合があります。各市区町村の役所の窓口で「名前の読み方の変更」を申し出れば意外と簡単に変更することが出来ます。「姫輝」(キティー)が嫌なら、「ひめき」などに変更するのも手です。

しかし上記で言う「太郎」「姫輝」を漢字ごと変更するには手続きが必要になります。既に住民票に記載されているわけですから、それを変更するには労力がかかります。

名前の漢字を変更するには裁判所の許可が必要

読み方を変更するには、各市区町村の窓口で変更可能です。しかし漢字を変更するには裁判所へ行かなくてはいけません。

正当な事由によって,戸籍の名を変更するには,家庭裁判所の許可が必要です。正当な事由とは,名の変更をしないとその人の社会生活において支障を来す場合をいい,単なる個人的趣味,感情,信仰上の希望等のみでは足りないとされています。

出典:名の変更許可 裁判所

15歳未満では法定代理人が代理をする必要があります。それ以上の年齢ですと自分で申請することが可能です。しかし、上記にあるように「社会生活において支障を来す場合」の理由が必要になります。

ただ単に気分転換に、宗教上の理由でなどは認められないのです。学校で深刻ないじめを受けていて引き篭もりになったなど、正常な生活が出来ないレベルの理由が要るのです。

手続きには自分が住んでいる住所の「家庭裁判所」へ行きます。そこで必要な費用と戸籍謄本や書類を提出して、裁判所に審理してもらいます。

名前の変更が許可されたら?

晴れて名前の変更が認められれば、新しいスタートを切ることができます。市区町村に届出を出して、本籍地・住所地の役場に必要書類を持っていきましょう。極力親がつけた名前は変更しないものですが、最近は子供の今後を考えない、とんでもない親もいます。その時の最終手段として考えてみましょう。