お祭りで金魚すくいをしてもらってきた、ホームセンターや熱帯魚コーナーで購入してきた、などして家に持ってきたはいいけれど、水槽を用意する必要があります。水槽といっても本格的な大きいのは必要なく、きちんとした住むのに快適な環境を用意させる必要が大事なのです。
金魚は普通の水の中ではいけていけない
金魚をバケツの水の中に入れると、生きていけなくなります。魚の中でもデリケートな生き物ですので、きちんと環境を構築する必要があるのです。
バケツに水道水を入れて金魚を入れることは危険です。入れる場合はカルキ抜きをする必要があります。水道水にはカルキが含まれていて、カルキとは「次亜塩素酸カルシウム」を指します。これは水道水を清潔に保つための「殺菌作用」を持っているので、金魚を入れるとマズイことになるのです。
ちなみに人間が毎日飲んでも大丈夫なように規定されていますので、ご安心ください。水中の微生物向けに威力を発揮するという事です。
金魚を入れる水槽その1:水槽を調達する
ホームセンターや金魚売場で売っていますが、大体60センチ前後が人気です。しかしその大きさに水を入れると数十キロとなり、水の入れ替えや持ち運びで腰を痛めたりする可能性があります。置く場所は水の入れ替えがしやすい水場の近くをチョイスしましょう。
水槽が割れたり漏れたりすると、水の量はかなり入っていますのでアパートやマンションだと玄関に置いていた場合、外まで溢れる可能性があります。水平なバランスの良い、置く場所を予め選定しておきましょう。なお、金魚の数が増えれば増えるほど、それに比例して水槽も大きくしていかないとストレスが高くなりますので注意が必要です。
なお、暗い場所でずっと飼育することは金魚の生育にあまり良くありません。1日の内少しだけでも30分とかで構いません、午前中の涼しい時間帯などに日に当たるようにしましょう。しかし直射日光を長時間当てると逆に危険ですので、薄いカーテンを入れてあげるなど対策を取りましょう。
金魚を入れる水槽その2:カルキ抜きをする
水槽に水道水を入れたら「カルキ抜き」を入れてください。これはホームセンターや100均でも販売されています。あとは別のバケツかペットボトルを用意しましょう。
このペットボトルは、今後水道水とカルキ抜きを合わせて金魚にあう水を作るための装置になります。なぜなら金魚が入った水槽に、そのまま水道水を入れることは出来ないからです。必ずカルキを抜いた後の水、を入れてください。
水でカルキ以外に最も注意する点が「水温」です。夏の暑い日は水温も上昇しますが、水道水はひんやりと冷たい場合があります。この温度変化に金魚がついていけない場合がありますので、新しく入れる際の水の温度は現在水槽に入っている水の温度に合わせましょう。
金魚を入れる水槽その3:金魚の餌は慣れてから
金魚を水槽に入れた際は、まるで引越しが終わった人間のように疲れ果てています。ストレスもあり、ご飯も喉を通りません。最初の2~3日は、餌を控えて3日目くらいから与えましょう。そうしないとせっかく食べてもきちんと消化できずに、詰まらすことがあります。
餌の量は食い付きが悪くなる量、で測ってみましょう。もうこれ以上食べないと分かったら、適正な量はそれより少し少ない量という事になります。餌は朝と夕方の2回で問題なく、4~5分位で食べきれる量にしましょう、与えすぎは病気になる場合があるので、よくありませんし水槽も汚れてしまいます。
カルキを使うと殺菌効果がなくなるので、バクテリアが増えていきます。バクテリアが増えると、バクテリアが浄化した亜硝酸が増えます。これが増えてくると金魚にとって有害なので、水の入れ替えをするのです。濁ってきたり金魚が水面をパクパクしたら急いで変えましょう。
少しでも長生きできるように、金魚が快適に過ごせる環境を提供してあげましょう。