子供の咳が止まらない、風邪と言われたけど中々治らない

風邪を引いたとき以外にも、咳が止まらないことがあります。咳止めを飲んでも効かないし、ずっと咳いていたり、苦しそうだったりと特に小児の内で発生することも多いのが「気管支喘息」です。40-50年前は1%だったのが、今では6倍近くまで増えており様々な原因が考えられています。咳を止めるにはどうすれば良いのでしょうか。

気管支喘息が増えている

工場の排ガスや大気汚染などでも起こり、食料品などの化学物質、アレルギーの影響などが考えられます。特に大人では長時間の勤務でストレスが溜まったり衛生面が問題になっています。

周りでホコリが多かったり、喫煙が多かったりストレスをかけたりすると喘息になりやすいといわれ刺激を与えることで悪化してしまいます。

気管支喘息の症状とは?

私自身も気管支喘息にかかったことがありますが、気道が狭くなり呼吸がしにくくなることです。しかも狭くなった所は敏感に反応する様になっており空気中の物質に過敏に反応します。

息をするだけでヒューヒュー・ゼーゼーと音がするのが特徴で、息が苦しくなり咳が止まりません。特に朝と夜の症状が酷く、夜に目を覚ますこともあるくらいです。風邪を引いたときの合併症として、季節の移り変わり目や気温差が激しい日などに発症しやすくなります。

子供の場合は小児気管支喘息

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出典:小野薬品工業株式会社

1歳から2歳までが多く、生後すぐの場合もあります。大人になってからも成人型気管支喘息という名称で引き起こす場合もあります。

小児気管支喘息は子供が発症する喘息で、子供の場合うまく話せない為症状を甘く見がちです。両親の遺伝によって子供にも起こる可能性があり、アレルギー反応で引き起こされる場合もあります。

病院ではアレルギー検査をしてくれますので、子供がどういったアレルギーに反応するかの検査をするのも手です。もちろん大人も出来ますので、花粉・ダニ・ハウスダストなどどれに過敏に反応するのかなど知っておくのも大事です。

特にペットを飼っていたり喫煙者がいる家庭では注意が必要です、悪化する可能性があったり炎症を起こすので止めましょう。

酷い時は呼吸困難になる

普通に生活出来るレベルの気管支喘息もあれば、息苦しいのが周りでも感じ取れるレベルもあり、酷い時は呼吸困難で重症化する場合もあります。そうならない為には、早めに手を打っておく必要があります。

小児気管支喘息の対策方法は?

対策をするには様々な要因を取り除く必要があります。

喘息治療の三本柱は
1.家庭内の環境整備(ダニ対策や家庭内での禁煙など)
2.適切な薬物療法
3.心身の鍛錬
です。どれが欠けても喘息の治療はうまくいかないのです。苦しいのを我慢して体を鍛えても喘息はよくなりません。

出典:原口小児科クリニック

家庭環境と薬と体を健康に保つことが重要です。喘息を治療するか、発作を治療するかなど症状と今後の対策によって薬などが異なります。例えば気管支拡張剤などで軌道広げる、などがあります。

お医者さんにすぐに相談することで、どういった治療法でいくかを一緒に考えましょう。喘息や気管支炎などは、症状がなくなったからといって薬をやめると復活することがあるので、お医者さんの判断があるまでは続けるようにしましょう。

家の掃除は小まめにする

エアコンのフィルターであったり、カーテンであったりと普段あまり掃除をしない場所も掃除するようにしましょう。空気清浄機を購入しておくのも手で、ずっとかけ続けていても電気代は安く出来ています。もちろんフィルターは洗ったり掃除したり、交換をするのも忘れないで下さい。

布団やシーツもこまめに洗い、リラックスできる環境を整えることが大事です。体を冷やさないように体を温めて、水分も適度に補給しましょう。

最後に診察の時は症状が無いことが多々あります。その場合は、いつどこでどれくらいの頻度であったか、きちんとお医者さんに説明しましょう。子供だけでは説明できない場合があるので、大人がきっちりその時のことを把握しておき説明することが大事です。アレルギーの可能性も考えられるので、何を食べたか聞かれる場合があります。忘れそうな場合はメモをしておきましょう。