薔薇の種類は2万種類とも3万種類ともあると言われています。日本人にも馴染みのある人気のある薔薇は「赤色」「黄色」「白色」「ピンク」といった色が一般的な色でした。しかし研究によって、日本の企業が青色に成功しました。
薔薇の花言葉
薔薇(英語ではRose・ローズ)でよく言われるのが「花言葉」です。存在感があり、束の中に数本入れるだけで華やかになる薔薇は、記念日や誕生日、還暦祝い、退職祝い、母の日に特に人気です。しかし花言葉は色や本数によって変化します。
【赤色】
情熱・あなたを愛します・美しさの象徴・愛など。
【黄色】
友情・さわやか・華麗など。
【白色】
尊敬・清純・約束を守る・など。
【ピンク】
感謝・しとやかさ・気品など。
しかし青い薔薇だけは花言葉が変化しています。自然界に青い薔薇は存在しませんので、今までの花言葉は「不可能」「存在しないもの」でした。
しかし青い薔薇ができてからは「夢かなう」となっています。
【青色】
夢かなう
本数によって花言葉の意味は変化します。
【1本】
一目惚れ
【2本】
世界は2人だけ
【3本】
愛しています
【4本】
愛の気持ちは変わらない
【5本】
あなたに出会えてよかった
本数で見てみると99本の「永遠の愛」や、108本の「結婚してください」など、999本までと多種多様にあります。しかしどれも愛に関する意味が多く、まさに人間の大切な心に働きかける際に使うんだということが改めて分かります。
青い薔薇は日本の企業が作成した
薔薇には元々色素として青色が存在しません、ですので青色の薔薇は存在しないといわれ続けていました。品種改良で赤色色素を抜いて青っぽく見せかけるのが方法としてありましたが・・・。
1990年から研究を開始したのが、日本の飲料メーカーのサントリーです。青色にするには2つの課題を克服する必要がありました。
1つは、バラ以外の青い花に含まれている膨大な遺伝子の中から、青色遺伝子を取り出すこと。そしてもう1つは、バラの細胞に青色遺伝子を入れて、その細胞から青いバラを作製する方法を見つけ出すことです。
出典:“青いバラ”の花言葉が、「不可能」から「夢 かなう」に
成功したのは2004年で、パンジーの青色遺伝子を入れることで青色色素100%のバラを咲かせることが出来たのです。一般の家庭へ広まるように販売が始まったのが「2009年」です。
他にも青色の花に続々成功
サントリーは、カーネーションの青色や菊や百合にも成功しました。地方に行くと植物園やバラ専門のバラ園があります。その中に青色があった時は、観光客の目を引くことは間違いないでしょう。それだけサントリーが与えた影響がすごいことなのです。
遺伝子組み換えは販売できない?
遺伝子組み換え技術を用いた場合、環境への影響が心配されます。販売をするには環境への影響が無いことを、日本の環境省と農林水産省から認められる必要があります。つまり許可を得る必要があるのです。
導入した遺伝子が野生バラに広がる心配がないことを実証するために4年もの時間が費やされました。認可が下りたのは、2008年1月31日のことです。
成功してから科学的に証明するまで更に4年間時間をかけています。研究が始まったのが1990年ですので、開発まで14年、販売まで18年という長い年月を必ず成功するんだという信念の元、諦めずに挑戦した日本の研究者達はまさに日本人が誇りに思える挑戦者です。
皆さんも夢がかなう、諦めるな、そういう思いのこもったプレゼントに青いバラを渡すことを検討してみてはいかがでしょうか。