じゃんけんぽんって、昔何て言ってたと思う?

物事を決めるときにじゃんけん、意見が対立したときにじゃんけんと、日本ではよく何かを決めるときに使われています。もちろん日本だけでなく外国でも言葉や意味は違えど使われるもので、シンプルで分かりやすい例えが用いられている事が多くあります。

日本で言われるじゃんけん

田舎から都会へ出たり、引っ越して県が変わったり地域が変わったりすると聞いたことも無い方言に出会います。じゃんけんも同じでランキングはこのようになっていました。

1:じゃんけんぽん
2:じゃんけんぽい
3:じゃんけんほい
4:じゃんけん で ほい
5:いんじゃんほい
6:じゃんけんぽ
7:いんじゃん で ほい
8:じっけった
9:ちっけった
10:じゃんけん

出典:じゃんけんの掛け声は?

ほとんど「じゃんけん」と名前がつきますが、「いんじゃん」や「ちっけった」などが変わった言い方でしょうか。

2つに分け隔てるやりかた ぐっちぃ?

5人を3人と2人に分けるとき、4人を2人ずつに分けるときになどに使われます。

例えば

北海道:グッとパーで合った人
岩手:う~っしょ
宮城:うらおもて
群馬:ぐーぱーじゃん
埼玉:ぐーぱーじゃす
静岡:ぐーっとぱーだっ
石川:ぐーとぐーとぐーとぱ
滋賀:ぐーぐーぐっぱでほい
大阪:ぐっとっぱーやで
和歌山:ぐーちーよっ
岡山:ぐっぱでほい!
山口:うーらかおーもーて
愛媛:ぐっちでほいっ
長崎:う~ら~お~も~て
鹿児島:いしとっぱ!

出典:じゃんけん掛け声(二手に分ける)県別一覧表

正確な統計ではないですが、このような言い方があるとの事。「ぐー」と「ちょき」で決めるときもあれば、手の裏か表で決めるときもあるようです。

ぐーちょきぱーは日本だけ

ぐーちょきぱーを作ったのは日本人で、元祖は中国の「ヘビ」「ナメクジ」「カエル」と言われています。3すくみでそれぞれがそれぞれに強くて弱いというものです。ポケモンでもあるように、草は火に弱く水に強いというアレと同じ原理です。江戸時代の町民や商人が楽しく物事を決める為に使われたといわれていて、勝負というよりは楽しむことが多かったそうです。

先ほどのヘビはナメクジに弱く、カエルに強いのです。「蛇に睨まれた蛙」ということわざがあります。非常に恐ろしいという意味や、苦手ですくんで動けない、といった意味で今でも使われています。これからはじゃんけんではなく、「ヘビ」「ナメクジ」「カエル」という言葉を使ってじゃんけんをするのも面白そうです。