ポイ捨て・落書きを激減させるには、日本人ならではの対策で解決する

街中を歩いているとゴミ箱でないところへゴミが捨ててあったり、ポイ捨てや壁・シャッター・塀に落書きがされていたりとマナーがなっていないことが多々見かけられます。公共の場にそんなことが出来るなんて神経を疑いますし、いわゆる親の顔が見てみたい、といいたくなります。公共の場だけでなく、自分の家の壁やシャッターにされていたら激怒することになるでしょう。

落書きはアートではない

落書きと言えばまず思いつくのは、教科書やノートに落書きすることでしょう。大抵は自分の持ち物に落書きするので、誰かに迷惑をかけるという事がほとんどありません。髭をはやしてみたり、髪の毛をふさふさにしてみたり、4コマやパラパラ漫画などを書く人もいたでしょう。

しかし最近では、マジックやスプレーなどで公共の物に落書きをし、アーティストを気取っている人間が少なからずいます。大抵は深夜の人目につかない時間帯や場所を狙って行うもので、立派な犯罪です。便所の落書きと言われるほど幼い発想でもちろん器物損壊です。

ベルリンの壁の落書きも酷いものでしたが、あれは政治的な意味合いの大きい壁でした。古代ローマの文字などは、長期にわたり保存ができるので、当時を知る上ではとても大事な資料になります。日本でも震災や原爆のあった時に、人を探す手段として伝言版扱いにされた時がありました。

ポイ捨ては不法投棄にあたる

具体的に不法投棄とはどういう意味になるのでしょうか。

不法投棄とは、廃棄物を適正に処理せず、みだりに道路や空き地(自らの土地を含む)等に捨てる行為です。空き缶、ガムの包み紙、たばこの吸殻など軽微なごみのポイ捨ても不法投棄になります。

出典:境港市役所 ごみの不法投棄・ポイ捨ては犯罪です

空き地や原っぱにいくと、いつから捨てられているのか分からないゴミが捨てられていたりします。家電の回収が有料になった際には、テレビ・冷蔵庫・洗濯機・クーラー・エアコンの不法投棄が増えた時期がありました。

落書き対策は園児にあり

落書きが酷かったところに、幼稚園や保育園児・小学生が描いた絵が飾られている事がありませんか?それは幼い子供たちが一生懸命に描いた絵を、無茶苦茶にしてやろうという輩が少ないためです。不良やグレて悪さをする輩でも、あまりにも年の離れた幼児を相手にイキるのは、ものすごくカッコの悪いことでダサイからです。

そして自分達も同じような時期があったからこそ、日本人の心に訴えかけているということがあるのです。

ポイ捨て対策は信仰にあり

信仰といってもどこかの宗教とかそういうのではなく、大雑把な意味での神様です。

大河原町北部の道路沿いに建てられた小さな鳥居が、不法投棄対策に大きな効果を生んでいる。ドライバーや周辺住民からは「ごみのポイ捨てが劇的に減った」と驚きの声が出ている。

出典:「ミニ鳥居」ポイ捨て激減

ポイ捨てや不法投棄が多い場所に、鳥居を設置したそうです。そうすると近くにゴミを捨てる人はほとんどいなくなりました。監視カメラや見回りでも効果がなかったのに、これはどういうことなのでしょうか。

よく神様はいるのか、呪いや祟りはあるのか、という話になると偉そうにイキっている方でも大人しくなるものです。それは目に見えないからこそ恐怖を感じるもので、どうなるのか想像もつかないからです。神様に喧嘩売っても何にも得なことはありませんからね。信仰心が強い地域では、特に罰当たりなことは出来ないと避ける傾向にもあります。

お墓参りにいくと、無縁仏の前を通るときに少し緊張する雰囲気と似ているかもしれません。日本では元旦のお参りから、入試や病気・生まれてくる赤ちゃんの合格祈願・安全祈願・安産祈願に至るまで、様々なところで信仰が存在します。

近くに神社やお寺がある方も多いですし、お墓参りにいかれるかたも多いでしょう。天国と地獄という言葉があるように、たくさんの信仰が日本にはあり、日本人の心の中に存在するでしょう。