仕事や自宅で固定電話や携帯電話・スマートフォンを使う場合、どちらの耳で聞きますか?メモを取るから、右利きだから、左利きだからと人によって使い方は様々です。では、一般的にどのような状態が1番多いのでしょうか、調べてみます。
日本人の左利きは約12%しかいない
日本人で右利き、左利きの割合はどのくらいなのでしょうか。一般的には下記のように言われています。
まず日本人の“右利き率”ですが、私たちの調査では、約88%という結果が出ています。世界的に見ても、香港の約90%、スウェーデンの約94%、トンガの約91%など、圧倒的に右利きが多いですね。
9割近くの日本人が右利きで残り1割が左利きということです。昔は右利きで無いとダメだとかで親に補正されたという話も聞きます。なぜ右利きが多いのかは諸説様々です。
昔の戦士が、戦うときに「右手で武器」を持ち「左手で盾」をもっていたのは、心臓に近い左を守るために盾を持っていたという説があります。なので武器を持つ右利きの戦士が多く生き残ったからだというのです。
右利きと左利きでのDNAや染色体に変化が無いことは証明されています、遺伝による説も統計学上数が少なくて怪しい、となると子供の頃の環境によるものと考える見方が多いです。
出典:胎内で決まるという説
2004年、英ベルファストのクイーンズ大学博士・ピーター・ホッパーによって行われた研究によると、人間が右利きになるか左利きになるかは妊娠10週間目の頃に決定しているという新発見がなされたとのこと。
今回の研究にあたって、妊娠中の女性1000人に超音波走査を実施した結果、例えば10週間目から12週間目の頃に胎児が左手の親指よりも右手の親指を頻繁に吸っていた場合、子供はほぼ確実に右利きとして生まれてくるという関係性が明らかになったと話している。
研究によると、赤ちゃんの時でお腹の中に入っているときに左手と右手のどちらの親指を吸っていたかで、利き手が決まる場合があるそうだ。子供の時や成人になった時に関わらず逆の手を利き手に変更する矯正はかなりのストレスがかかり、精神的に悪影響を及ぼすことがあるのでオススメできない。
現在では昔よりは左利き用の環境も整備され、特に野球やサッカーのスポーツなどでは左利きの場合有利な場合が多い。それは対戦するときにほとんどが右利きの選手が多く、対策が十分に行なえないことにある。
ビジネスシーンでの電話の取り方とは?
右利きの場合は、左手で左耳にあてて右手でメモをすることが多い。左利きの場合はその逆になる。
なぜならビジネス現場では「利き手と逆の手で電話を持つ」ことが良いとされているからだ。これは仕事を円滑にスムーズに進むためとされる。
しかし、スマホなどの携帯電話で話す場合は、ほとんどの人が右手なら右耳に当てて話す場合が多いのではないだろうか。
なぜ両方で聞くことができるか、それは70%~80%の人が両利き耳だからだ。だからどちらの耳で聞いても、同じように感じ判断することが出来る。
利き耳がはっきりしている場合は、腕がクロスになる
例えば右利きの場合、スマートフォンや携帯電話で右の耳で聞く、これは問題ないでしょう。しかしビジネス現場で漏らさず判断しなければいけない場合は、利き耳のほうが楽だという方も結構います。
つまり、左手で右耳に押し当て右手でメモを取るということです。これは左耳より、右耳のほうが利き耳としてはっきり現れているからです。
利き耳と逆の方で電話を聞くと、聞こえにくく感じたり認識しづらくなったりします。これはただ単に不器用だとか障害ということではなく、利き耳だからということになります。
左利きの日があることをご存知ですか?
8月13日は「左利きの日」って知ってましたか? イギリスの「Left – Handers Club」という団体が左利きの生活環境の向上を目的として提唱・制定した日なんだそうです。
イギリスの団体が考案したそうですが、左利きの気持ちになって考えてみようという意味合いも強いそうです。左利きの人口が、日本の東京都にいる人口と同じだそうで、そう考えてみると意外と多いなと言う印象がありますね。