国によって医療費や制度は様々で、日本では全員が健康保険に入ることが決められていて結果3割の自己負担で済みます。ガンや脳卒中や3大疾病などでも、民間の保険会社に入ってやりくりすれば問題は無いでしょう。しかしアメリカには公的に保険というものがほぼ無く、民間の保険会社頼りになります。しかしあって無いような保険金しか出なく、保険加入の条件も厳しいといいます。アメリカへ旅行や仕事で行く人もいますが、万が一何かあれば何千万という請求額で人生が終わることもあります。
目次
日本の医療保険制度について
日本は国民皆保険制度で、世界でもトップクラスの恵まれた制度となっています。特徴としては、国民全員が保険に入れること、医療機関が自由に選べて、高度な医療を受けるのも安価で、国が負担しています。
しかし毎年1兆円を超えるペースで医療費が膨らんでいると言われており、今後の高齢化社会では維持するのも難しくなってくるでしょう。ただし国自体が力を入れているので、日本国内に置いてはまだ安心は出来ます。
アメリカの医療保険制度について
アメリカの医療制度は世界でもトップクラスの水準だといわれています。しかし日本のような国民皆保険のようなシステムが存在しなくて、民間の保険会社からの保険に頼っています。しかも保険料は日本と異なりかなり高額で、安くても3~4万、年齢が上がるにつれて、1ヶ月で4~5万なんていう保険もあるそうだ。
国民の6人に1人が医療保険に入らず、高額な医療費負担が自己破産原因の6割を占めるといわれるアメリカ。毎年、4万5000人が無保険を理由にまともな医療を受けられずに死んでいく。また、医療保険加入者ですら多くが高額な医療費に苦しみ、がん治療薬は自己負担なのに、安楽死薬なら保険適用なのだという。
アメリカの自己破産の6割が医療費と言われている、日本人から見るとこれは異常だ。保険に入っている人ですら、払えない事態まで起こっているというから医療費の桁が違う。これはアメリカ人のみならず、日本人がアメリカへ行って怪我や病気にかかると同じ事になるということだ。
高額医療費請求をされた例
アメリカでガラガラ蛇に噛まれ、治療を受けた方が公開している請求書だ。額を見ると日本円で約1,900万円となっている。日本で蛇に噛まれて治療を受けて、この請求をされたらどう反応するだろうか。
アメリカの医療費の高さにびっくり。くるぶしの骨折治療費が640万円、がんの治療薬が1カ月40万円
くるぶしを骨折した治療費が640万円請求されるとのこと、これでは歩くのも怖くなりそうです。
オバマ大統領が皆保険を!として始めた「オバマケア」ですが、無保険者がオバマケアの保険に入ることが出来たまでは良かったが、その保険が使える医療機関があまりにも少ないそうです。
例えば東京で怪我をして急いで治療を受けなければいけないのに、大阪や福岡しか保険適用の医療機関が無い、おおげさに言うとそのような感じです。
国の医療費を見渡してみると、日本がいかに恵まれているか分かる
ではアメリカだけこのように保険医療費が高いのでしょうか。
出典:海外の医療費
ここで、虫垂炎の手術をした場合の医療費が記載されています。日本で受けた場合は、48万円で、健康保険の高額療養費対象なので負担額は9万円です。
しかし海外へ行くと、アメリカでは200万~300万の請求や、安くてもカナダで20万、イタリアで53万・中国で150万・グアムで60万などかなり高額になっています。
特にアメリカや中国での医療費が高く、日本とは桁が違います。中国で膜下出血で13日入院して、2,000万円請求されたとも書かれています。
簡単な手術や怪我の治療費でさえ何百万とかかるのに、高度な治療が求められる怪我などをした場合はどうなるのでしょうか。億単位の請求が来ると思うとぞっとします。
海外へ行くときは怪我をすることができません、最新の注意を払う必要があります。しかし、突然というのはどうしてもやってきます。ではどうすれば良いのでしょうか。
では具体的にどのような対策を講ずれば良いのだろうか
医療費を全く無くすことは不可能だが、出来る限り負担を和らげる方法はいくつかある。それを1つずつ見ていこう。
1:クレジットカードに付帯される、海外旅行傷害保険
クレジットカードを持っていると自動的に付属する場合が多いのが傷害保険。なくなった時は1.000万以上出ても、怪我の場合は100万~300万円までがほとんど、額にすると正直物足りない。
2:健康保険の海外療養費
日本国民全員が加入している健康保険に、海外療養費という制度があります。
出典:海外療養費の払い戻し額 健康保険組合連合会 けんぽれん
健康保険では、保険医療機関などで直接医療サービスが受けられる「療養の給付」を原則としていますが、やむを得ない事情により療養の給付が受けられない場合で、健保組合などの保険者が認めた時は事後に、支払った医療費から自己負担相当分を控除した額が「療養費」として払い戻されます。海外療養費もその一つで、海外渡航中に急な病気でやむを得ず現地で治療を受けた場合、加入する健保組合などの保険者に申請手続きを行うことにより、海外で支払った医療費の一部の払い戻しを受けることができます。
簡単に説明すると、海外で受けた治療費が日本へ帰って請求するとお金が戻ってくるというもの。ただし、日本国内での保険適応医療に限られ、臓器移植や美容整形など適用外の処理への療養費は出ない。上記表では実際に払った額が、かなり少なく表記されているが海外と日本の医療費差を考えればこれでも全く足りない可能性が出てくる。
3:海外旅行等の日本の民間保険を利用
日本の民間の保険会社の専用保険を利用します。例えば、海外旅行や出張の専用の保険があります。海外で怪我をするといくらまで補償されるとか、海外に行く前に加入することが出来ます。ただし料金は結構高く、例えば1日1,000円、1ヶ月で30,000円クラスの料金が普通にかかります。それだけ海外旅行で医療費というのが、保険会社にとってもリスクが高いものなのでしょう。
気をつけなければいけないのが、○○は適応外だという項目が結構多いことです。
ただしどれにしても先に自分で払ってから、後からお金が戻ってくるようなものです。海外で電話や対応の余裕があれば(軽度の怪我なら)、保険会社と相談するか帰国しましょう。