2010年以降の芥川賞・直木賞の受賞者の年齢まとめ

お笑い芸人ピースの又吉直樹さんが受賞し話題となった芥川賞ですが、過去にどのような人が受賞したのでしょうか。ここでは年齢をピックアップしてみたいと思います。若い方から熟練の方まで様々です。

そもそも芥川賞・直木賞とは?

芥川賞とは、通称のことで正式名称は芥川龍之介賞(あくたがわりゅうのすけしょう)と言います。選考対象として、無名あるいは新人作家とされており、文藝春秋社内にある日本文学振興会で選考されます。

直木賞とは、通称のことで正式名称は直木三十五賞(なおきさんじゅうごしょう)と言います。選考対象として、無名・新人ではなく、最近は中堅やベテラン作家が対象とされており、文藝春秋社内にある日本文学振興会で選考されます。

どちらの賞も、初回は1935年で70年以上の歴史を持つ賞です。正賞は懐中時計で副賞は100万円となっています。懐中時計っておしゃれですね、本当の文化人がもっていると似合いそうです。

2010年~2015年の芥川賞受賞作品

1年に2回選考があり、受賞者を決めています。該当者は1人が多く、数年に1度2人など複数者になることがあります。

第143回(2010年上期)
赤染晶子「乙女の密告」(35歳)

第144回(2010年下期)
朝吹真理子「きことわ」(26歳) 西村賢太「苦役列車」(43歳)

第145回(2011年上期)-

第146回(2011年下期)
円城塔「道化師の蝶」(39歳) 田中慎弥「共喰い」(39歳)

第147回(2012年上期)
鹿島田真希「冥土めぐり」(35歳)

第148回(2012年下期)
黒田夏子「abさんご」(75歳)

第149回(2013年上期)
藤野可織「爪と目」(33歳)

第150回(2013年下期)
小山田浩子「穴」(30歳)

第151回(2014年上期)
柴崎友香「春の庭」(40歳)

第152回(2014年下期)
小野正嗣「九年前の祈り」(44歳)

第153回(2015年上期)
羽田圭介「スクラップ・アンド・ビルド」(29歳) 又吉直樹「火花」(35歳)

2011年の上期は該当者はいませんが、30~40歳の方が主に受賞していることが分かります。受賞の条件に「無名あるいは新人作家」とありますので、年齢に関係なく若い方もお年をめされた方でもチャンスがあることが分かります。

芥川賞受賞者の最年少と最年長

【最年少受賞者】
2003年下半期(第130回)
19歳11ヶ月 綿矢りさ 蹴りたい背中

2003年下半期(第130回)
20歳05ヶ月 金原ひとみ 蛇にピアス

1966年下半期(第056回)
23歳00ヶ月 丸山健二 夏の流れ

1955年下半期(第034回)
23歳03ヶ月 石原慎太郎 太陽の季節

1966年から長い間、丸山健二さんが最年少記録を続けていましたが、2003年に2名が最年少記録を更新しました。元東京都知事の石原慎太郎さんも受賞されています。

ちなみに最年長記録は、2012年下期(第148回)の黒田夏子さんの75歳9ヶ月です。

では、芥川賞ではなく直木賞ではどうなっているのでしょうか。

2010年~2015年の直木賞受賞作品

第143回(2010年上期)
中島京子『小さいおうち』(46歳)

第144回(2010年下期)
木内昇『漂砂のうたう』(43歳)道尾秀介『月と蟹』(35歳)

第145回(2011年上期)
池井戸潤『下町ロケット』(48歳)

第146回(2011年下期)
葉室麟『蜩ノ記』(60歳)

第147回(2012年上期)
辻村深月『鍵のない夢を見る』(32歳)

第148回(2012年下期)
朝井リョウ『何者』(23歳)安部龍太郎『等伯』(57歳)

第149回(2013年上期)
桜木紫乃『ホテルローヤル』(48歳)

第150回(2013年下期)
朝井まかて『恋歌』(54歳)姫野カオルコ『昭和の犬』(55歳)

第151回(2014年上期)
黒川博行『破門』(65歳)

第152回(2014年下期)
西加奈子『サラバ!』(37歳)

第153回(2015年上期)
東山彰良『流』(46歳)

芥川賞とは違い年齢が比較的高い傾向にあります。40代~60代が多くを占めています。これは選考基準に「中堅やベテラン作家」も含まれているからです。

直木賞受賞者の最年少と最年長

【最年少受賞者】
1940年上期(第11回)
22歳10ヶ月 堤千代

2012年下期(第148回)
23歳7ヶ月 朝井リョウ

1959年上期(第41回)
27歳4ヶ月 平岩弓枝

1940年に受賞された堤千代さんが未だに最年少記録を維持しています。最近では朝井さんが23歳で受賞しましたが、全体的に選考年齢が高めの賞ですので更新は当分無いかと思われます。

ちなみに最年長記録は、1989年下期(第102回)の星川清司さんの68歳2ヶ月です。

どの小説もそうですが、賞をとったからといって万人受けするものではなく、読み手がどう感じるかは人それぞれです。ネット上のレビューなどでも、評価が真っ二つに分かれるのがまさに小説界の新しい風だからではないでしょうか。賛否両論があって当然です、本当の評価は自分自身が読んでみて感じてみてください。