熱中症にならない為の対策とは、何だと思いますか?

熱中症や熱射病と聞くと、外の暑いところで水分も取らずに行動していると倒れてしまう症状、と思っている方は多いですよね。ですが最近は室内でも急に倒れてしまったり、救急車を呼ぶ事態が起こってしまったり、酷いときには事故につながります。ではどのような対策が必要なのでしょうか。

熱中症とは?

熱中症とは、気温が暑くなっているときに起こる体の障害の総称を指します。熱射病は熱中症の中の1つの症状です。

熱射病は汗はかきませんが、39度以上の高熱になることが多く、吐き気やめまいなどを引き起こし痙攣(けいれん)などの症状も発祥します。水分や塩分を取ったり、日陰に入ったりし、意識がはっきりしないようなら、危険な状態で最悪の場合事故に繋がる恐れもあるので、救急車を呼ぶなど手配が必要です。

熱中症にかかりたくない、どうすれば?

【1:水分補給をする】

何と言ってもコレです、水分をこまめに補給しましょう。水分が汗で出て行くのに、水分補給をしないと脱水症状を引き起こす可能性があります。体温の調節をしましょう。

どのくらいの頻度で補給すればよいか分からない場合は、のどが渇く前に補給する事を覚えておきましょう。体がのどが渇いたと水を欲しているときは、少し遅めの状況です。

【2:塩分を取る】

水分だけでなく、塩分も取るようにしましょう。過剰な摂取は体に良くありませんが、汗と共に塩分も出て行くので(汗はしょっぱいですよね)、こまめに補給が必要です。

マラソンランナーが、42.195キロを走るのに給水所で水だけをがぶがぶ補給し続け、ゴール地点で倒れてしまい、手が固まって動かなくなるという話を聞きます。これは水分だけを摂取し、塩分を取り忘れた影響です。アクエリアスやポカリスエットが有名ですよね。もしくは水分と一緒に塩を1~2gほどなめるだけでも、十分効果はあります。

【3:直射日光を長時間浴びない】

昔は30度以上で炎天下と良く呼びましたが最近では35度以上、酷いときにはそれ以上の気温になることも珍しくありません。日差しの強い昼間ではなく、比較的涼しいとされる朝や夕方の時間帯でも熱中症は引き起こされます。

日陰に避難したりし、長時間直射日光を浴びることの無いよう注意しましょう。

【4:電気代をケチらない】

最近多いのが、室内で部屋にいるだけなのに熱中症にかかるケースです。特にお年寄りに多く、クーラーや扇風機などをかけずに寝ていたり、過ごしていたりすると部屋に熱がこもり、いつの間にか目が回る暑さになっていたりします。

よく救急車で運ばれたり、事故が起きているのはニュースでも話題になりますよね。1度でもいいから温度を下げることが最優先で、病気や救急車で運ばれた場合電気代以上に薬や治療費がかかる場合がほとんどです。あの時クーラーさえつけておけば・・・と後悔したくありませんよね。

夏場では親が子供を車の中に放置し、数時間も遊びにいってしまって戻ってくるとぐったりしているというケースも後を絶ちません。クーラーも入れず、窓も開けず日のあたる駐車場で置いておくことは親として失格でしょう。

【5:熱中症を起こしやすい人とは?】

現在の環境とその人の生活環境によって、発祥する可能性は変わります。梅雨が明けたばかりの7月くらいの時期や、下の地面が土ではなくアスファルトの場合は周りの温度が高くなる傾向にあります。

高齢者や乳幼児などは体温調節が苦手で、長時間暑くなると体調を崩す可能性が高いです。発熱していたり、下痢や風邪などで体調が悪い方や仕事や運動で疲労がたまっていてヘトヘトだったりすると起こりやすくなります。

暑い外に行く際はそのような、現在の体調管理にも気を配りましょう。

熱中症になってしまったら?

涼しい場所に移動し、できればクーラーなどが聞いている部屋にいてください。スポーツドリンクや水や塩分を補給して、症状が起きたのが自分ではない場合は意識があるかどうかを確認しましょう。

体温が高温で体がほてり、暑くなっている場合はとにかく冷やしてください。水をかけたり、衣服を外し冷たいタオルやアイスノンで冷やしたり、体を冷やしましょう。

めまいや発汗・倦怠感や高熱・顔面蒼白や失神などの症状が多いです。意識がおかしく、どうにもできない場合は速やかに救急車を呼びましょう。