2015年上半期で売れた車は何だろう?軽自動車が占めていると思いきや・・・

出典:TOYOTA AQUA

最近は若者の車離れが進んでいると言われてますが本当でしょうか。趣味の範囲ではなく、移動手段として使われることにシフトした昨今、自動車の維持費はセダン・コンパクトカー・軽自動車に関わらず多額の費用がかかります。

自動車を維持するには多額の費用がかかる

自動車税・自動車重量税
・排気量や車の重さによって異なる

自賠責保険・任意保険
・自賠責は必須だが、任意は車両保険やダイレクト型で金額に差が出る

車検費用
・ディーラーや修理・整備工場など場所により差が大きい

ガソリン代・駐車場代
軽自動車は燃費がよく、田舎は駐車場代がいらない場合が多い

他にも燃費の良いタイヤにしたり、走行時に急発進しない・クーラーは控えめにすることによって、ガソリンの消費も異なります。ですが総じて軽自動車が格安なのには変わりありません。しかし、最近の軽自動車は車両本体価格が普通車と変わらないものもあり、新車の軽自動車より新車のコンパクトカーの方が安いんじゃないかという値段設定のものまであります。

レンタカーやカーシェアリングなどを利用する方が増えるのも納得で、どの車種でも維持費が圧迫され、少しでも安く出来る車種に人気があります。もちろん燃費だけではなく、移住空間が良かったり、おしゃれな軽も出てきましたので、昔のセダンなどは苦戦が強いられています。

2015年上半期に軽自動車で売れた車は何?

出典:一般社団法人全国軽自動車協会連合会

1位:ホンダ N-BOX 106,985台
2位:ダイハツ タント 87,602台
3位:日産 デイズ 87,404台
4位:ダイハツ ムーヴ 74,566台
5位:スズキ アルト 60,687台
6位:スズキ ワゴンR 57,857台
7位:ホンダ N-WGN 56,236台
8位:スズキ ハスラー 55,047台
9位:ダイハツ ミラ 52,013台
10位:スズキ スペーシア 45,169台

ホンダのN-BOXがトップです。2015年は毎月タントとデイズと3位以内を争っています。各社主力製品の自動車だけ合って、CMや広告にお金をかけていますので良く見かけますね。

軽自動車の順位なので、ほとんどがダイハツとスズキで占められていますが、ホンダがNシリーズで上位に食い込んでいます。セダンやコンパクトカー・ハッチバイクタイプなど普通車が売れにくいので、軽自動車に力を入れているメーカーが増えています。

2015年上半期に普通自動車で売れた車は何?

出典:日本自動車販売協会連合会

1位:トヨタ アクア 121,240台
2位:トヨタ プリウス 71,401台
3位:ホンダ フィット 67,490台
4位:日産 ノート 54,454台
5位:トヨタ カローラ 54,187台
6位:トヨタ ヴォクシー 44,850台
7位:マツダ デミオ 43,634台
8位:トヨタ ヴィッツ 39,876台
9位:ホンダ ヴェゼル 38,218台
10位:トヨタ エスクァイア 36,566台

10車種中6車種がトヨタという結果で、1位は評判の良いアクアです。燃費もさることながら運転のしやすさも良く、街中でも良く見かけます。1月から6月までのトップは全てアクアで、その次をホンダのフィットやトヨタのカローラとプリウスが入り乱れて順位が良く変動します。

2015年上半期は軽自動車でなく、普通車が健闘している

数ヶ月前に買った雑誌では、軽自動車がトップ10車種中、9車種を独占しているデータがありました。その頃に比べれば普通車が頑張っています。それもそのはず、軽自動車が燃費が良いのは周知の事実ですが普通車も燃費が上がってきています。

それに加えて、軽自動車の値段が上がっていて、200万近くするタイプも出てきています。安くて燃費が良くて、税金が安いのが売りでしたが今は安くありません。

近いうちに軽自動車の税金も上がることから、以前よりは徐々にメリットも薄くなってきています。

最終的な2015年上半期の売れ筋ランキングは下記のようになりました。
色が異なるのが軽自動車です。

1位:トヨタ アクア 121,240台
2位:ホンダ N-BOX 106,985台
3位:ダイハツ タント 87,602台
4位:日産 デイズ 87,404台
5位:ダイハツ ムーヴ 74,566台
6位:トヨタ プリウス 71,401台
7位:ホンダ フィット 67,490台
8位:スズキ アルト 60,687台
9位:スズキ ワゴンR 57,857台
10位:ホンダ N-WGN 56,236台

結局どの車がいいの?

結局は自分が乗りたい車が1番良い、ということになります。ここに載っている車種は全て売れ筋商品であり、一定以上の評価を受けている車です。燃費であったり、運転しやすさであったり、居住空間の快適性や小回りなどある程度のレベルに達しています。

趣味で車を買ったりする方が減ってきて、目的地へ行くための手段として購入される方が増えています。それでも色や概観は選びたいですよね、第一印象でこれだ!というものが見つかったら試乗して購入で良いのではないでしょうか。

軽自動車よりコンパクトカーの方が安全

軽自動車が売れていてメリットが大きい、ではコンパクトカーやセダンのメリットは何でしょうか。
それはずばり安全面です。衝突実験などで小さいから事故を起こしたときの車のダメージが大きい、車が大きいから安全というのは半分合っていて半分間違っています。大きい車でも木っ端微塵に壊れるものもありますし、小さいのでも頑丈なのはあります。ですが当たった時に運転席から遠い普通車のほうが、基本的には安全性は高いと考えたほうがいいでしょう。

どの車とは言いませんが、実際に軽自動車をいくつか見ていると、いかにも安物の箱で衝突したらひとたまりもないんじゃないか、と感じたことがあります。板金が薄いのです、実に頼りない車があります。

基本的に軽自動車と普通車の安全基準は同等ですが、重量が全く違います。重量の軽い車と重い車ではぶつかったときの、飛ばされ方や転倒する確立も異なります。ドアを開けたり閉めたりして比べて見ましょう、頼りなさが分かります。安全性を重視するならコンパクトカーを選ぶというのも良いでしょう。

事故を起こしたときは、軽自動車でも普通車でもただでは済みませんので、普段から事故をしないような安全運転を心がけることが1番大事ですね。