「軽」に乗りたいのに教習車に「セダン」しか無いのはどうしてか?

教習所に行って短期間の合宿免許を取ったり、のんびりと時間をかけて取る時も教習車は「セダン」がほとんどです。大型免許や中型免許を始めトラックは車両代金のお金もかかりますが、トラックの免許が欲しいから乗るのであって運転に違和感はありません。しかし通常の第一種運転免許の場合、セダンを運転させられます。街中を走っている自動車の多くが軽自動車で教習所の導入費用も安くなります、なぜ軽自動車を使わせないのでしょうか。

教習所の自動車について

AT(オートマ)MT(ミッション)に限らず、教習所の自動車は基本的にセダンです。有名なのがタクシーでよく使われているタイプのトヨタ(TOYOTA)の「コンフォート」です。他にもホンダ(HONDA)の「グレイス」やマツダ(MAZDA)の「アクセラ」があります。おじさん・おばさん世代はコンフォートが多かったのではないでしょうか、教習車仕様として発売されているロングセラーでボンネットとトランクが大きいのが特徴です。

昔はクラウン・マークⅡ・セドリック・グロリア・ブルーバード・アコード・ファミリアなど有名な比較的大きなタイプがありました。少子高齢化の現在では「BMW」「レクサス」「リーフ」「スカイライン」「アウディ(audi)」「メルセデスベンツ」「プリウス」といった高級車や大衆車を使って、お客の取り合いが行われています。場所によってはキティーちゃんの車や、アニメキャラのいわゆる痛車を使っている独特な学校まであります。

軽自動車人口が多い

都会・地方・田舎に関わらず軽自動車の販売台数は増えています。自動車税などの税金面での優遇や維持費のメリットに加えて、燃費の向上や狭い道での取り回しの良さが魅力だからです。特にここ最近の年間8万台以上の車種を見てみるとこのようになっています。両方とも7車種ランクインし拮抗しています。

【普通車】
1位:プリウス
2位:アクア
3位:シエンタ
4位:フィット
5位:ノート
6位:ヴォクシー
7位:カローラ

【軽自動車】
1位:N-BOX
2位:タント
3位:ムーヴ
4位:デイズ
5位:アルト
6位:スペーシア
7位:N-WGN

都会では狭い道や混雑した場所が多いので小さい車が運転がしやすく、地方では未整備な道路やお金をかけていない道路が多く、どちらにしても軽自動車が運転しやすい環境です。隣に乗ってくれる教官も家では軽自動車に乗っている、なんてこともザラにあります。

軽自動車で技能試験を受けることは出来ない

技能試験や技能検定で普通自動車を運転しますが、軽自動車では運転することは出来ません。それは車両の大きさが足りないためです。

できません。
技能試験および技能検定に使う普通自動車は、道路交通法施行規則第二十四条により
・乗車定員5人以上の専ら人を運搬する構造の普通自動車であること
・長さ4400m以上
・幅が1690mm以上
・軸距が2500mm以上
・輪距が1300mm以上
の条件を満たす車両を使用することになっています。軽自動車ではこの条件(大きさ)を満たさないため、検定を行うことができません。

出典:軽自動車で技能の試験できますか?(普通車教習時) 静岡県自動車学校 沼津校

これらの大きさをクリアすれば普通車・SUV・ワンボックスでも問題ありません。AT限定免許を取る方も多いですが、特にMTはセダンに多くSUVやワンボックスでは少ない為、教習所ではセダンが多いのです。

セダンの運転をする利点は「大きいもの」に慣れておく

大は小を兼ねるという言葉にあるように、大きいものに慣れておけば小さいものでも扱いやすくなります。運転が最も難しいのが大きさで言うとセダンの為、それを使って学ぶことで得るものが多いのです。

ただしベンツやBMWを始め外車の場合は、左ハンドルやワイパー・ウィンカーと逆になっているものがあったりするのであまり導入に積極的ではありません。車両の前後の間隔やハンドルの切り方・内輪差を含めるとセダンは「一般的な大衆車」「自動車本来の形」と言えます。

しかし現在では免許を取った後に「アルファード」や「ワンボックス」といったセダンとはかけ離れた形の車両を運転する方も多くいます。見ていてハラハラしたり運転技術が乏しかったり、長年運転しないペーパードライバーでゴールド免許の方は、ペーパードライバー講習を受けて間隔を磨くのが良いでしょう。

左右前後の間隔に慣れる事で「貰い事故」が減り、リア・フロントのデッパリを意識することで運転技術は上げることが出来ます。そしてセダンは軽自動車に比べて車体が重く、乗車している空間と相手の車までに距離があるので運転手や同乗者の安全度は高くなります。

セダンから軽自動車という流れでも、セダンタイプに慣れておくことで運転の幅が広がりより深く自動車を知る事が出来るので頑張ってセダンを運転してみましょう。ちなみに教習車が恋しい方は中古車ショップやインターネットで販売されているので購入することが出来ます、車検も普通に通せますしメンテナンスをきちんと行えば長く乗れます。