乳児や幼児にスマートフォンやタブレットを与えて遊ばせる親が増えています。ゲームや動画を持たせておけば泣き止み、静かになるので子守をさせるというものですが「言語発達が遅れる」可能性があるというのです。大人も学生もスマホ依存が問題になっていますが、小さい子にスマホやタブレットを持たせておくのは危険という調査結果が出ています。
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なぜ乳幼児にスマホやタブレットを持たせるのか
親が携帯電話・スマートフォンをずっと使っていると子供も気になるものです。動画やアニメを大人が見ている影響で、興味を持つのは自然なことです。インターネット以外にも今まではコンパクトカメラや一眼レフカメラで撮影していたものも、携帯電話付属のカメラで写真や動画が手軽に撮影できます。
スマホを放置しておくと子供が勝手にパスコードをいじってしまい、ロックがかかってしまったなんて事も起こっています。身近にありすぎるのがスマホやタブレットで、親がスマホをいじりながら子育て・子守をしているから子供が気になってしまう、親の責任という声もあります。
スマートフォン・タブレットは何がいけないのか
スマートフォンは近くで見るためブルーライトの影響があり、早くから視力が低下したり目が乾燥しドライアイや「ぼやけ」が起きやすくなる場合があります。幼い子は集中するほど瞬きが少ないので、目への負担は思ったより大きくなります。今の大人の視力が悪くなった原因に、学生時代のゲームやスマホ・テレビが原因ですが乳幼児は更に早い段階でこれらに触れる事が多くなります。
元々携帯電話には電磁波や頭蓋骨への影響や発がん性が心配されていましたので、身近に長期間置いておくと抵抗力の弱い乳幼児へ影響がある恐れがあります。
物事に依存してしまうと体を動かすことが減り、肥満になったりうつ病や自閉症を起こす場合は大人でもあります。睡眠時間の不足や、あって当たり前の状態からの脱却は、病的にもなりスマホを取り上げられた・無くした事を考えてみてください。いつも触れている事から依存させてしまうと不安で仕方なくなると思いませんか。
学会でスマホやタブレットが乳幼児に影響がある結果が出た
学会の発表でスマホやタブレット・ゲーム機器における研究結果が発表されています。これによると、遊ぶ時間が長くなるほど言葉の発達に問題を起こす可能性が大きくなるとのこと。
乳幼児の20%が1日当たり平均で28分、モバイル機器を使用していることが判明。1日当たりの使用時間が30分増えるごとに、音声や言葉を使った表現発話の発達が遅れるリスクは49%増大することが分かった。
出典:乳児のモバイル使用、言葉の発達遅れるリスクも 学会で発表 CNN
アメリカの小児学会では特に18ヶ月未満(1歳半未満)の乳幼児に関しては、「一切使わせない」ことが望ましいとまで書かれています。控えるというのではなく、一切使うなとは余程の事です。
日本の日本小児科医会でも、「スマホに子守をさせないで」と大々的に注意喚起しています。
確かに子供が騒いだりすると、周りの方は嫌な顔をします。迷惑をかけたくない一心で手段としてスマホや任天堂DSやPSPなどのおもちゃを与えます。しかし子供は騒ぐもの・泣くのが当たり前ですし、一様に黙らせなければいけない、というものも考えなくてはなりません。
iphone(アイフォン)の生みの親は子供にスマホを触らせない
日本ではapple(アップル)やiphone/ipad(アイフォン・アイパッド)を知らないという方はいないでしょう。iphoneの生みの親、appleの創業者スティーブ・ジョブズは氏は子供が4人います。
自分の子供のハイテク機器の使用を制限していた(使わせなかった)のは有名な話です。親の代わりとなる便利な機器に対して潜在的な害を心配すべきだというのです。
twitter(ツイッター)の創業者「エヴァン・ウィリアムズ」も子供のテクノロジーの使用制限をしていたそうで、出来る限り子供に紙の本を読ませていました。
windowsで有名なMicrosoft(マイクロソフト)のビルゲイツも、14歳になるまで子供に携帯端末を持たせることはしませんでした。
このことから時代の最先端を行く彼らでさえ、子供への影響が深刻であると考えていたのです。対策としては、携帯電話・スマホを子供の前では極力使わないようにし、子供が寝ている間に使ったり、どうしても使わなければならない時は夜の使用はさせず、食べるときに持ち込まないようすることが大事です。使う時はきちんとしたルールを決めて、きちんと子供とコミュニケーションを取り、活字や自然など体で体感させてあげることが大事です。