2017年度の燃費の良い車トップ10は、普通車4台に軽自動車6台

日本では市街地がとても多く、高速道路以外を走っているとスタート・ストップが多く燃費はどうしても悪くなります。ガソリン価格が上がっていたり、毎日のように自動車を使うなら乗り方によっては年間で何万・何十万と差が出てきます。自動車の維持費を少しでも安くするには、まず燃費の良い車に乗るというのが1番ですが、どのような自動車がランクインしているのでしょうか。

JC08モードの意味を知る

自動車の燃費を語る上で外せないのが、「JC08モード」です。昔は「10・15モード」という計測の仕方でした。これはどういった違いがあるのでしょうか。両方ともに1リッター当たりどれくらい走ることが出来るのかを表しています。

【10・15モード】
国土交通省によると、1991年から2011年3月まで導入されていた計測方法です。

自動車の燃費値は、気象条件や渋滞等の使用環境や、急発進、エアコン使用等の運転方法に応じて異なるため、車種間で燃費値を比較するためには、一定の測定方法が必要です。そのため、国土交通省では、1991年に燃費測定方法として10・15(じゅうじゅうご)モードを定めました。

出典:国土交通省

【JC08モード】
国土交通省によると、JC08モードは2011年4月から現在まで導入されている計測方法です。10・15モードがエンジンが温まった状態からの測定なのに対して、JC08はエンジンが冷えた状態からの計測で、以前より10%から20%程燃費が低くなると言われています。

今後はWLTPモードが採用

しかしカタログに書かれてある燃費と、実際の燃費の乖離が未だに大きいことから2018年度以降に「WLTPモード燃費」が採用される予定です。

(1)燃費基準値
乗用自動車及び貨物自動車の燃費基準達成判定について、既存のJC08モードによる試験法に替えて、WLTPによる試験法により判定することを可能とします。
(2)表示事項
WLTPによる試験法により燃費値を算定した場合は、当該値を表示しなければならないこととします。

出典:乗用車等の燃費基準達成判定にWLTPを導入します 経済産業省

これにより今後は更に実燃費に近い燃費数値が表示されるものと期待できます。

燃費がリッター当たり35kmを超える車種

順位 車種とメーカー 燃費
1 プリウス(トヨタ) 40.8km/L
2 ノートe-POWER(日産) 37.2km/L
3 アクア(トヨタ) 37.0km/L
4 アルト(スズキ) 37.0km/L
5 キャロル(マツダ) 37.0km/L
6 フィットハイブリット(ホンダ) 36.4km/L
7 ラパン(スズキ) 35.6km/L
8 ピクシスエポック(トヨタ) 35.2km/L
9 プレオプラス(スバル) 35.2km/L
10 ミライース(ダイハツ) 35.2km/L

このように10車種中、軽自動車が6車種、普通車が4車種という結果になりました。しかしいくら燃費が良くても本体価格が高ければ、コストパフォーマンスは悪くなります。各社の本体価格を見てみましょう。

燃費リッター35km以上の自動車本体価格

順位 車種とメーカー 本体価格
1 プリウス(トヨタ) 242万円
2 ノートe-POWER(日産) 177万円
3 アクア(トヨタ) 176万円~209万円
4 アルト(スズキ) 89万円~115万円
5 キャロル(マツダ) 91万円~112万円
6 フィットハイブリット(ホンダ) 182万円
7 ラパン(スズキ) 120万円~138万円
8 ピクシスエポック(トヨタ) 76万円~121万円
9 プレオプラス(スバル) 76万円~121万円
10 ミライース(ダイハツ) 76万円~121万円

価格に幅があるのは、いくつかのグレードが含まれているためです。この価格を見てお気づきかと思いますが、価格が同じ車種があります。例えばダイハツのミライースとスバルのプレオプラス、これはデザインも似ていますがOEMと言われる手法です。

OEMとは、相手先のブランドの自動車を製造して供給することです。1から開発して製造するよりコストが抑えられるからです。ほとんど同じな為、メーカーの好き嫌いや好みでどちらが良いか決めるタイプです。

普通車ではノート・軽自動車ではアルトがコスパが良さそうです。出来る限り価格を抑えてという場合は、ピクシスエポック・プレオプラス・ミライースが候補に入るのではないでしょうか。後はデザインや内装・販売店の対応や直感を頼りに購入で問題無いでしょう。