ノートパソコンを長い間使っていると、すぐにバッテリーが無くなってくることがあります。少し早いけど寿命かな、そう思って買い替えるのはもったいない事です。復活させる方法と少しでも長持ちさせる方法を3つ紹介します。そのためには現在のバッテリーがどの位置にあるのか、判断する必要があります。
バッテリーの劣化具合を調べる
現在のノートパソコンのバッテリーが、どの程度消耗しているのか、劣化具合を調べます。「Battery Bar」これをインストールすると、ツールバーにバッテリーアイコンが表示されます。
インストールをするには、ページ最下部にある「BatteryBar: Free Basic Version」の、無料版「Try Basic Version」を押します。隣のProは有料版です。
ツールバーに常駐し、現在のバッテリー残量や使用可能な残り時間を大きく表示してくれるソフトです。また、このアイコン上にマウスを持って行くと、バッテリーの詳細情報が表示され、容量・出力・劣化度等を表示してくれる便利なヤツです。今回は劣化度見るために使いますが、入れておいて損は無いんじゃないでしょうか。標準のバッテリーアイコンは小さいし、残量もいちいちカーソルをあわせないと出てきませんし。
出典:ノートパソコンのバッテリーの寿命を延ばす!「バッテリーリフレッシュ」のやり方。
劣化具合が数値で表されます。この数値が半分の50を超えていると、相当劣化が激しいことが分かりますので、手を打たなければなりません。それはバッテリーを「リフレッシュ」することです。
1:ノートパソコンのバッテリーリフレッシュ方法
実行する場合は、ハードディスクのバックアップは取っておいた方が良いでしょう。電源を切ってから、入れなおしコンセントからアダプターは抜いておきます。
起動中に「F2」を押してBIOSを起動します。バッテリーが0%になって切れるまで待ち、切れたのを確認して冷えるまで待ちます。すぐに触ると高温で火傷をするかもしれませんので。
パソコンによってはバッテリーリフレッシュ機能が備わっている場合もあります。BIOSのセットアップユーティリティーがあれば、それを使いましょう。
触れるようになってからバッテリーを外してから、すぐにまた戻します。コンセントに繋いで充電した状態で電源をいれずに待ちます。満タンになったタイミングで(分からなければ6時間程ほど放置)、起動するとリフレッシュが完了しています。そしてもう1度Battery Barを起動して、確認しましょう。これで変わらないようなら次の段階へ進みます。
2:バッテリーを交換する
バッテリー自体がガタがきているので、交換をします。交換はメーカー修理に出せば行ってくれますが、高額でデータの保証はしてもらえません。そういう時は、町のパソコンショップへ行き、市販のバッテリーと交換してもらいましょう。大抵は即日で、安く交換してくれるはずです。
その場合にデータが心配な場合は、データが入っているHDD(ハードディスクドライブ)を抜いて、バッテリーだけ交換する方法が有効です。作業中にデータの損失を防ぐことが出来ますが、きちんとした手順で取り出すようにしましょう。もしくは確実にバックアップを取ってから頼みましょう。これで調子が悪ければ、そもそものノートパソコンのシステムに問題があります。
3:リカバリーをする
リカバリーとは、工場出荷状態に戻すという事でデータは全て削除されます。必ずバックアップを取らなくてはいけませんが、これで治る場合もあります。作業をしているとデータは内部で様々な動きや再構築を繰り返し、アップデートや保存のタイミングによって不要なデータも蓄積されていくものです。その過程で何らかのデータとデータの相性が悪かったりすると、アプリが突然落ちたり、バッテリーに影響するようなことも起こりうるのです。
リカバリーの1番簡単な方法は、購入した時に付属していたリカバリーCDが簡単です。手順やマニュアルに従って進めましょう。案外コレですんなりと治る・改善する場合があるのです。
長持ちさせるには使わないときに外す
バッテリーを長持ちさせるためには、バッテリーを使っていない間は外す方法があります。常に通電し、電気と一緒にいると消耗をしていきます。
パソコン本体に取り付けたまま長期間放置すると過放電となり、バッテリの寿命が短くなります。長期間パソコンを使用しない場合は、バッテリを取り外して涼しい場所に保管してください。ただし、バッテリを取り外して保管しても、バッテリは消耗し劣化します。月に一度は、パソコンをバッテリで運用し、バッテリの動作を確認してください。
出典:長期間(約1ヶ月)パソコンを使用しない場合はバッテリを取り外す 富士通
パソコンの電源が切れた状態で、ACアダプターを取ってからバッテリーを外しましょう。理想はバッテリー残量が0%になってから行うのがバッテリーに優しいでしょう。保管する際は、高温多湿は避けましょう。負荷がかかり劣化が早まります。
メーカーによってはバッテリーの不具合もありますし、初期不良という場合も存在します。気になる場合には、ノートパソコンメーカーの公式サイトから、バッテリーと検索して該当しないかどうか確認しましょう。