「私の名前がフルネームでネット上に書かれている!」と発見した時はどうすれば良いか

ネット上には個人情報が溢れかえっています。有名人の名前で検索すると、どのような評価や感想をしているかは容易に想像ができます。これを「エゴサーチ」というそうですが、芸能人でなくても一般の方のフルネームは発見することも出来ます。もちろん名前という文字だけでなく、写真もありますが写真は知らない方から見ればどこの誰かは特定できません。しかし名前をハンドルネームやペンネームではなくて、本名のフルネームの場合は、少し怖い気がします。最近では転職先や受験の面接官や企業も、フルネームで検索して調べる場合もあります、個人情報は無いに越した事は無いのです。

個人情報はネットのどこから出て行くの?

世の中には個人情報が溢れていますが、名簿業者というものも存在するくらい個人のデータを保有している方は数多くいます。ネット上で買い物をしたり、配送業者が保管していたり、会員登録をしたり、SNSをしたりと個人情報が漏れそうな場所を探せばキリがありません。

例えば「山田太郎」という名前を検索すると「2,490,000件」という結果が出ました。もちろん国会議員から漫画のキャラクター・歌手にプロレスラーに登場人物にと様々な名前で用いられますし、名刺や名前の「例え」としても書かれています。

ということは、その名前が誰を指しているのかはもう少し文章を見て判断する必要があります。例えばあなたが東京都新宿区に住んでいて、30歳代の女性の場合、フルネームで書かれると「ドキッ」としますよね。それはあなたの個人情報がネット上に書かれている可能性が高いからです。

同姓同名はいるが、個人を特定できる情報があれば自分だと判断できる

同姓同名は日本には数多く存在します。田中や山田に鈴木といった苗字が数多くいるように、名前まで一致して同じ都道府県にいる方もたくさんいます。しかし明らかに自分だと分かる「個人を特定出来る情報」が書かれていると良い気はしません。

それを発見すると気持ち悪いばかりか、犯罪に巻き込まれるのではないか、晒し者にされている、名誉毀損にあたる、となるわけです。若気の至りで自分で書き込んでしまったものや、記録として残ったもの、拡散されたものもあるでしょう。

ネット上のフルネームは消せるのか?

ではこれらの情報は消せるのでしょうか。答えは「消せる場合もある」ということです、どういうことなのでしょうか。

書かれている内容が自分に当たることだと間違いなければ、管理者にそれを伝えて削除の依頼をすることが可能です。しかしその依頼先が個人の場合は、良心に委ねる場合が多く裁判まで持ち込まなければ削除されないケースもあります。

相手が企業の場合、ブログならブログの運営元に問い合わせしましょう。ライブドアブログならライブドアに、アメーバブログならアメーバにと運営元が分かっていれば問い合わせて、事情を話すことはできます。ツイッターやフェイスブックも同じです。

本当に削除してくれるのか?応じてくれるのか?

削除を受けてくれるかどうか、それは各サービス提供会社のプライバシーポリシー・利用規約などの個人情報の扱いによって異なります。

本日夜8時頃ヤフオクの評価欄に個人情報を掲載されてしまいました。もうびっくりして落札者の方へ、削除して下さいと取引ナビへ言いましたが返事がありません。ヤフーへもメールしましたが返答はありません。こんなこと初めてで動揺しています。パニックです。

出典:本日夜8時頃ヤフオクの評価欄に個人情報を掲載されてしまいました

これらはオークションサイトで取引する時にトラブルになった事例です。オークションサイトはヤフオクに限らずメルカリなど増えてきていますが、トラブルはどこでも付きものです。運営元へこういう事情の為、削除して欲しいという旨を伝えます。明らかな違反なら良識ある会社なら対応に応じてくれるはずです。

法律違反ではないかもしれないが、名誉毀損で任意同行を求められたり、一時は被疑者としてネット上に書かれた場合で無実や間違いが証明できれば訴えることで削除してくれるというケースもあります。

しかし上場会社や対応がきちんとしている企業ならよいですが、個人の掲示板サイト・裏サイト・コミュニティーサイトやSNSに2ch(にちゃんねる)など、対応にかなりのばらつきが出ることもあります。

コレは削除に応じるが、コレは応じられない。規約には違反していない、など対応してくれない場合もあります。その場合は、名誉毀損・プライバシー侵害として法的手段に出るしか方法はありません。なぜならwebサービスに削除義務は存在しないからです。

日本でサービスを行っていても、サーバーが中国やベトナムにあった場合、中国やベトナムの法律に基づく必要があります。先進国ならまだしも、発展途上国の場合、そこまで対応してくれるでしょうか。

検索結果から除外してもらう

名前や個人情報が書かれたページ自体は存在はするが、辿りつかれなければまだ安全です。誰も見ないようなページや、管理者が放棄したようなところではgoogle(グーグル)の検索結果から削除してもらえれば誰もたどり着かないでしょう。yahoo(ヤフー)もgoogleの検索システムを使っているので、削除依頼はgoogleだけで構いません。

削除対象となる可能性のある情報

国が発行する識別番号(米国の社会保障番号、アルゼンチンの個人納税者識別番号、ブラジルの納税者番号、韓国の住民登録番号、中国の身分証明カードなど)
銀行口座番号
クレジット カード番号
署名の画像

出典:削除ポリシー google

これらの情報は削除してくれる可能性があります。しかし削除対象とならない情報に下記が書かれています。

一般に削除対象とならない情報

生年月日
住所
電話番号

出典:削除ポリシー google

「一般に」と書かれているので例外は存在するでしょうが、例えば書かれた内容がgoogleの利用規約やポリシー違反があった場合、削除できる可能性があります。

このページでは、適用される法律に基づき Google サービスからの削除を希望するコンテンツを報告できます。すべての項目に入力していただくと、お問い合わせ内容について Google で詳しく調査することができます。

出典:google

こちらの項目に「Google 検索結果から個人情報を削除したい」というチェックがあります。機密性の高い個人情報なら削除に応じてくれ、その他はgoogleと相談する形になります。

SNSをする際に最も気をつけなければいけないこと

現在はツイッターやフェイスブックを始めとしたSNSで、個人情報が漏れている事が社会問題となっています。特に文章や写真から特定され、自分で名前や個人情報をうっかり晒してしまっているケースもあります。

『Facebook』などのSNSでは、どんな情報を誰が見ることができるのか、よく考えて設定しよう。たとえば、名前や写真を誰が見ることができるのか、公から見える場所に自分の住所を書いていたりしないか、などについて注意しよう。

出典:WIRED

特にFacebook(フェイスブック)では他の人にもわかるように、実名で登録している事が数多くあります。これは検索すると名前から辿ることができます。

Facebook(フェイスブック)の設定に「プライバシー」があります。ここから「外部検索エンジンから私のタイムラインへのリンク」の編集ボタンを押しましょう。その中から「その他の検索エンジンをタイムラインにリンクさせる」のチェックを外します。そうすることで検索エンジンに引っかかることは無くなるのです。