数珠は宗教や宗派で異なります、お葬式で確認すべき事とは?

数珠と言えば葬式に持っていく物として認知されていますが、数珠が必要なのは基本的には「仏教徒だけ」です。数珠の数の意味や縁起の問題など、注意しなければいけないことが多いのが数珠というものです。どこに注意していけばよいのでしょうか。

数珠とはそもそも何か?

数珠とは元々念仏の数を数えたり、鳴らして用いるものとして用いられます。古代インドから中国に伝わり、仏教と共に日本に来たと言われています。キリスト教でいうカトリックの「ロザリオ」と似たような用途に使われます。

法具ですのでかなり大切に扱う必要があり、直接カバンなどに入れたりせず袋などに入れるのが一般的です。宗派にもよって変わりますが、礼拝する際の合掌時に手をかけることがほとんどです。

仏教の煩悩は108あることから、数珠も同じように108の数珠で構成されています。

男性用と女性用で数珠は異なる

数珠にも様々な種類があります。宗派によっても若干異なり、男性と女性でも分かれています。素材も様々で、数珠を持参するかどうか分からない場合は、自分の宗派に合わせて持っていくようにしましょう。行われる方の宗派ではなく、自分の宗派に合わせるのが一般的です。

夫婦そろって出席する際は、どちらかの宗派に合わせるほうが良いでしょう。そもそも数珠を持たない宗教もありますが、基本的に数珠は仏教徒が扱うものとされています。

数珠は必ず自分のものを使う

数珠を忘れたからといって、出席時に借りたり貸したりするのはご法度です。無い場合は、道中に購入して調達するようにしましょう。

縁起物として数珠

よく言われることが数珠は紐が切れた場合は、縁起が悪いという事です。万が一切れてしまった場合は、修理して直すか新しい数珠を買いなおすようにしましょう。

数珠は礼儀

スーツや礼服のネクタイと同じで、数珠はそれだけで礼儀と言われています。手を合わせるだけできちんとしていると思われますし、感謝されます。それは数珠が思いの念を表しているからでもあります。

数珠に利き手は関係なし

右利きであろうが左利きであろうが、数珠を持つ手は必ず左と決まっています。それは左が仏様の世界と言われているからです。座っているときも歩いているときも必ず「左」にかけるのが常識です。

葬式や法事などで焼香する際は親指と人差し指の間に挟んで、席を離れる時は机や椅子に置かずに必ずカバンや袋にしまうようにしてください。大切な道具である事を忘れてはいけないのです。