震災や津波など日本では災害が起こると、備えの大切さが叫ばれています。乾電池はいざという時の必需品ですが、いつまでも使えるものではありません。充電池は電気を溜めるのに、そもそも電気が必要です。そんな時は比較的手に入りやすい水を利用して、電気を作りましょう。唾液でも発電できるから驚きです。
電池は高く、買占めが起こると中国製が残る
いざというとき電池が欲しくても、需要が増大した場合手に入りにくくなります。スーパーやホームセンター・家電量販店ならどこでも置いている乾電池も無くなってしまう可能性があります。事実震災時は一部の店舗で乾電池の買占めが起こり、買えなくなっている方が途方に暮れました。
そんな時に売れ残っている商品があり、それが中国企業等の中国製乾電池です。値段も安いですが国内企業の乾電池とは異なり、不人気で残っています。しかし品質の面でかけているコストが異なるため、いざ使おうにも不具合が発生することもあります。日本では確かに中国製品が多いので一概にダメだとは言えませんが、いざというときの信頼性を考えると日本企業の製品に人気があります。
買い占めはしておりませんが、品切れで仕方なく「中国製」の電池を購入しました。今になって液漏れみたいな現象が出てきており、廃棄する予定です。
「中国製は品質が悪い」という実感を得ました。現在、予備電池は全て日本製にしております。
出典:東日本大震災後に乾電池を大量に買占めた方にお聴きします。
乾電池には使用期限があり、それまでに使い切らなければパワーの低下や液漏れ等で危険です。特に作りが甘い場合はなおさら早く使うか、使い方を考えなければなりません。
乾電池を使っていないのも関わらず液漏れする原因
久しぶり乾電池を使おうと開けてみると、液漏れしている、こんな経験あるのではないでしょうか。電池は使わない状態でも環境によって液漏れし、大変危険な状態になります。ではどういう状態にアルカリやマンガンの乾電池が使用不可能になるのでしょうか、いざというときに液漏れをしていると本当に必要になった際に困り、備えることが出来ません。
長期保管や外部要因(電池の輸送中や店頭での落下などによる変形、また高温・多湿などの悪条件や、サビ・外部ショートなど)などが原因としてあげられます。
この場合は、乾電池が工場から出荷されてからお客様が気がつかれるまでに、何らかの要因で電池自体に目では判断がつかないような変形やさび、内部の部品の劣化などが発生し、電池の密封度が劣化した個所から自然に電解液(アルカリ乾電池の場合は水酸化カリウム)が漏れ出る現象が一般的です。
出典:[アルカリ・マンガン] 乾電池が液漏れを起こす原因は? PZ18155 Panasonic
白い粉や固まりが付着した状態がいわゆる乾電池の「液漏れ」です。長期保存中にぶつかったり、高温多湿だったりと保管環境が大事になります。使っていない自動車を例に出すと、動かしていなくてもずっと外に放置するだけで風や埃でドンドン汚くなっていきます。猫が引っかいたり飛んできた木が当たることもあるでしょう。それと同じできちんと保管しておかないと、中の電気がきちんとパワー発揮されない状態になるのです。
水で動かす乾電池とは?
東京に本社を置く日本の会社で、「ナカバヤシ株式会社」という会社があります。印刷製本やシュレッダーなどのオフィス製品、チャイルドシートやデジタルガジェットといったコンピュータ関連に強い会社です。ここで乾電池を作成しており、その中で水の乾電池「NOPOPO」という製品があります。
出典:ナカバヤシ株式会社
見た目は普通の乾電池ですが、本体に穴が開いています。そこへ水を入れると発電し、開封をしない状態なら20年の長期保存が可能というのです。通常の乾電池は電気パワーが入っているので、20年なんてとんでもありません。しかしこれは水を入れなければ発電しないことで、放電という作業が発生しないため長期保存が可能なのです。
中は空っぽの状態で15gと軽いのも特徴で、大量に保管していても通常の乾電池とは異なり重くありません。リュックに大量に乾電池を入れると重すぎて底が抜けそうになりますが、これはかなり軽量です。
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このように意外と安く販売されています。20年なら一家に1つ備蓄していても良いかもしれませんね。
水ってきちんとした水でないといけないの?
水で動かす電池と聞くと、水道水やペットボトルのように透き通った水でなければいけない、と思うかもしれません。しかしジュースでもコーヒーでも、し尿や唾液でも発電が可能というから驚きです。要するに水、つまりH2O(エイチツーオー)を含んでいればOKなのです。
ただしパワーは弱めなので大きな懐中電灯やデジカメクラスでは厳しいです。リモコンや時計やラジオなど、小型のパワーがいらないタイプに使うようにしましょう。