賃貸マンションを選ぶときに人気のある設備が「オートロック」です。セキュリティーが高くて1人暮らしや女性でも安心というのがマンションを貸す側からの売り文句ですが、過信をすると逆に危険な目にあう可能性があります。
目次
そもそもオートロックとは?
マンションの設備の事を指し、共有スペースの玄関で住人用の鍵が無ければドアが開かずに入ることが出来ません。またインターフォンでも部屋の中の住人が「許可」をしなければ玄関を開ける事が出来ません。なんて素晴らしい設備でしょうか、はじめてオートロックのマンションに住んだ時は感動したのを覚えています。
安全面での疑問1:タイミングによっては何もしないでも入れる
日々そのマンションで暮らしていると、これってセキュリティー上大丈夫なのか?という点がいくつか出てきます。それはオートロックのマンションは住んでいる住人が多いという事です。
住人が多いという事はそれだけ出入りも多くて、その住人に対するお客さんや業者の出入りも自然と増えてしまいます。ある日私が玄関でオートロックを解除しようとしたら、中の住人が出てきました。出てくると玄関は1つですので、自動ドアは解除されます。何という事でしょうか、私は玄関でドアのロックを解除をすることなくマンションに入ることが可能になったのです。
わざわざ鍵を取り出す手間が省けてラッキー、と思ったのも束の間です。これって住人だけでなく泥棒や不審者も入ってくるのではないでしょうか。
安全面での疑問2:入る人についていけばいい
電車でも昔はあったそうですが、前の人についていって改札をクリアするというものです。今は検知機能が向上し、実質不可能になりましたし行ってはいけません。これはオートロックのマンションでは可能で、マンションへの帰りが他の人と被った場合に先に着いた1人が鍵でロックを解除します。そうするとドアはしばらく開いたままになるので、他の住民は手間無く入る事が出来るのです。
安全面での疑問3:その宅急便信じていいの?
頼んでもいないのに宅急便のピンポンがあった、こんなことありませんか?戸建てならすぐに分かりますが、マンションで玄関モニターが無い場合は宅急便業者と偽って入ってくる可能性があります。
その際に気をつけることは、頼んだ覚えが無い場合は頼んでない旨を伝えるか、実際に荷物の送り状に書かれている差出人(送り主)を言ってもらいましょう。もしかすると本当に知り合いから荷物が、サプライズで送られてきた可能性があります、誕生日プレゼントや実家からの仕送りなどです。
住民1人1人が意識を持とう
オートロックは確かに優秀です。部屋の前までの侵入をある程度防いでくれるのですが、住民の意識が低いと入られることがあります。しかも1度入ってしまえば、外からは密室性の高い場所が多く分かりません。少しでも不審な人物が入らないように、玄関では気をつけたりカラードアホンなどがあるマンションにしたり、不審なインターフォンには出ないなど住民全員で気をつける必要があるのです。