慌ててエレベーターに乗った場合、ボーっとしてエレベーターに乗った場合、降りる階すなわち行きたい階を押し間違うことがあります。5階にいくはずが6階と押してしまった、4階にいくはずが3階を押してしまったなど、誰も降りないのに開いてしまうと恥ずかしいし、無駄にエレベータを走らせると悪い気もします。
メーカーによって間違いを正せる可能性がある
エレベーターによっては誤った階を押した場合、キャンセルが効くものや効かないものが存在します。
【キャンセルしたい階を押し続ける】
・三菱
・東芝
・日立
【キャンセルしたい階をダブルクリックする】
・三菱
・オーチス
・松下
・東芝
【ダブルでは無く5連打する】
・フジテック
【特殊】
・オーチス
オーチスの特定機種のみ、扉が開いた状態で開ボタンを押し続けたまま、キャンセル回数を押すとキャンセルが出来ます。
このようにメーカーでほぼ決まっているところもあれば、押し続ける・ダブルクリックと分かれている場合もあります。古いものや特殊なものの場合、そもそもキャンセルが出来ない仕様になっている機種もあります。
キャンセル出来ない機種の場合は、変な階で止まってしまったり事故やトラブルを防ぐ為にあえてキャンセル出来ない仕様なのではないでしょうか。
エレベータの定員の謎
エレベーターには様々な種類があり、大人数乗っても大丈夫なものや4人位でパンパンになる小型のエレベーターも存在します。貨物用の荷物を運ぶものや、1階と2階の料理を運ぶためのエレベーターもあります。
日本では建築基準法施行令で、1人当たりの体重が決まっています。第百二十九条の六の五に以下の記述があります。
用途及び積載量(キログラムで表した重量とする。以下同じ。)並びに乗用エレベーター及び寝台用エレベーターにあつては最大定員(積載荷重を前条第二項の表に定める数値とし、重力加速度を九・八メートル毎秒毎秒と、一人当たりの体重を六十五キログラムとして計算した定員をいう。
出典:電子政府の総合窓口
1人当たりの体重は65kgと計算されています。確かに太った人も痩せている人も考えれば、平均を取った数字でしょうか。もちろん男女の違いもありますし、人間と一緒に買い物袋などの物を乗せることもあります。アメリカやヨーロッパでは、約75kgで計算されています。
エレベーター全体が体重計の役割を果たしているので、乗ると定員体重がオーバーしている場合、定員超過で「最後に乗った方降りてください」とブザーが鳴ります。
エレベーターに閉じ込められたらどうするか?
地震や火災が発生すると、急に止まってしまうことがあるエレベーターですが乗っていて止まった場合はどうすればよいのでしょうか。
エレベーターには非常用のボタンが付いており、物によっては直接会話をすることが出来ます。会話の先は各エレベーター会社のサービスセンターです。閉じ込めや異常などがあれば、作業員を派遣して解決に当たらせます。
基本的には作業員が外からこじ開けたり、近くの階へ手動で動かしたりします。
車椅子用と普通のボタンはどう違う?
車椅子用の行き先押しボタンは障害者の方や、体の不自由なお年寄りの為に付いているボタンです。車椅子の方を押すと、若干扉の開き続ける時間が長くなります。