ランドセルだけじゃない、子供が小学校に行く前に覚えておくべきこと

春になると出会いと別れの季節とは言いますが、子供にとっては出会いの季節がほとんど。幼稚園や保育園から雰囲気も変わり、環境も変わる新生活が始まります。ランドセルの準備もしたし、着ていく服装も持ち物も揃った、それで安心してませんか。集団生活がより一層求められる小学生では、あらかじめ対策をしておかないと子供がつらいばかりでなく、仲間はずれにならない為に最低限のコツは覚えておかなればなりません。

集団生活になるという事

特に今まで気にしていなかった幼稚園などとは異なり、集団で行動したり日々をすごすことが増えていきます。同学年だけではなく、年上の先輩上級生ばかりで戸惑うことも多くなります。

大切なことは集団生活に馴染めるか、うまくクラスメイトと行動できるかという事です。自分勝手な子は嫌われますし、仲間はずれにされたり最悪イジメにもなりかねません。失敗して成長はしていくのですが、ある程度親が教えて模範になる必要があります。

早寝早起きと時間のまもりかた

自分で目覚まし時計をかけて朝起きれるようになることが大事で、きちんと朝ごはんも食べてから登校させるようにしましょう。夜も早く寝ないと学校で寝てしまうことにもなりかねませんし、ご飯を食べないと力も出ません。多少手間でも何時に起きて、何時に食べて、何時に家を出るかは体内時計として、リズムを刻むように設定しましょう。

休み時間にはトイレに行く、時間通り席についておくなど時間をきちんと守ることを伝えましょう。どこにいっても集団生活は大事で、学校に任せるのではなく親として教えましょう。ただし給食などが遅くなったり、好き嫌いが出てくるので無理に叱ったり、強制するのはいけません。

正しい鉛筆とお箸の持ち方

朝ごはんや昼ごはん、夕ごはんを食べるときにお箸の持ち方を教えましょう。変な持ち方のまま成長すると、クセになり変更させるにはかなりの労力が必要になってしまいます。

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出典:正しい箸の持ち方 日本箸文化協会

練習すれば誰でも綺麗な持ち方が出来ます。じっくり焦らずに練習させてあげましょう、きちんと扱えるようになればご飯の時間が楽しくなるはずです。

授業で鉛筆やシャープペンシルの筆記具の扱いも覚えさせましょう。変な持ち方をすると手が疲れ、上手に文字を書くことができません。

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出典:えんぴつの正しい持ち方 トンボのippo

角度が60度になるように傾け、人差し指と親指を使って持ちます。こちらもきちんと持てるようになると、勉強にもやる気が出てきます。集中力や疲れにも影響しますので、必ず教えましょう。

手先が器用になったり、書いたりすることが好きになってきた場合は「書道」や「絵」を習わせたりするのも子供の主体性を伸ばしてくれます。

健康であることは資産である

大人でも子供でも健康である事は大事です。そのためにはよく食べ、よく運動する必要があります。走ったりサッカーや野球、ドッジボールなどをして体力を付けさせましょう。体育の時間も出てくるので、スポーツを楽しませるためにも動けるようになることが大事です。

ランドセル自体も軽いものではありませんので、一緒に散歩したり学校まで歩いてあげたりし難なく担いでいけるようにしましょう。体力や力がないので教科書や筆記用具をわざと忘れるようになっても困ります、伸び盛りの時は体を動かさせましょう。

コミュニケーション力

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社会人でも苦労するのがコミュニケーション力です。特に小学生の場合は、思っていても中々人に言えないという事が良く出てきます。どうやって説明すればよいかで困る場合もあります。まずは、人の話を聞くことが出来るようにしましょう。

先生や他の友達と話をする為に、話を聞いて理解しようとする心構えを教えることも大事です。特に挨拶は話をするきっかけにもなりますので、自ら進んで挨拶はしていくものだよと教えておきましょう。そのためには親自ら実践することが大事です。近所で誰かに会った際も、子供が見ている前で挨拶をしてお手本を見せます、そうするとこうやるのかと子ども自身が体験することにもなるのです。

子育ては焦らずに

小学校へ行くのが楽しい、と言ってもらえればこちらのものです。自分から進んで物事を考え行動しようというのが、少しずつ育まれてきたという事です。中々思い通りにならないことや、友達ができるか不安ですが他の子も同じ気持ちです。人には優しく、自分には厳しく、他人を思い気遣ってやれる子供に育てていけば自ずと子供は成長していきます。

「ありがとう」「ごめんなさい」を言える素直な子に、親子共にストレスを抱えず少しずつ無理しない範囲で取り組んでいきましょう。