夏場や海水浴など日差しが強い季節に活躍するのが「サングラス」「日傘」です。特にサングラスの黒いレンズはUVカットの紫外線防止が入っていたり、眩しくなく前を見ることが出来る物です。100円ショップで売っているものから、サッカー選手などが愛用しているようなレイバンやグッチなどの高級ラグジュアリーブランドなど金額も様々です。しかしサングラスや日傘の効果が、時間と共に低下するものがあることは知りませんでした。
UVカットは紫外線を防ぐ
サングラスといえばUV加工といっても過言ではないくらい、ほとんどのサングラスにもついているものです。それは紫外線が体に悪い影響を与えるからです。
紫外線とは太陽光の中にある一種の光の事です。その光を体に浴びると、シミや日焼けの原因となります。しかし浴びすぎると皮膚ガンや白内障など健康に悪影響を及ぼす症状へと変化してしまうのです。
しかし日光を全く浴びないとなると、逆に健康に悪い影響を及ぼします。それはビタミンDという成分は食事と日光の紫外線から得ているからです。特に赤ちゃんの成長にはビタミンDは必要で、過度に日光を避けているとビタミンD欠乏症に陥り、骨が曲がりやすくなったりO脚になると言われています。
夏に海や外で出る際は、日焼け止めや帽子を被ったり、対策を立てる必要があります。日陰を選んで歩いたり、日傘も有効ですし、出来るだけ日中は直射日光に浴びないようにしましょう。
UVカットや紫外線遮断には2種類存在する
2種類ともUVを防ぐものですが、少し意味合いが異なります。「UVカット加工」と「UVカット素材」の2種類が存在します。
UVカット加工は、例えばサングラスの上にUVカットの素材を塗っているケースです。自動車を運転する方は、車のコーティングや窓ガラスの撥水加工を思い出してみてください。永遠に水をはじいたり、ピカピカが持続するわけではありません。どれも耐久性というか、効果が持続する期間というものが存在します。
持続する時間は1年のものや2~3年続くもの、5年も持つものなど様々でどのような配合で作られているかによっても異なりますし、実際に外で使用した回数などによります。
ほとんどのUVカット製品が加工扱いですので、知らない間にUVカットされていないまま外で紫外線を浴び続けているとなりかねません。100円ショップや安いサングラスの場合は、コストがかけられていないので寿命も短いでしょう。
その反面、UVカット素材は違います。素材そのものに練りこんであるため、直接割れたりひびが入ったりしない限りは効果は持続します。しかし練りこんであるだけあり、値段も高くなってしまうのが難点です。
遮断方法の表記について
日傘でもサングラスでも、UVカットされているに越したことはありません。50%よりも90%、90%よりも99%遮断がいいに決まっています。最近では値段は高くなりますが「完全遮断」というものもあり、遮断率99%が製品の中では多いでしょう。基本的にはこのレベルであれば良しとして、他はクリームや日焼け止め対策を併用して万全を期したいところです。
最近ではUVカットのパーカーなど、着るものでそういった性能のアイテムも出ています。室内でも遮光カーテンもありますし、組み合わせれば夏の対策として強くなっていきます。
紫外線は年々強くなっていく
紫外線から人々を守ってくれるものが「オゾン層」ですが、これが年々無くなっていっています。もう全く無い地域もあるくらいで、スプレーやエアコン・冷蔵庫の製品に壊す物質の「フロン」が数多く使われ消費されてきたのが原因です。
他にも空にある雲や、エアロゾルと呼ばれる空気中の液体の粒子などが防いでくれますが、公害などで大気中は壊れ減少しています。
直射日光でなくても壁や地面に反射した照り返しで、人間に届くのでそこにも注意する必要があります。
肌と健康を守る為に
サングラスや日傘は、UVカット加工が施されている場合は物自体消耗品ですから寿命がありますが、効果にも寿命があります。数年置きに買い換えるか、それが面倒な場合は素材に練りこまれているUVカット素材を使いましょう。健康や肌に関して、早い内から対策するに越したことはありません。