やっと完成した新築一戸建て住宅、引越しが終わった築年数の浅いマンションで引っ越してから住んでから、体調が優れないという人が増えているそうです。新しい環境になれない疲れか、ただ単に体調が悪いのか、病院へいっても解決しない場合は部屋を疑う必要があります。
外から風が入る隙間がないくらいの密閉感
住宅環境の高性能化に伴い、高気密化が進んできています。少しでも隙間をなくしていこうというものですが、密閉されると様々な弊害が出てきます。昔は冬の寒い時期になると、隙間風が寒くて・・・暖房やストーブの効きが悪いとはよく言われたものです。最近では隙間がないどころか、外の音すら聞こえないくらい密閉度が凄まじい部屋があります。
密閉されると外部の音があまり気にならなくなったり、断熱化の性能が上がり冬は冷気が入ってきません。しかし良いことばかりではありません、昔の古い木造アパートのほうがよい事だってあるのです。
シックハウス症候群の可能性を考える
建材や壁紙の成分などに使われる「化学物質」があります。それによって部屋の空気が汚染されて、人間に体調不良をもたらすものが「シックハウス症候群」です。厚生労働省でも注意喚起がされています。
近年、住宅の高気密化などが進むに従って、建材等から発生する化学物質などによる室内空気汚染等と、それによる健康影響が指摘され、「シックハウス症候群」と呼ばれています。その症状は、目がチカチカする、鼻水、のどの乾燥、吐き気、頭痛、湿疹など人によってさまざまです。
もしも室内にいるだけにもかかわらず、吐き気や頭痛・湿疹などの症状が出て体調が悪くなってきた場合は「シックハウス」を疑いましょう。
空気が汚れていることが原因
閉め切った部屋で湿度が高くなってくると、カビやダニが繁殖します。ストーブなどからも汚れた物資が出ているので、室内に溜まりやすくなります。
壁紙や天井の接着成分から、フローリングやカーペットから、防虫剤なども空気が汚れる原因です。ではどのように対策をすればいいのでしょうか。
換気をするかリフォームをするか
機密性が問題となっているという事は、室内にこもる悪い物質を外に出してあげればいいわけです。最近のマンションなどでは機密性が高い為に、部屋に空気穴が設けられています。内側から押すと外と空気の入れ替えができるというもので何段階かにわけて調節ができます。しかし冬にコレをすると、寒いのなんの・・・空気の入れ替えは限界があるでしょう。
カビやダニ対策なら、空気清浄機を購入したりお風呂のドアを開けたり湿気や乾燥を調節できますが、根本的な解決には至りません。
リフォームする際は、工務店や建築会社と相談して対策を取る必要があります。化学物質がどこに使われているのか、それを把握し使われていない物質と交換します。
JAS規格やJIS規格など基準を満たしている板などを使うようにしましょう。現在は有害物質を出さない建材などがあり、対策をしてから換気もまめにするというのが症状をやわらげてくれる方法と言えます。