冬になると使いたくなるのか、卓上のカセットコンロです。ボンベを使って炎を出して、お鍋などをぐつぐつと煮込みます。またキャンプなど、電気が使えない場所でも屋外で使うことも出来るので非常用にも便利です。20年近く使用してしまったため、そろそろ買い換えようと思ったのですが、なんだか昔と作りが異なります。今使っているボンベが新製品では使えないのです、どういうことでしょうか。
昔のカセットコンロ
昔の古いタイプのカセットコンロは、いわゆるレバー式でボンベを引っ掛けてレバーを下ろして固定するタイプのものです。もちろん買ってくるボンベは何でもよく、メーカー製でも格安のものでも使えました。
しかし20年近く使っていることさえ忘れるほど長持ちし、家電製品の寿命は10年が区切りという事を思い出しました。そこで買い換えようと思い購入したのですが、現在とはかなり機能が異なるようです。どこがどう違うのでしょうか。
昔と今のカセットコンロの1番の違い
それはレバー式でガスボンベを固定するのではなく、マグネット式になっているということです。確かに以前のレバー式のものはまだ存在はしますが、どうやら少数派です。
出典:イワタニ
ガスボンベを固定する位置に近づけると、吸い付くように固定されるという形式に変わっているのです。そうすると以前使っていたボンベは規格が異なるのか、使用できなくなっていました。規格が同じはずなのになぜ使えないのでしょうか。
カセットコンロのメーカー
カセットコンロのメーカーを調べてみると3タイプに分かれます。まずは「イワタニ」というメーカーです。その次に「ニチネン」というメーカーの名前を良く聞きます。そして最後には、マイナーな聞いたことの無い値段で勝負するタイプのメーカーです。
生産国が日本産であったり中国産であったり、マグネット式やレバー式、フッ素加工などメーカーによっても様々な種類や特徴があります。ガスという目に見えないものを扱うので事故などが起きないよう、安全に配慮されて各社設計をしています。
ガスボンベはそのメーカーのを使わないといけない?
まずガスボンベはホームセンターやスーパーなど、比較的どこにでも売っています。しかしどのメーカーも自社製品をすすめていて、それ以外を使用して事故が起こった場合は知りませんよという対応です。最もな意見で、ボンベで儲けも出していますので1回きりのコンロよりボンベを頻繁に購入して欲しいのは企業として当然です。
しかしガスボンベも実は乾電池と同じように、日本では規格が決められています。JIS(日本工業規格)でコンロとボンベの規格が決まり、JIA認証などで詳しくサイズなども規定され統一されました。
ですので、イワタニのボンベを使おうがTOHOを使おうが、どのメーカーのコンロで使おうが問題は無いわけです。
しかしボンベの口を見てみると一部異なるものがあります。規格は同じですが、構造上安全装置が働いてしまい外れてしまう、装着できないものがあるのです。
しかし一部純正は相場の2倍の値段がするものもあり、何にでも使えるボンベが格安で欲しいところ。マグネットタイプは基本的には純正で無いと、吸着する際の固定が出来ない場合があるようです。
カセットコンロは安心安全に使いたい
基本的には他のメーカーのボンベでもいけますが、可能であれば購入する前に実際に見て確認しましょう。ボンベの大きさから判断し、これなら吸着したときに入るだろうと判断して買いましょう。ネットなどで他のボンベが入るかなど、レビューや評判を参考にするのも良いかもしれません。ただし目に見えないものなので、使っていて安全装置が働いたり、匂いがおかしかったり、不審に思ったらすぐに使うのをやめて確認をしましょう。
安全に使いたいならIHの電気コンロなどもありますが、火力が弱かったり屋外で電源が確保できないと使用が出来なかったりします。そして災害時などでは、電気がなくてもボンベさえあれば火が起こせるので重宝します。使う使わないは別として災害対策の意味でも、コンロとボンベは備蓄して置いておくのもよいのではないでしょうか。