お弁当を買ったら入っている梅干し、実は昔ただの弁当のおまけだと思って放置していました。しかし効果を調べてみるにつれて、バカに出来ないパワーを秘めている事が分かり今では欠かさず食べています。幕の内弁当や日の丸といわれるように、弁当のお米の上にポツンと置いた梅干し、飾りではなくれっきとした理由があり、重宝されています。
なぜ弁当に梅干が使われるのか考えてみる
コンビニやスーパーで売っているお弁当、賞味期限は短くその日の内に食べてしまわなければいけません。生ものなので、冬場はともかく特に夏場は腐らないか心配になります。冬でも暖房やヒーターの近くだと温かくなりがちです。
梅干には「クエン酸」が含まれています。クエン酸には殺菌や消毒の効果が含まれているのはとても有名な話で、微生物や菌等の繁殖を抑える効果があるのです。別に日の丸を表現したかった、といってもウソではないと思いますが菌の繁殖を抑えるために用いられる場合が多いのです。
腐敗菌といわれる菌は厄介ですので、増えるのを抑えてくれるのはとてもありがたい、梅干様様です。クエン酸と聞くと、年末が近づいてくると多いお掃除の季節です。
クエン酸は、水周りやお風呂、台所などの消毒や菌をやっつけるアイテムとしてホームセンターやスーパーでクエン酸のアイテムが売られています。水筒や電気ポット、食器洗い機などにクエン酸を使って洗うと、汚れが良く落ちます。
あなたの体はアルカリ性?それとも酸性?
CMなどで弱酸性とか、アルカリ性などの言葉は良く聞くようになりました。これって何かと言うと、血液や細胞の性質の事を指します。ですが、自分の体がアルカリ性か酸性かを調べることは不可能なようです。
糖分をたくさん消費しますと、それだけ乳酸が副産物として溜まります。そして、乳酸が溜まると、細胞および組織は酸性に傾きます。PHにして7.4~7.2程度まで低下し、いわゆる酸性体質になります。
実は、糖尿病の方は、体が酸性体質になっているのです。
梅干はアルカリ性と聞いたことがありますが、酸性に傾くと良くないことだと書かれています。しかしアルカリ性だからといって体に良いとは限りません。
「アルカリ性だから体によい」などとうたっているメーカーがあるとすれば、まずいいかげんなものと疑ってかかるのが賢明でしょう。
京都府のサイトにアルカリ性に傾くのはむしろ病気だと書かれています。つまり、アルカリや酸性などという考え方をする前に、バランスの取れた栄養を心がける必要があるということです。いろんなものをまんべんなく補給するということですね。どんなに栄養がある食べ物でも、度が過ぎると毒になります。
食物繊維とカリウム
この2つの栄養素が地味に良い働きをしてくれます。梅干には腹持ちがよくなる、水溶性の食物繊維が含まれ、胃液や唾液を分泌する不溶性の食物繊維も含まれています。
ということは、消化や吸収を助けてくれご飯が美味しく感じられるのです。食欲が増進され、腸の働きを浴してくれ便の通りがよくなるピクリン酸というものも含まれています。
お弁当に入っているのは、腹持ちが良く食欲を増進させてくれるからなのです。しかも菌にも強く、ミネラルなどを吸収しやすい抗酸化作用も含まれています。
血液がドロドロの方へ
食事のバランスや栄養が悪く、運動不足で昼夜逆転の不健康な生活を送っている方は現代人には多くなっています。そうすると油ものを食べたりし、血液がドロドロになります。梅干には「ピルビン酸」が含まれています。
これは肝機能を強化してくれ、梅のジャムやエキスと合わさると血流が改善しサラサラに向かうと言われています。生活習慣病予防にというわけです。
ちょっと待って、梅干しの選び方
スーパーやコンビにに売られている梅干を見てください。ハチミツ味とか、塩梅(しそ梅)などが多く存在します。確かに甘くて美味しい、すっぱくて美味しいですがあまり過度に摂取するのも考え物です。
確かにはちみつは、疲労回復や貧血予防に良いとされています。美肌や老化防止で成分が注目されることもあるでしょう。
はちみつは甘く糖分が多く含まれています。塩は塩分が多く含まれています。1日1個くらいに抑えて、食欲が進んで美味しいからといって食べ過ぎないようにしましょう。特に塩分○%と書かれているものは、出来るだけ減塩の控えめを選びましょう。
確かに塩とご飯のお米の相性は良く、いくらでも食べれそうですがお弁当でも1個しか入っていないように1個で1粒で十分なのです。健康を目指すには摂り過ぎても摂らなさ過ぎてもダメです。バランスを考えた適度な栄養と運動が大事だという事は、梅干しを食べる上で、覚えておいて損は無いのではないでしょうか。