コンビニやスーパーで売っている「軟水」「硬水」は時と場合で使い分けよう

人間の約6割は水分と言われています。胎児や幼児で8割近くで、年齢を重ねるごとに少しずつ水分が減っていきます。減ると入っても老人で5割~5.5割は満たされています。水分が不足すると脱水症状になったり、1日の必要な量と言うのは決まっています。ではどのようなものをどれだけ摂取すればよいのでしょうか。

必要な水分量とは?

人間にとって、水や水分は大事で栄養を補給するのはもちろんの事、食べ物を吸収しやすくする溶解作用も兼ねています。そして水分があるからこそ、夏に暑くなったり冬に寒くなっても気温の調節ができるのです。体に多くの水分が含まれているからこそ出来るもので、運動したときや汗をかいたときに水分を摂りなさいというのは体のバランスを整える必要があるからです。

夏場は汗として、冬場はお肌が乾燥する季節で乾燥対策として水分は必ず必要です。喉が渇く前に摂取するようにしましょう。

尿や便として約1.3リットル。健康な人は、1日の排出量とほぼ同じ約2.3リットルの水分を飲食物から補給する必要があります。平均的な食事で約0.6リットル、食べ物を分解してエネルギーを得る際にさらに0.2リットルの水分を摂取できるので、残りの約 1.5リットルを飲料水から摂取することになります。

出典:水と健康「水の飲み方は大切」

合計で1日2.3リットル必要になってきます。これは通常の食事や飲食全てあわせた数字です。物を食べていても水分は補給しているので、注意が必要です。

では多すぎても少なすぎてもダメなのでしょうか。何でも摂りすぎは毒になります。昔は運動中に水分をとらないというのは良く言われましたが、それは間違った認識で今は消費した分は必ず摂取するように心がけましょう。

体の中の水分が不足すると、熱中症(ねっちゅうしょう)、脳梗塞(のうこうそく)、心筋梗塞(しんきんこうそく)など、さまざまな健康障害(しょうがい)のリスク要因となります。健康のため、こまめに水を飲みましょう。

出典:「健康のため水を飲もう」推進運動

厚生労働省のページには、目覚めの一杯と寝る前の一杯の水分補給を心がけましょうという記載があります。特に熱中症・脳梗塞・心筋梗塞という具体名称をあげていることから健康障害の除外として飲んだほうがいいのは言うまでもありません。

「軟水」「硬水」の違いとは

その名の通り、かたいかやわらかいか、ということです。水には硬度という硬さを測定することがあります。水の1リットルの中に、カルシウムやマグネシウムがどれくらい含まれているかで判断されます。

見た目には全く分かりません、色や匂いも分かりません。しかし飲んだとたんに分かるので口にするのが1番分かりやすい方法です。

軟水とは1リットル当たり「100mg」までの硬度をいいます。
硬水とは1リットル当たり「300mg」以上の硬度をいいます。

日本の大地で流れているほとんどの水は軟水です。それは自然豊に囲まれているので、その間に栄養が木々に吸収されているからとも言われています。要するにろ過されているということです。

普通に飲む水は「軟水」でok

普段料理に使ったり、家の中や外で外食して飲む水は軟水です。硬水の場合は飲みづらく
、料理にはあまり向かないとされています。

特殊な例として、運動後の水分やミネラルに補給する場合や妊婦のカルシウム対策などに良いといわれています。しかしあまり飲みすぎると、消化しづらく人によっては気分が悪くなることがあります。それは硬水がお腹に溜まりやすいためです。

冒頭で2.3リットルは飲まなくてはいけないという話をしました。これは通常は軟水を2.3リットルということで問題は無いでしょう。ただし、腎臓・心臓などに持病があったり消化機能が不安な方は医者と相談し摂取を制限されることもあるそうです。その時々の体の状況に応じた水分補給が大事になってきます。

エビアンやコントレックスなどの水も店頭でよく見かけますよね。アクエリアスやポカリスエットなどのミネラルウォーターも多く販売し、体に合った摂取の仕方を心がけましょう。

炭酸水で水分補給はしてもいいのか?

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基本的に炭酸水も同じ水分で問題ないですが、よく言われる健康に悪いというのは糖分が多く含まれているからです。糖分は摂り過ぎると体に良くありません。

2006年に報告された、米国のフラミンガム研究という疫学調査では、高齢の女性において、定期的にコーラを飲むと、骨密度が少し減少しましたが、コーラ以外の炭酸飲料を飲んでも、骨密度に影響はありませんでした。

コーラにはカフェイン、リン酸(酸味料)、コーラエキスが入っています。しかしカルシウムは少量しか含まれていません。食品において、カルシウムとリンのバランスは大切です。これは、高リン酸が腸管におけるカルシウムの吸収を減らし、骨からカルシウムを流出させ、骨密度の低下の原因になると考えられるからなのです。

出典:炭酸水は身体に良い? 悪い? 5つの疑問に答える 日経トレンディネット

リンが多く含まれていると、カルシウムの吸収が悪くなり、骨密度に影響するとの事。甘い炭酸が敬遠されるのはこのような影響があるからなのかもしれませんね。

バランスが大事

どんな飲食物でもそうですが、体に良いものでも摂りすぎは毒となります。2.3リットル飲まなければいけないからといって、全てを飲み物から補うのではなく食事からと飲み物からにわけてバランスのよい栄養食を心がけましょう。