重要文化財や国宝など、美しい建物や世界文化遺産などで保護される建築物など、世界中には多くの建築が存在します。その中でも崖の上に建物が建っていたり、どうやって建設したのか疑ってしまうくらい見事な建物が多くあります。神秘的な違う国にいるかのような、美しい建築物は人々を魅了してくれるでしょう。
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崖の上に家を建てるということ
ニュースなどで避暑地やリゾート地、別荘などを建てたはいいが、風や波で岩が削られ真横が崖になってしまった住宅、という特集が出ていました。それはわざと建てたのではなく、結果的にそうなってしまっただけで時間と共に建物も壊れてしまうでしょう。
しかしここでいう建築物は、あえてその崖に面して建設され、しかも長きにわたり維持されてきた、崖用の建物という事になります。では、どんな建築物があるのでしょうか、見てみるだけで怖くなりそうで高所恐怖症の方はとても足を踏み入れることは出来ないでしょう。
鳥取県にある「三徳山三佛寺投入堂」
日本で有名な名所がここ、鳥取県の三徳山にある山岳寺院です。
出典:三徳山三佛寺投入堂
一体どうやって建築されたのか、修験道の開祖が法力を操って建物を投げたという伝説が語り継がれているそうです。垂直の崖に建てられていて、国宝に指定されている建築物です。他にも重要文化財や鳥取県指定保護文化財に、指定されている堂などもある。
お堂の近くまで登ることは出来るが、堂に近づくことは禁止されているそうだ。足を滑らしでもしたら、怪我だけじゃすまない事になるだろう。滑落もあるそうで、遠目から見ることで我慢するしかないようだ。
過去には、NHKの番組や「ロケみつ」「ノブナガ」などの番組でも紹介され話題になりました。
札所としては「中国観音霊場第三十一番」「伯耆観音霊場第二十九番」「中国四十九薬師霊場第四十三番」に指定されている。
ブータンにある「タクツァン僧院」
標高約3000mにある僧院とのこと、チベット仏教を広めた「パドマ・サンババ」が立っていたといわれています。
出典:タクツァン僧院
ブータンと聞くと、お釈迦様や仏像などを連想しますが断崖絶壁に建てられたこの場所は、修行にうってつけというわけでしょうか。ブータンでは有名な観光名所であり、聖地でもあります。国王も訪れることがあるそうで、旅行や観光にも見てみたくなる場所です。麓からの絶景も楽しめますが、歩いているだけで疲れそうな自然豊な山々です。別名タイガーネスト、虎の巣ともいわれています。遠くから見ると虎に見えるのだとか。
中国にある「高層建物」
全く観光名所ではありませんが、中国の重慶市にある建物が話題になりました。それは普通の人が住む場所が、何とも怖いところに建てられているというものです。
上からだと良く分かりませんが、下から見ると土台で崖を支えているのが分かります。日本人なら中国のこういう風景にぎょっとしますが、感覚が違うのでしょうか。地震が来たらと思うと、かなり怖いですね。耐震にはどの程度耐えられるのでしょうか、そんな診断もなさそうですが、何とも珍しい光景です。
ギリシャ中部にある「メテオラ」
漫画好きでメテオラと聞くと、アニメでも人気のワールドトリガーを思い出します。メテオラとはギリシャ語で「中空に浮かぶ」というそうです。
出典:メテオラ 阪急交通社
断崖絶壁にあるこの建物は、キリスト教の修道士が祈りをささげている場所だそうです。世界遺産にも指定されており、幻想的で不思議な雰囲気を醸し出しています。大自然と芸術が融合しています。最古のメガロ・メテオロン修道院とも関係があり、交通手段としてはアテネから向かうそうです。
中国にある「懸空寺」
懸空寺はけいくうじと読みます。山西省にある宗教の寺院です。20階建てと同じくらいの高さに建てられており、まさに断崖絶壁の強烈な場所に建設されています。
出典:lifebuzz
中国は水害や山間部は雪が多く、その被害から逃れるために洪水対策などとして高いところに作ったとも言われています。
今から建てるのは無理
昔は建築基準法なども無く、建て放題でした。現在では国や地方自治体の許可が下りることは無く、日本ではまず無理でしょう。いつか地震や崖崩れが起こったとき、どのくらい持ちこたえれるのかは興味がありますが、危険と隣り合わせになりそうです。
なにかトラブルがあった際も救急車や警察も駆けつけるのが困難な場所にあり、生活するのは困難でしょう。観光でいくのも勇気が必要で、遠くからカメラ片手に景色として眺めているのが1番うっとりできるのではないでしょうか。