自動車の自動運転の実用化は可能か?問題点は山ほどあるが・・・

日本では都会でも田舎でも「自動車」は人々の足として使われています。もちろんバイク・原付・ハーレーなどの大型バイクもあれば、トラックやタクシーなど人を乗せたり引越し会社や荷物を輸送など、様々なタイプが存在しています。2020年に日本で「東京五輪・パラリンピック」が開催されますが、それまでに国が実用化までもっていくとのこと、どういうことなのでしょうか。トヨタもレクサスGSで自動運転実験を行ったニュースもみていきます。

国際フォーラムで安倍晋三首相の挨拶

2015年10月4日から開かれた「科学技術と人類の未来に関する国際フォーラム」で、安倍晋三首相があいさつしたことがニュースになりました。簡単に内容を説明すると、自動運転車を2020年までに実用化できる、とのことです。

出典:自動運転車を2020年実用化 首相「技術で世界平和貢献」

開会式に出席した安倍晋三首相は、ハンドルやブレーキを自動で操作する自動運転車に関し、「東京五輪とパラリンピックを見に来てください。走り回っているでしょう」と述べ、2020年東京五輪・パラリンピックまでに実用化できるとの見通しを示した。

オリンピックの際に自動運転する自動車が、街中を普通に走っていたら海外から来る方は驚くでしょう、なんて近未来的でSFチックなのだと。

しかし近年の自動車は事故やリコールも多く、課題は山積みです。エンブレム問題でつまづき、幸先も不安ですがあと5年以内に実現なんて本当に可能なのでしょうか。そこで各社メーカーの実験状況を探してみると、意外なところまで進んでいることがわかります。本当の解決させなければいけない問題点は、一体何なのでしょうか。

自動車の自動運転はテスト段階にきている

各社テストをしているそうですが、あくまで日本のオリンピックに向けた課題です。自動車メーカーといっても、トヨタ・ホンダ・日産・三菱・スズキ・ダイハツなど様々あります。

今回は国内最大手のTOYOTA(トヨタ)自動車が、国内で自動運転のテストを行ったというのです。場所は高速道路、東京都内首都高速が実験の場で他の自動車が走っている中行われました。

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出典:<トヨタ>自動運転車を公開…20年ごろ実用化目標

トヨタ自動車は6日、高速道路でドライバーがハンドル操作をしなくても自動走行する自動運転車を2020年をめどに発売すると発表した。東京都内の高速道路で実験走行し、報道陣に公開した。

実験車両は、都内の首都高速道路の入り口を通過したところで自動運転モードに切り替えた。その後は、ドライバーがハンドルやアクセルを操作しなくても、車線変更のほか、高速道路の分岐点や合流点の走行もスムーズに行った。

実際の動いている動画も見ましたが、一応はスムーズに動いているみたいです。運転席にドライバーが乗った状態で、ハンドルにいつでも触れる状態にし、高速道路を走りました。対象の車は「レクサスGS」で、センサーやカメラと詳細な道路情報の地図で判断するそうです。

この実験ではカーブも車線変更も、分岐点も合流点もスムーズに走りました。ただ気になったのは、人工知能が判断して走っているという事です。

自動運転をする上での問題点

目視をしていないので、様々な問題が出てきます。自動車にバックカメラを装着している方は分かると思いますが、後ろに注意して目視でも確認してバックしてくださいと表示されます。機械だけに頼らずに、人間が判断しないとダメだという典型的な例です。

道路情報が盛り込まれた地図を使っているが、新しい道路が出来た時、その道が工事中だったときはどうなるのでしょうか。古いカーナビを使っている方なら、目的地を設定しても行き止まり・・・なんていうのも存在します。壁を突き破れという事か・・・いやいや違いますよね。

そのように躊躇して止まっている間にも、後ろから他の自動車がやってきます。ププーとクラクションが鳴らされます、さてどうしよう。自動運転だと免許が必要なのか?手動運転も出来るのか?1つの問題だけ取ってもこれだけ課題が出てきます。

そして1番の問題は「事故」です。事故を起こしたときの責任は誰にあるいはどこに取ってもらうのか。保険会社が取るのか、国が取るのか、メーカーが取るのか、状況はどうなるのか。

雨が降っていたからセンサーが鈍くぶつけてしまった、風が強くてゴミを人と認識し急ブレーキがかかり後続車と接触した、とか。最近では飲んだり食べてはいけないものを食べてから運転し、事故になったケースもあります。向こうから突っ込んできた場合はどうなるのか、手動運転ならある程度は避けられるが自動運転はそこまで判別してくれるのか、課題が多すぎます。

渋滞や無理な割り込みや、後ろにぴったりと横にぴったりと張り付かれたら自動運転はパニックにならないだろうか。自動運転の挙動次第で、乗っている人間がパニックになりそうだが。

海外でも工夫が進む

ボルボが自動運転と手動運転を切り替える際に、直感的に操作できるシステムを開発したそうです。ボルボの自動運転システムは「インテリセーフ・オート・パイロット」という名称で呼ばれています。

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出典:ボルボの自動運転システムをパドルスイッチで操作可能に

自動運転可能なルートに入ると、その状態をドライバーに伝えるメッセージとともに、ステアリングのパドルスイッチのライトが点滅。パドルスイッチはふたつ取り付けられていて、それらを両方同時に引くことにより自動運転モードへの切り替えが可能となる。

また、自動運転が可能なルートを外れると、ドライバー自身による運転を再開するよう通知され、ディスプレイに60秒のカウントダウンを表示。何らかの理由により、1分以内にドライバーがパドルスイッチを操作し、自身による運転に切り替えなかった場合は、安全な場所へ自動で停車する。

結構きちんと作られています。しかし「自動運転が可能なルート」という表現が気になります。考えてみれば自動運転するエリアって限られそうですよね、要するに普段車が通らないような道は通れないということです。車庫入れなんてものも存在しないのでしょうか、そこは家の敷地だから入れませんなんてことになったら本末転倒です。

日本でも意見が分かれる?

先程首相が2020年までに自動運転を、というのがあったが太田明宏国土交通相が同省の考えを示している。

出典:自動運転技術は、ブレーキ制御と車線変更支援…太田国交相

「自動運転技術とは、自動的にブレーキ制御を行う、車線変更を行うなど運転を支援する個々の技術をいうと思う。これらの技術を高度化し複合化することで、将来的には完全な自動運転に至るという時間軸がある」
「これらの技術は、2020年代前半に自動合流などの高度な運転支援技術を目標にする。2020年代後半には完全自動運転の試用が予定されている」

うん?2020年代の前半と後半?総理がオリンピックまでにとおっしゃってたのは何なんだろう。今いえることは、実験はしている段階だが、今後実用化までどこまでこぎつけるか分からないということだろう。私個人の意見としては、2020年までには難しいと考えているが、いかがだろうか。