梅干の賞味期限を劇的に伸ばす方法を調べてみた

梅干は基本的には賞味期限は長い部類ですが、実は梅干って昔のものでも全然食べれるんです。ですがいくつか条件があり、それを守っていた場合に限ります。今と昔の梅干の違いと、漬け方で判断しましょう。

スーパーの梅干

今の梅干って、スーパーやコンビニにいけばいくらでも置いています。値段も安く、海外産のものから国産の有名ブランドまで様々です。

市販されている梅干のほとんどが「調味梅干し」です。商品のラベルやタグを確認してみてください、原材料のところに「調味梅干し」か「梅干」と記載されているはずです。

調味梅干しとは、調味に浸かっている梅干の事です。塩漬けした後に、干して水などで塩を抜いています。抜いているので塩味は以前のものよりも少ないのが特徴です。そして赤く染めて、風味なども付け足します。

ここに蜂蜜(ハチミツ)を入れたのがはちみつ梅干で、シソが入っているのがシソ梅干などになります。

塩が多いほうが長持ちする

昔からある梅干は、ご飯が良く進みますよね。最近では塩分が控えめな風習もあり、10%以下や6%・3%なんかも見かけます。塩分は20%を超えないと長期保存には適していないのが特徴で、最近のものは減塩梅干と呼ばれています。

梅干に入っている「塩」と「クエン酸」が殺菌効果があり、長持ちさせてくれる秘訣となっているのです。ただし昔からの塩多めで作られているから実現できるのであって、現在のパーセンテージでは長期保存には向きません。単純に塩以外の保存料や調味料などを使用し余分なものがたくさん入っているから逆に持たないのです。

昔ながらの梅干は、梅と塩のみで作られているため、余計なものが入っていません。食べると、かなりすっぱい梅干だと想像していただくと分かりやすいでしょう。

減塩が叫ばれている

スーパーに売っているのは、塩分の少ない梅干ばかりで化学調味料など加工されているものが一般的に多いです。洗って塩抜きしているので、塩分とクエン酸が逃げてしまいます。

ということは、長期保存できない梅干が売られているという事です。

本当に美味しい梅干

本物の梅干とは、ずばり塩と梅だけで作られている梅干です。昔の伝統的な作成方法を守り、作っているのが専門店でしょう。特に最近では、農薬や化学肥料を使わなかったり、添加物がなく自然そのものの梅が楽しめる製品も増えています。

そして美味しい梅干を作るには、長い時間がかかりお金がかかっているので比較的高くなっています。しかし、自分で食べるのもよし、人にあげるのもよし、お歳暮やお祝い事に贈る贈答品としても人気が高いです。

梅干といえば

梅干のブランドと言えば、紀州梅ブランドが有名です。南高梅(なんこうばい・なんこううめ)で、和歌山県の特産品として全国的に人気です。

和歌山と言えば、梅干の生産量が日本一ということで、国内の梅干の6割は和歌山産と言われています。スーパーで南高梅の後ろを見てください、産地が和歌山とかいてあるのが多いです。

最近では中国産やおにぎりの具に加工用の梅干が使われていますが、味も別格で圧倒的に和歌山産が美味しいです。価格はそこそこしますが、国産で安心して食べれますし、和歌山産の南高梅というブランドが大きいです。もらった人も喜ばれる方も多く、歴史は明治時代からと言われています。

まとめ

梅干の賞味期限を延ばす方法は、塩分の多い梅干を買うことです。塩分が多ければ多いほど、殺菌効果が高く長持ちします。しかし塩分が気になる方も多いので、1日に食べる数は控えめにしておいたほうが良さそうです。しかもかなり辛いので、苦手な方も増えています。その場合は、素直に減塩梅干を買われたほうが美味しくいただけるでしょう。

昔ながらの製法で作られている梅干は、保存料や着色料を使用していないので冷蔵庫などに入れなくても何年も持ちますが、かなり少数というのが現状です。見た目や臭いや味が気になる人が多いからです。