アサリを食べるときに「ガリッ」と音がすると、食べる気がなくなるし口の中が不快な気持ちになりますよね。それはアサリの砂抜きに、失敗している場合がほとんどです。正確な方法を見につけて美味しく料理しましょう。養殖の技術も進歩していて、もしかすると将来は、アサリから砂というものが消えるかもしれません。
なぜアサリに砂が入っているのか
根本的な事からおさらいしてみましょう。あさりを食べるときは、砂抜きをしないと食べるとき不快になります。ではなぜ砂が入っているのでしょうか。
産卵によって「アサリ」は生まれます。住む場所が砂もしくは砂泥層が多く、そこからほとんど動きません。
アサリにはベロのようなものが付いています。それを使って砂にもぐったり、水中のプランクトンを摂取し生きています。ですので、わずかに砂が入ってしまうのが原因です。
アサリの砂抜きと保存方法
海水もしくは、濃度3%の塩水を用意します。あさりが完全に死んでしまうと、砂抜きが出来ないため、水道水で軽く洗った後に、塩水から半分出た状態で浸します。
何かを乗せて暗くした状態で2~3時間待ちます。そうするとアサリが塩を吐いていきます。吐き終えたらまた水で洗い流しましょう。
網付きのバットなどに並べて、新聞などでくるんでおくと塩抜きが出来ます。海水が抜けると更に美味しくなるのでオススメです。
うまみ成分でコハク酸というものがあります、これが多いとアサリが旨い!となります。新鮮なアサリを陸上に放置し、3時間ほど経過するとコハム酸が増えるそうです。それ以上は効果が無く、殻が開いたものは死んでいるので食べないでください。
保存方法は冷蔵庫で保存するのが一般的です。長い間保管するのが目的の場合は、殻つきでも構いません。冷凍した場合は、煮沸すると早く加工することが出来るのでオススメです。
アサリの市場
日本にあるアサリの大半は愛知県産です。産地を見てみると愛知県と書いていませんか。日本の7割近くがそうで、最近は漁獲量が減って深刻な問題になっているそうです。
また、日本へ輸入されるアサリは、中国や北朝鮮産が多く一時は産地偽装問題が深刻化しました。何とか日本でアサリを繁殖できないかと試行錯誤が続いています。
アサリから砂が消える?
福岡市が今年度、身に砂を含まないアサリの養殖に取り組み始めた。干潟で育てずに陸上の水槽を使うため、アサリが砂をのみ込まない仕組みだ。全国ではアサリの生産量は大幅に減少しているが、養殖ではなかなか実用化に至っていない。
なぜ砂無しでアサリを育てるか、そのメリットはやはり砂抜きが必要ないからだ。年を追うごとに減少している漁獲量を何とかしようと、地方自治体も力を入れだしたのだ。出来るだけ育てる方法を単純化し、コストをかけずに砂を無くして育てる。そうすることでアサリ市場は活気を取り戻し、「ガリッ」となる心配が無くなり安心して食べれるようになるということだ。
昔の潮干狩りでアサリを獲った記憶が蘇ります、食べるときの砂抜きも大変でした。パスタや味噌汁やご飯など合う料理も多く、美味しく食べれるに越したことはありません。
もちろん砂無し養殖アサリは、まだ実用化にはいたっておらず、実験段階ということだ、しかし将来への希望はあり、今後のアサリ市場が変化する可能性もある。なんにせよ日本産のブランドでの砂が無いアサリ、是非注目していきたい。