世界のパソコン・モバイル・携帯電話・タブレットのブラウザーのシェア率を計測するには、主に2つのサイトのデータを用いるのが一般的です。主なブラウザはIE(インターネットエクスプローラー)、Google Chrome(グーグルクローム)、Firefox(ファイヤーフォックス)、Safari(サファリ)、Opera(オペラ)の5種類になります。
1つ目:statcounterのブラウザシェア統計
まず1つ目がstatcounterです。statcounterのサイトは、世界の300万サイトのアクセス数から導き出された結果で統計をしています。
下記の図が、2014年4月から2014年5月までの統計データです。
出展:http://gs.statcounter.com/#browser-ww-monthly-201404-201504
・第1位 Google Chrome 49.84%
・第2位 IE 18.28%
・第3位 Firefox 16.77%
・第4位 Safari 9.88%
・第5位 Opera 1.65%
Google Chromeが勢いを伸ばして過半数に達しそうです。
ただし、国によってシェアがかなりのバラつきがあるので、一概にはGoogle Chromeが1番とは言えないかもしれません。
例えば日本の統計を見てみましょう。
・第1位がIE 41.91%
・第2位がGoogle Chrome 30.74%
・第3位がFirefox 13.16%
・第4位がSafari 10.36%
・第5位がOpera 1.05%
IEが1位で、2位がGoogle Chromeと逆転しています。先進国の日本だからこそ、この結果になるのであって、中国やタイやベトナムなど国によってかなり違いがあります。
では、もう1つの統計結果のnetmarketshareを見てみましょう。
netmarketshareのブラウザシェア統計
出展:http://www.netmarketshare.com/browser-market-share.aspx?qprid=1&qpcustomb=0
世界約4万サイトのデータを使っているそうで、先ほどのstatcounterのシェア率とはかなり異なった結果となっています。
・第1位がIE 55.83%
・第2位がGoogle Chrome 25.68%
・第3位がFirefox 11.70%
・第4位がSafari 5.12%
・第5位がOpera 1.19%
どちらかというと、日本国内の統計に似ています。
データを収集するサイトによってはどちらも正しいといえます。
ヘビーユーザーが多いサイトでの統計が多いか、ライトユーザーが多いサイトの統計が多いかなど、厳密に全端末の統計を取るのは不可能だからです。
特に最近ではスマートフォンやタブレットなど異なった端末からアクセスするユーザーも、昔とは比較にならないほど増えました。
唯一差が無いのは、Operaの1%~1.5%位というのはどこの統計でも似たような感じです。
1つのデータだけで考えるのではなく、複数のデータを見て判断するのが良さそうです。