お金は冷蔵庫に入れています、そう言われたらどう反応をしますか?

これを聞いたとき、はじめ何を言っているのか良く分かりませんでした。しかし内容を良く聞くとなるほど納得です。盗難に合わないため(盗まれない為)のセキュリティーではなく、冷蔵庫に入っている野菜などへの影響が大きいというのです。一体お金にはどのような効果(硬貨)があるのでしょうか。

お金の種類と材質

日本で使われているお金の種類は、大きく分けて2種類あります。それは、硬貨と紙幣です。紙幣は水にぬれると浸み込んでしまいますので、ここでいうお金とは硬貨を指します。

出典:造幣局

硬貨 素材 発行年
1円玉 アルミニウム 昭和30年
5円玉 黄銅 昭和34年
10円玉 青銅 昭和34年
50円玉 白銅 昭和42年
100円玉 白銅 昭和42年
500円玉 ニッケル黄銅 平成12年

お金を扱っている機関は、造幣局です。造幣局本局は大阪北区にあり、春には桜並木が有名で報道されています。

注目するべき材質は「銅」です

硬貨には銅が入っています。硬貨の中に含まれている割合が1番多いのは「10円硬貨」です。10円玉の95%は銅で作られています。

出典:銅が持つ微量金属作用とは何? 一般社団法人日本銅センター

銅・銀には「微量金属作用」と呼ばれる効果が含まれています。これは、少しの量で高い殺菌効果を出すものです。

切り花を長持ちさせるため、花瓶の中に10円玉を入れるという知恵が有名です。これは、水に溶け出た銅イオンがかびや細菌の繁殖を抑えるため、花が長持ちするといわれています。とくにピカピカ光るきれいな10円玉のほうが効果が高いそうです。

銅の成分が殺菌効果として良い影響を与えているようです。不純物が出来るだけ付着していない、綺麗な10円効果が1番効果があるとの事。

冷蔵庫の中でもこの働きにより雑菌を抑え、腐敗による臭いの発生を防ぐと考えます。これは、10円玉を靴の中に入れ、防臭と水虫対策に役立つのに類似していると考えます。

冷蔵庫に入れておくと雑菌を抑えるだけではなく、臭いの元を抑えます。これは銅が臭いを吸収するということでしょうか、炭などを入れておくと防臭効果があるといわれますが似ています。

もちろん銅が含まれていれば効果がありますので、他の5円玉や50円玉・100円玉・500円玉でも効果は劣りますがいれる価値はあるのではないでしょうか。

他にも銅には様々な使い道がある

銅というものは熱伝導効率が良いとされている、つまり温度を通し留めておく効果があります。そこで、お風呂に入れておくと保温効果として温度が下がりにくくなります。夏にスイカを川で冷やすような要領で、ネットか何かに入れお風呂にチャポンと浸しておくと、電気代やガス代の節約にもなるのではないでしょうか。

サウナのように、熱い石を入れる方法もありますが危なくて危険で、石は温まるまで銅より時間がかかります。

銅からでる銅イオンの効果で蚊やボウフラを死滅させてくれます、これは殺菌効果があるためです、水場などで心配な場合は入れておくと多少効果が期待できるでしょう。他にも花瓶や靴箱に、殺菌防臭にと活躍します。

もちろん場所が広ければ広いほど、硬貨を何枚も淹れておく必要があります。銅だけでなく、銀も効果がありますが硬貨だけに高価です。銀で消臭なんていうCMも流行りましたよね。

お釣りでもらったり、銀行で下ろしてきたお金には元から雑菌がかなり付いています。これは新品で作り立てではないためで、綺麗なものを選るか、綺麗に洗い流す必要があります。

硬貨をきれいにするには?

汚い汚れている硬貨をそのまま使うのは気が引けます。まずは綺麗に磨きましょう。方法は簡単で、少しの汚れならその辺にある消しゴムで十分です、ゴシゴシこすりましょう。本格的に汚れを落とす場合は、重曹やお酢に浸しましょう。酢の力で台所汚れを落とすというのは、聞いたことがある方も多いでしょう。

空気で酸化し、手垢で汚れてしまうので化学反応を起こさせて汚れを取るのです。昭和時代の硬貨は数十年前のものなので、ほとんどが汚れて色が変色しています。綺麗にするだけでも気持ちが洗われるのではないでしょうか。