日本の平均寿命は少しずつ延びていき、男性80.77歳、女性87.01歳となりました。しかしあくまで平均であり、病気になる方や事件・事故で亡くなる方もいます。そして注目すべきポイントは「都道府県」によって平均寿命が大きく異なるという事です。それぞれの暮らし方やその県民性が異なるというのも理由ではありますが、どれくらい違うのでしょうか。
男性は滋賀県が最も寿命が長い
厚生労働省の2015年国勢調査では、男性の平均寿命は「80.77歳」となりました。
1位:81.78歳 滋賀県
2位:81.75歳 長野県
3位:81.40歳 京都府
4位:81.36歳 奈良県
5位:81.32歳 神奈川県
ワースト5は以下の通りです。
43位:80.02歳 鹿児島県
44位:79.94歳 和歌山県
45位:79.86歳 岩手県
46位:79.51歳 秋田県
47位:78.67歳 青森県
田舎の方が寿命が長い(中途半端な田舎ほど老人ホームが多く、医療機関・病院が多い)と思いきや、意外とそうではなく近畿で和歌山が入ったこと以外では、東北地方が大半を占めています。
ちなみに東京都は11位で81.07歳、大阪府は38位で80.23歳、福岡県は25位で80.66歳となりました。一概に都会・田舎という問題ではなくその県によって差が出ています。
女性は滋賀県が最も寿命が長い
厚生労働省の2015年国勢調査では、女性の平均寿命は「87.01歳」となりました。
1位:87.67歳 長野県(僅差で長野が上)
2位:87.67歳 岡山県
3位:87.64歳 島根府
4位:87.57歳 滋賀県
5位:87.54歳 福井県
ワースト5は以下の通りです。
43位:86.40歳 福島県
44位:86.38歳 秋田県
45位:86.33歳 茨城県
46位:86.24歳 栃木県
47位:85.93歳 青森県
僅差で長野県が1位になりました。男性に比べて6歳近くも上で、最下位の青森は男性と同じですがそれでも男性1位の滋賀県(81.78歳)を大きく引き離しています。女性は男性よりも長生きするのは今後も変わらないでしょう。
寒い地域だから平均寿命が延びないのか?
あまりにも寒い地域だと心筋梗塞や脳卒中といったものが問題になりますが、比較的寒い長野県が女性平均寿命1位の時点でそれもあまり関係ないでしょう。北海道は男性35位(80.28歳)、女性37位(86.77歳)ですが、最下位とは少し差があります。
しかし比較的寒い地域の東北地方がワーストにランクインしている以上、それは半分当たっています。寒いということは、ずばりの理由は後述しますが外に出る機会が減る、運動不足になり食べ物が偏るという事です。
平均寿命「最下位」は男女共にぶっちぎりで「青森県」
ねぶた祭りやリンゴでお馴染みの青森県ですが、なぜ青森県が他を圧倒して最下位なのでしょうか。その1つの理由として「塩分」が関係しています。青森県では「漬物」が家庭におかれている場合が多く、その塩分を摂取する割合が他より多いというのです。
冬場は東北では外に出ないため、備蓄品が多くストックされています。その中でインスタントラーメンの消費が多く、青森県は北海道と並んで毎年トップ3に入るほどです。
更にタバコの喫煙率もトップ3に入り、飲酒も多いのです。禁煙・禁酒を推進しなければならないほどです。
娯楽が少なく冬場は外に出ない一方で、部屋の中で摂取するものがこれでは、平均寿命が短くなるのも納得できる理由です。塩分は控えめに、カップ麺も少なくし(塩分控えめのものを選ぶ)、禁煙・禁酒をし少しでも少なくすることが寿命を長くするコツといえます。そうすることで平均寿命だけでなく、健康でいられる健康寿命も自然と長くなるのです。