動画を作ろうとソフトをパソコンにインストールしたのですが、エラーとなりインストールがきちんと完了しませんでした(パソコンに入れるのを失敗したということ)。仕方が無いので公式サポートのトラブルシューティングを見てみると、「InProgressキーを削除」してくださいと書かれています。インプログレスキーとは一体何なのでしょうか。
目次
どんなソフトでも起こりうる症状ということ
私の場合は「Adobe Premiere Elements 2018」という動画作成ソフトを入れようとして起こりました。しかしこの「InProgressキーを削除」しなければいけないというのは何もこのソフトだけではなく、どんなソフトでも起こりうる症状なのです。
多いエラーとして「別のインストールが実行中」と表示されることが多いでしょう。
上記のように「再起動待ち」とは書かれているものの再起動しても治りませんでした。実はInProgressキーとは「Windows レジストリ」に関係するファイルの事です。
Windows レジストリとは怖いもの
Windows レジストリとは、WindowsというOSの設定情報が構築されているデータベースの事です。人間で言うと心臓みたいなもので、レジストリに不具合が起きたり壊れるとパソコン自体が立ち上がらなくなったり、最悪の場合壊れてしまう可能性もあるのです。
ですのでレジストリをいじる際は、必ずバックアップを取ってからいつでも元に戻せるようにしておく必要があります。それだけ大事な部分ですので、もう少し詳しく「InProgressキー」について説明します。
削除をする「InProgressキー」とは何者か?
これは何かのソフトをパソコンにインストールする際に残ったゴミのようなものです。例えばインストールを実行中に、タスクマネージャー(Ctrl+Altを押しながらDeleteで開く)というプログラム一覧画面で強制的に中止した場合に、InProgressキーがパソコン内に残り、正常なインストールの妨げになる場合があります。
しかし私の場合もそうですが、インストール中に特にエラーが起こったり強制中止した事はありませんでした。インストール中にパソコン側がインストールという処理を完了出来ずに「中途半端」になってしまった、という状態になっているのが原因です。もっと分かりやすく言うと、インストール中にトラブルが発生し失敗しているということです。
以前の情報が僅かでも残っているからインストール出来ない
つまりパソコンが言うには、以前途中までインストールしてたみたいだけど、その時に失敗してゴミが残っているから再度インストールしようと思ったらそのゴミが邪魔でインストールできない、だから削除してね、ということになります。
実は「無視」するだけで何事も無く解決できることもあります。私はこのエラーの無視で解決しました。もし「無視」しても解決できない場合に限り、一度アンインストールを実行し、再度インストールをしてみてください。それでも再度エラーが出てどうにもならない場合は、次に説明する方法でInProgressキーを削除するか検討しましょう。
InProgressキーを削除する方法について
レジストリをいじる際は、自己責任の上で実行するかどうか検討してください。
【windows10】
「スタート」からアプリ一覧「w」欄の「Windowsシステムツール」で「ファイル名を指定して実行」します。「regedit」と入力しEnterキーを押します。
【windows 7/Vista】
「スタート」メニューの「プログラムとファイルの検索」(vistaの場合は「検索の開始」)でテキストボックスへ「regedit」と入力しEnterキーを押します。
【windows XP】
「スタート」メニューから「ファイル名を指定して実行」を押して、テキストボックスへ「regedit」と入力しEnterキーを押します。
【共通】
「レジストリエディター」が表示されるので、左のリストから
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Installer\Inprogress
上記を辿っていって確認し、InProgressキーを削除します。この時、値ではなくキーそのものを削除する必要があります。
それでもインストールできない、キーが見当たらない場合
InProgressキーを削除した、または見つからないのでどうしようもない場合があります。インストールするソフトによっては対応OSの他に、32bit/64bit別にインストールファイルが異なっているものがあったり、そもそも64bitしかソフトが存在せず、32bitのパソコンにインストールしようとした場合は正常にインストール出来ません。
その場合は潔く諦めるか、別のバージョンを検討するか(ソフトのバージョンを下げる・別のbit数のソフトを試す)、パソコンを買い換えるか、違うソフトを検討してみてください。