トイレに行って手を洗って手を拭くとき、主に3通りの方法を使います。1つは備え付けの「ハンドドライヤー」(温風乾燥機)で手を乾かすこと、もう1つはハンカチを使うことです。最後の1つは少数ですがホテルなどで見かける「ペーパータオル」を使います。中には手は洗わない方や、ズボンで拭いたり自然乾燥を待つ方もいますが・・・。
目次
ハンカチとは四角形という常識
もし隣でハンカチを使って手を拭いている人がいて、そのハンカチが「丸型」や「三角形」のハンカチを持っていたら、驚きませんか。ハンカチは日本だけでなく世界でも使われていますし、形も必ずといっていいほど「四角形」です。
これは百貨店で買おうが雑貨屋で買おうが、楽天市場やamazonといったネットで買ってもほぼ全て「四角形」で売られています。これはバーバリーなどのブランド物でも、メンズレディース問わずギフト用やプレゼント用に関わらず「四角形」です。しかし大昔はその形は異なりました。
大昔のハンカチは四角形だけではなかった
ハンカチとは大昔のエジプト文明より存在していたと言われています。薄い布製で作られ、身分が高い人物が持っていた身だしなみ用のアイテムです。その頃は丸型・三角形・四角形・円形・長方形・星型・卵型といった様々な形が存在しており、特に規格統一はありませんでした。
しかし権力者によって規格が統一されてしまいます。それがかの有名な「マリー・アントワネット」です。フランス国王「ルイ16世」の王妃として君臨していました。民衆が貧困になって食糧難が起こった際に、「パンがなければお菓子を食べればいいじゃない」という言葉で有名です。
ハンカチの形は「フランスの法律」で四角形と決められた
当時のフランスの法律でハンカチの形は「四角形に統一」するように決められたのです。マリー・アントワネットがルイ16世に進言し、実現しました。それ以来ハンカチは四角形としてフランスは元より世界中でその形が厳守されているのです。
現在ではハンカチは自分でオリジナルに手作りもできますし、かわいい美しい刺繍が入ったものも数多くあります。オーダーメイド品やハンカチ専門店も存在するほどで、日本人に身近な存在になりました。百貨店でハンカチに「イニシャル入り」や「名入れ」刺繍サービスがあるところも存在します。しかし当時は刺繍は許されませんでした。
マリー・アントワネットはワガママな性格?
ハンカチの形を四角形に統一したのも、いろんな形があれば人々の目は目移りしてしまいます。ですので自分のハンカチが目立たなくなる事から、形を統一したのです。
ワガママをいうのも、自分で作曲するほど音楽の才能があり、6歳であの天才音楽家「モーツァルト」にプロポーズされたほどです。
11月3日は「ハンカチの日」です
意外と知られていませんが、毎年11月3日は「ハンカチ」の日となっています。これはマリー・アントワネットの誕生日が11月2日で、最も近い祝日は3日ということで11月3日になりました。11月3日といえば日本国憲法が公布された日でカレンダーでは「文化の日」という祝日になっています。
11月3日のハンカチの日には、昔はリメイクという言葉も無かったでしょうが、現在では古くなったハンカチを使って小物やお弁当袋を作る方が増えています。捨てるのではなくハンドメイドで毎日使えるものに変身させることもできるのです。
11月3日は他にも「皮革製品」を広げる為に「いいレザーの日」や、日本文化にアロマを広めようと「アロマの日」、いいみかんという語呂合わせで「みかんの日」などユニークな日があります。