大阪万博以降で日本の博覧会「入場料金」はいくらだったか調べてみた

万博(ばんぱく)とは「国際博覧会」の事で、様々な国が参加することから万国博覧会・国際博・万国博・万博と呼ばれるようにもなりました。日本では1970年に「日本万国博覧会」が開催され、「大阪万博」の愛称で親しまれました。世界中からたくさんの人が訪れる一種のお祭りのような催しですが、大阪万博以降に開催された入場料金はいくらだったのか調べてみました。

1970年:日本万国博覧会

大阪府吹田市で開催された通称大阪万博です。千里丘陵という場所で、石器時代からの異性がたくさんあるところで、日本最初のニュータウン開発と言われた「千里ニュータウン」もあります。

開催期間 1970年3月15日~9月13日まで
日数 183日
テーマ 人類の進歩と調和
入場者数 6,422万人
入場料金 大人:800円(23歳~)
青年:600円(15歳~22歳)
小人:400円(4歳か~14歳)
夜間:半額(17時以降)

この時の内閣総理大臣は佐藤栄作、太陽の塔や月の石が話題でしたが他にも、動く歩道・温水洗浄便座・ワイヤレスフォン・テレビ電話・も尾レール・電波時計・原子力発電などが目玉でした。現在は憩いの場として「万博記念公園自然文化園」となっています。

当時は5年に1回という扱いの登録博は存在せずに、一般博という制限があまり無い催しの形態でした。当時のサラリーマンの平均月収が「約5万円」で入場料が大人が「800円」となっています。

1975~1976年:沖縄国際海洋博覧会

1972年に沖縄が日本に返還され、沖縄海洋博と略され、たくさんの観光客が訪れましたが想定した450万人に届かず、地元業者には不評でサンゴ礁にダメージを与える海洋汚染があったことで有名。

開催期間 1975年7月20日~1976年1月18日まで
日数 183日
テーマ 海-その望ましい未来
入場者数 349万人
入場料金 データ見つからず不明

未来の海洋都市のモデルで人口島「アクアポリス」が最大の目玉でしたが、日本本土復帰記念事業として行われた万博であまりみどころはありませんでした。この時の沖縄は「特別博」と言われるもので、一般的な5年の1度の国際博覧会ではなく、開催される年や規模に国際博覧会の制限が無く小規模なものでした。入場料金に関するデータは見つからず。

1985年:国際科学技術博覧会

こちらも先ほどの沖縄国際海洋博覧会と同じ特別博という小規模なもので、つくば市御幸が丘で行われました。筑波科学博・つくば万博・科学万博・つくば博などと呼ばれていました。

開催期間 1985年3月17日~9月16日まで
日数 184日
テーマ 人間・住居・環境と科学技術
入場者数 2,033万人
入場料金 当日券大人:2,700円(前売2,160円)
当日券中人:1,400円(前売1,120円)
当日券小人:700円(前売560円)
夜間当日券大人:1,400円
夜間当日券中人:700円
夜間当日券小人:400円

国のブースというよりかは企業のパビリオンが多く、茨城県・日立・東芝・三井グループ・住友グループ・日本ガス協会・UCC上島珈琲などが出展していました。前売りの入場券も発売され、当日は大人2,700円という値段、夜間は半額の為かなり安かった印象です。

1990年:国際花と緑の博覧会

大阪府の鶴見緑地で行われ「花の万博」「花博」と呼ばれました。特別博覧会扱いで規模は小さかったのですが、特別博覧会史上で最高の来場者数を誇りました。

開催期間 1990年4月1日~9月30日まで
日数 183日
テーマ 花と緑と生活の係わりを捉え 21世紀へ向けて潤いのある社会の創造を目指す
入場者数 2,312万人
入場料金 大人:2,990円
中人:1,550円
小人:820円
夜間は上記の半額

未来の大阪にタイムスリップしたかのような「野原のエリア」や、JTや松下・サントリー・住友・日立などのよる展示や飲食店の「街のエリア」世界最大の花ラフレシアの展示で賑わった「山のエリア」が目玉でした。入場料は3,000円だと高く感じるのか10円引いて2,990円となり、前回と同様に夜間は半額です。

2005年:2005年日本国際博覧会

正式名称になぜか年数が入っている「2005年日本国際博覧会」です。「愛知万博」「愛・地球博」といった名称で親しまれました。ここで大阪万博以来の登録博(5年に1回)で大規模な開催(日本では35年振り)となりました。

開催期間 2005年3月25日~9月25日まで
日数 185日
テーマ 自然の叡智
入場者数 2,204万人
入場料金 大人:4,600円(18~65歳未満)
中人:2,500円(12~18歳未満)
小人:1,500円(4~12歳未満)
シニア:3,700円(65歳以上)
夜間:半額

会場まではリニアモーターカーが走り、会場の中心では冷凍マンモスが展示されていたのが大きな目玉でした。公式テーマ曲のプロデューサーはX JAPANのYOSHIKI氏。公式キャラクターのモリゾー・キッコロという妖精が話題になりました。

会場となった場所は整備されて、現在は公園やスタジアム、交流センターなどに活用されています。この年になってから入場料金が一気に上がり、4,600円となりました。シニア枠もでき、夜間半額はそのままです。

2025年:大阪万博?

人工島・夢洲(ゆめしま)で大阪誘致が計画されています。当日券4,800円(大人)と強気な過去最高の金額を予定しているとか。予定入場者数は前回の愛知を上回る2,820万人の入場者数と計画しています。もしダメだった場合でも、今後日本のどこかの地域が候補地として名乗りを上げるのではないでしょうか。さすがに5,000円を超えると高い印象に感じますので、行くとしたら恐らく設けられるであろう夜間の半額時になるでしょう。