日本で最も過ごしにくいのは「北海道」、もはや避暑地にならない理由とは

北海道と言えば広大な土地に自然がたくさんあり、景色は素晴らしいし食べ物は美味しい所です。冬はスキーにスノボー、夏は避暑地にと修学旅行にも大人気の地域です。しかしもはやそれは過去の事で「日本で1番過ごしにくい」といわれています。その理由は1年を通しての「気温差」が日本で最も激しいからです。

気温差・寒暖差とは?

気温差とは沖縄から北海道へ行くと20度だったのが10度になり大気の気温で差が大きい、服装に気をつけないと風邪を引いたり体調を崩しやすい、という意味で使われます。

よく「寒暖の差が激しい」という言葉も聞きます。これは昨日は15度あったのに今日は5度しかないといったような時に使う言葉です。

体が適応できなければ「寒暖差アレルギー」を発症し、蕁麻疹や頭痛に喉の痛みなど、本来アレルギーが無くてもそのような症状が出る可能性もあります。つまり体調不良を起こしやすくなり、過ごしにくいと言えるのです。

避暑地にすらならない北海道の気温

昔は避暑地(ひしょち)という言葉がよく使われていました。避暑地とは夏の暑い日に、少しでも涼しい地域に行き、暑さから逃れられる地域の事をいいます。標高の高い場所や北海道も対象に含まれていました。しかし近年の北海道はグングンと温度が上がっているのです。

気象庁は、熱中症への注意を呼びかけている。気象庁によると、最高気温は、北海道帯広市で37・1度を観測したのをはじめ、群馬県館林市で35・8度、東京・練馬区で35・5度、鳥取市で34・9度、大阪市で34・1度を記録するなど、午後4時現在、全国773地点で最高気温が30度以上の真夏日に、全国59地点で同35度以上の猛暑日となっている。

出典:YOMIURI ONLINE

驚きました、7月も中盤だというのに37度を越えており日本で最も暑いというのです。8月になると更に上がることが予想され、40度を超えるのではないかといわれています。

ここまでくると避暑地に北海道という選択肢は全く無く、場所によっては本州に避暑地探しにいったほうが・・・なんていう声も聞かれます。

冬は1番寒い、夏は1番暑い、ということは・・・?

冬に日本で最も寒い地域は「北海道」です、そこへ夏の暑い地域で「北海道」が入ってくると温度差が凄まじいものになります。

ここで帯広市が公開しているデータを見てみます。

注目すべきところは赤丸で囲んだ2箇所です。左の赤丸は1981-2010までの約30年間の1月最低気温です。「マイナス13.7度」となっています。そして右の赤丸では8月の最高気温は「25.2度」となっています。もっとも観測地点が異なるので一概には言えませんが、ここ数年で地球温暖化が進んでいるのがお分かりいただけるかと思います。

では先ほどの「37.1度」「-13.7度」を見てみると何と「約50.7度」の気温差があります。北海道では地域によってはマイナス20度を越える地域もあります。しかし更に調べてみるととんでもないデータを発見しました。

北海道帯広市の観測史上最低気温はマイナス38.2度?

日本の観測史上最も寒い地域はどこかを調べてみると「気象庁」が公開していました。

これによると「北海道十勝地方帯広」は「1902年1月26日」に-38.2度を記録したとされています。4位の真冬の富士山より寒かっただと!?観測トップ20位までには、近年で見ると「2001年1月14日」に「北海道上川地方占冠」で-35.8度が記録されています。

帯広だけを見ると、今現在真冬で-38.2度を記録した場合、夏に40度を越えたと仮定すると・・・温度差は「約78.2度」に達してしまいます。今はここまで寒くなる事は無いでしょうが、日本でトップクラスに寒いのは事実です。このことから北海道は温度差が激しすぎて住みにくいと言えるのではないでしょうか。