高級デコスマホ・デコ携帯は流行らない?そこそこなものが売れている仕組み

高級腕時計で周りにダイヤモンドを散りばめたセレブ御用達、というものがあります。一般の人には手が届かないですが、お金がある人には人気で海外でも大きく取り上げられたこともあります。しかし携帯電話・スマートフォンでそれに目を付けた会社が販売をしていましたが、どうやら長くは持ちませんでした。

ノキア傘下のVERTU(ヴァーチュ)とは

携帯電話・スマートフォンの端末は、iphoneなどで10万を超える場合があり「高い」と思うでしょう。しかしVERTU(ヴァーチュ)は桁が異なり数百万円の端末が多数存在します。主に富裕層向けとして世界で販売されていました。

表面にはダイヤの次に硬度があるサファイアクリスタルという素材を使用しています。これを2000度の溶鉱炉で2週間かけて精製し、細かくスライスしてはめこんでいるので、金属などで傷つくことはありません。ちなみにサファイアクリスタルは、スイスの高級時計でも高価なものにしか使われていない、非常に高級な素材です。

出典:1台600万円、月額5万2500円–高級携帯電話Vertuは何が「すごい」のか

大量生産ではなく職人による手作りや、高級な素材で本体を作っているのが特徴でセレブ用といえます。世界中で話題になったこの会社ですが、どうやら経営破綻したというのです。

1台数十万~数百万円の高級携帯電話を展開する英「VERTU(ヴァーチュ)」が経営破綻したことが13日、明らかになった。

BBC放送などが報じた。宝石や貴金属など高価な素材を用いて職人が手作りする電話として話題を集め、かつて日本でも東京・銀座などに店舗を構えていたが、近年は販売が低迷していた。

出典:英高級携帯メーカー破綻

当初は話題になり売れていたそうですが、腕時計とは異なり携帯電話という物自体が仇となったようです。なぜ腕時計は売れ続けて、スマートンや携帯電話では需要が減ったのでしょうか。

スマートフォン・携帯電話は消耗品?

携帯電話・ガラケーの時代は、電話とEメール・ショートメールさえできればいい、という使い道でバッテリーの持ちも悪くなく、比較的長く使われていました。しかしスマートフォンが出てきてからは、買い替えのサイクルが早まり、2年~3年でバッテリーが消耗したりOSが古くなってきたり、アプリが動かなくなってきたりと不都合な面が目立ち始めました。

腕時計の場合は時間が分かる事が目的で、古くなってもある程度は使う事が出来ます。10年選手もあるでしょうし、高級腕時計は価値があります。しかし寿命が短くなっている最近のスマートフォンや携帯電話では需要が少なくなり、苦しくなったのではないかという事が容易に想像できます。

素材にお金をかけても使いまわし出来ない

腕時計は高くても一生物で資産として価値があります。中古市場でも人気があり、質屋で換金することもできます。しかしスマートフォン・携帯電話はどちらかというと「使い捨て」であり、機種変更するときにはほとんどの方が廃棄しています。稀に目覚まし時計やアプリで使うなど、手元に置いておく方もいますが年々動かなくなってきます。

しかも本体に装飾を施すのではなく、本体の素材自体が高級なのであって次に使い回しができません。他のメーカーも富裕層向けのプログラムを提供していたりし、中身が古くなっては持ち歩けなくなります。しかし所有欲を満たしてくれるキラキラ光った携帯電話は日本では人気です、それがデコスマホ・デコ携帯と言われるものでこれは腕時計でも存在します。もちろんメッキや飾りですが、これで十分なような気がします。

デコスマホやデコ携帯電話とは?

自分でこの世に1つだけのキラキラ高級感を出してアレンジしたい場合は、このようなテクニック本が有名です。ビジューストーンを使ってデコに挑戦したり、3Dデザインに挑戦したり立体デコ、シールシートデコなど貼り方や印刷方法など分かりやすい内容です。

自分で作らずに既に出来ているものの場合、こういった手帳型のケースで十分高級感を実現できます。可愛いものからカッコイイものまで、特に女性受けするものが豊富です。

腕時計でいうとこういうのがカスタムパーツとして売られています。直接腕時計の部分にパチっとはめるタイプで、高級感を出しています。

本体の素材にお金をかけなくても、付けたり外したり着脱可能な使いまわしが出来るものが日本では人気で、今後もそのような傾向が続くのではないでしょうか。消耗品のスマートフォンや携帯電話が長持ちしない限り、素材そのものにお金をかけるのは余程のお金持ちでない限り難しいでしょう。