アメリカ海軍や中国政府はwindowsXPを今も使い続けている!?

windowsXPは2014年の4月9日にサポートが終了しました。マイクロソフトは、セキュリティーの観点から企業や個人へ新しいOSへの変更を求めています。ですが、無料ではなくお金がかかるので未だに古いOSを使用している方もいます。しかし、個人ならまだしも、国家に関する重要な機関のセキュリティーが薄いのは考え物です。

現在もXPを使用しているパソコンは多い

出典:依然としてWindows XPが10%超

Windows 7のシェアが60.98%と過半数を占め、これにWindows 8.1の13.12%、Windows XPの11.98%が続いている。Windows 7、Windows 8.1、Windows XPのシェアの合計は86%を超えており、この3つのバージョンが強い影響力を持っていることがわかる。なお、Windows XPのセキュリティサポートはすでに終了しており、世界中のデスクトップのうち、12%に近いPCがセキュリティサポートの提供されていない状態のまま使われていることになる。

現在のwindowsXPのシェアは11.98%とのこと、100人中12人は今も現役で使っている計算になります。確かに個人で使ったり、ネットに接続していないパソコンではウイルスやスパイウェアなどセキュリティー面が疎かでも何とかやっていけるかもしれません。

アメリカ海軍がXPの古いOSを使い続ける理由

何とアメリカの軍事機関の海軍が未だにXPを使い続けているとの事。

出典:米海軍、Windows XPの継続利用のために910万ドルでサポート契約を締結

米海軍には、Windows XPなどの旧式のソフトウエアを稼働するためのマシンがまだ10万台ほど残っている。これらを引き続き利用するために、海軍は米Microsoftに莫大な金額を支払ってカスタムサポートの契約を結んだ。

何とアメリカ海軍はマイクロソフトとの特別な契約でセキュリティープログラムをもらっているそうです。しかしサポート終了後も引き続いて、ファイルを提供してもらう費用として910万ドルを支払っていると、莫大な金額です。

この金額をもらい続けて、更新ファイルを提供する価値はあるでしょう。マイクロソフトに多大な利益をもたらしているからです。最大3080万ドルになる可能性もあるとの事で、2017年までの契約をする可能性もあるとのこと。

ですが、ひたすら契約更新費用を払って更新ファイルをもらうわけにもいかず、セキュリティーやマシンのスペックに伴い、徐々に最新のOSにしていく必要はあるでしょう。

ウィンドウズ8/9/10と新しいOSも次々登場しますので、どこかのタイミングで変更する時がきそうです。確かに国家機密を扱っている以上、使用しているソフトも新しいOS用にしなければいけないですし、もし万が一バグがあれば機密情報が危うくなります。万が一にも情報漏えいは避けなければいけないので、慎重に時間をかけて進めていく必要があります。

中国政府はXPを今後も使っていく予定

出典:「Windows 8は高すぎる」として中国政府はWindows XPを使い続ける予定

中国ではWindows XPを使用している人が特に多く、StatCounterは2013年9月の調査で中国国内にある約半数のPCにWindows XPが搭載してあると伝えており、別の調査ではWindows XPの割合が70%に及んでいるというデータも出ています。

中国国内では未だ多くのパソコンがXPを使っているとのこと。中国政府も例外ではないが、マイクロソフトとの個別の更新契約は結ばないとの事、お金は払いたくないのでしょう。
中国国内では、セキュリティー会社のパッチなどで対応がされるケースが多いそうです。日本でいう、トレンドマイクロのような会社が開発しているのでしょうね。

イギリス政府は4月8日以降も安心してWindows XPを使用できるように約555万ポンド(約9億6000万円)でマイクロソフトとカスタムサポート契約を結び、オランダ政府も数百万ユーロ規模の取引を行ったと報道されていますが、中国政府はカスタムサポート契約を結ぶ意向はない様子。

イギリスは契約を結び、オランダもですか・・・。確かに使い続けていくリスクを考えればこの対価は妥当かもしれません。日本はどうなんでしょうね、まだXPを使っている国の機関も普通にありそうです。日本も情報漏えいはたまにありますが、海外ほどセキュリティーを重要と考えてないので、突破されたりウイルスの標的になり、添付ファイルを開くなどということが起こっています。

ただし、マイクロソフトにとってもパッチファイルを提供する事により、莫大な利益を得ているのは事実で今後もお金を出せば更新を受け入れてくれそうです。