合鍵は業者に頼まなくても自分で作ることが出来ます

鍵をなくして家に入れない、鍵に傷や錆が発生して中々鍵穴と合わない、予備用に1本持っておきたいなど鍵が日本中に散乱している以上合鍵の需要は高いものです。しかし実際に合鍵を作ろうと思った場合、時間とお金がかかり特殊な鍵や、作ってもらう鍵屋の規模によっては作れない場合があります。

合鍵が必要な鍵とは

賃貸のマンション部屋を借りる際に鍵を渡されます。鍵は2つあり、1つはメインで使いもう1つはスペアとして何かあったとき用にもらえます。スペアも無くしてしまった場合や、両親や家族など同居する人や出入りする人へ合鍵を渡したい場合もあります。(マンションの合鍵を作るには管理会社の許可が必要な場合があります)

MIWAやGOAL、SHOWAやKABAなど有名な鍵メーカーが日本にはたくさんあり、ディンプルキーや高度な技術で、億通りなど複製しにくい鍵も多々存在します。

しかし自転車の鍵やロッカーの鍵、自宅の机の鍵など重要度が低い場合は高価な鍵は使われていません。鍵の形状さえあれば、複製は意外と簡単なのです。

自分で合鍵を作る理由

鍵屋によっては合鍵の合鍵は作ってもらえないことがあります。なぜならマスターキーから合鍵を作る際に、100%完璧に作るのは不可能で目に見えないほんの僅かな誤差が生じます。そしてその誤差があるにも関わらず、次の鍵を作るとマスターキーから見て2段階の誤差がある鍵になります。そうなると鍵穴にはまらなかったり、鍵穴を傷つける可能性が出てくるのです。鍵屋も「あなたに作ってもらった合鍵で玄関が壊れた!」などと言われても困りますよね。

そうなると自分で作るという方法があります。ただし高度な情報を搭載した鍵は無理で、昔ながらの型を取って合鍵を作る方法を取りましょう。

合鍵を自分で作るには?

鍵の金属として「ガリウム」を用意する必要があります。ガリウムはホームセンターや楽天市場やアマゾンでも販売されているので、個人で簡単に調達することが可能です。

鍵の型を取る方法ですが、ロウが最も簡単な方法でロウで鍵の型を取ります。型の中にガリウムを流し込んで完成です。

ガリウムは融点が29.8度で、手の温度でも溶けることがあります。完成したら取扱には注意が必要で、素手で触らないようにしましょう。完成度は実は高く、金属音もして鍵だけでなくオリジナルのスプーンなども簡単に作ることが出来ます。

合鍵の処分も簡単にできます

融点が29.8度ということは、温かいお湯に入れるとすぐに溶けてしまいます。このように水に溶けたら処分も簡単で、もう1度やり直しをすることも出来ます。ただし金属は体に良いことはありませんので、素手で触るのは控えた方が良さそうです。

本格的な鍵はやはり鍵屋さんに任せよう

本当にセキュリティーのことを考えると、高いお金を出してでも専門の業者に持って行きましょう。町のホームセンターでは無理なことも多く、鍵の○○と看板に「鍵」の文字が入っている専門業者に頼みましょう。可能なら鍵を渡してもらうときに、例えば玄関を取り付けたときに業者にスペアの合鍵が欲しい旨を伝えて作ってもらうのが楽なやり方です。