飲食店はなぜ同じような色が多いのでしょうか

飲食といってもファーストフードや居酒屋や、喫茶店にレストランにピザ屋さんなど様々な種類があります。お店作りをする際に重要になるのが色(カラー)です。色彩検定などもあるように、色というものは人をひきつける力があります。逆にいうと色を失敗したおかげで、商品が全く売れなくなったり美味しく見えないことも多いのです。

色に関した資格があるくらいカラーバランスは重要

色彩検定1級/2級/3級・カラーコーディネーターなど資格の取得も盛んなくらい、色に関して人間は敏感です。配色のバランスや色相・トーンなど色の働きが学べます。

馬や牛などはほとんど白黒しか判別できなく、犬や猫は人間に近い色彩感覚を持っています。猫は弱視気味なので、どちらかというと嗅覚や聴覚が重要視されていたりします。鳥などは紫外線も感じられるとか、見え方も人間とは異なっているくらい優れています。

夏と冬は明確に色が分かれている

夏のイメージは赤、冬のイメージは紫や青色が強いでしょう。オレンジは夏というより秋の紅葉などで思い浮かべる方が多いですよね。

赤は火を連想し火は暑さに結びつきます、青は海を連想し海は涼しさにたどり着きます。このように季節や感じ方は理由があるのです。

飲食店の色は同じような色が多い理由

例えばファーストフード店でいくつかのお店を見てみましょう。
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出典:マクドナルド モスバーガー ドムドム すき家 ロッテリア ケンタッキー ピザーラ なか卵

ほとんどのロゴが赤色もしくは黄色となっています。もちろんファーストフード店に限らず、お菓子やチョコレートのパッケージの色も赤が多く、カップ麺やスーパーなどのフードコーナーや食品コーナーにいくと、赤色のパッケージが目立ちます。

これには2つの理由があります。1つ目がただ単に目立つからというのが理由です。服でもズボンでも車でも赤色は目立ちますよね、白や黒は背景と同化してしまったり馴染んでしまいます。

2つ目が食欲をそそるということです。赤色にはアドレナリンを分泌させる興奮色という役割もあれば、活発になる原動力を生み出してくれるパワーもあります。そして食欲を増進させてくれ、食べたいという欲求に駆り出されてくれるのです。

モスバーガーや吉野家などではタイトルロゴに、緑色のロゴもあります。これも食品には多い色でサラダの意味合いが強いですが、色とりどりの配色にすると美味しそうに見えてしまうのです。自宅やお店でサラダを食べるとき、レタスなどの葉物以外にトマトや黄色のピーマンなどたくさんの色が入っていると美味しそうに見えませんか。

パッケージを作ったり、デザインを考える場合、お店を立ち上げたり新メニューを考える場合にも赤色をまずは念頭にアイデアを考えてみると良いのではないでしょうか。その色に決めるには明確な理由があるのです。実際に意識をして見てみると、食べ物のあるいたるところに赤色は目立つように配置されています、一度意識してみてみましょう。