公園に「トイレ」を置くと嫌がられる理由とは?

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近年では近所の公園でボール遊びが禁止され、散歩や癒し・休憩として活用されることが増えてきました。ベンチであったり、簡単な乗るだけの遊具であったり、中には砂場やドッグランを備えているところもあります。田舎へ行くほど敷地は広く、都会ではオアシス的な存在となっています。皆さんがいつも見る公園、トイレは設置されていますか?自宅の物を捨てる人が多いのでゴミ箱が撤去されることはありましたが、トイレが無い公園も実は増えています。

日本で公園の数は多い

国の名称では「都市公園」と表示されますが、この都市公園、実は年々増えていっています。整備が進んだこともありますし、治安や景観・それに震災などがあった時の避難所としても注目されている事から、国も数を増やしているのです。

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出典:都市公園等の面積・箇所数の推移 国土交通省

国土交通省のデータを見ると、年々その数が増えていっている事が分かります。1人当たりの面積自体は近年はさほど広がりを見せてはいませんが、1年で1,645箇所増えるなど力を入れています。

参考:H26年度末 都道府県別一人当たり都市公園等整備現況 国土交通省

もちろん大小様々な施設があるため、トイレを置くスペースや設備が乏しいところも数多く存在します。1人当たりの公園の面積が少ない地域は「大阪府」「千葉県」「埼玉県」「東京都」「神奈川県」「愛知県」「和歌山県」です。和歌山県は広さから考えるともう少しあってもよさそうですが、大阪府が最も少ないのはスペースが限られているので、単純に府の面積のせいかもしれません。

外でトイレを使いたい時はどうするか?

道を歩いていて急にトイレに行きたくなった場合、あなたならどうしますか?コンビニが近くにあれば良いですが、都市部ではトイレの従業員以外の使用を断っているところもあります。場所が狭いため、裏側に設置しているところなど。

他にも喫茶店やレストラン等の飯屋はトイレはありますが、中々利用しないのに借りるのは勇気がいります。ガソリンスタンドも車を持っていれば良いですが、クリーニング店や普通の会社の場合は貸してくれるかは怪しいところです。

JRや私鉄の駅では構内にある場合がほとんどで、入場券を購入するか駅員に相談する必要があります。田舎なら入れてくれるかもしれませんが、都会ではまず無理でしょう。では公園にあればどうでしょうか、公園は皆の公共のものですので誰でも気兼ねなく使用することが出来ます。

公園は歓迎されてもトイレは歓迎されない?

トイレがあれば利用する方にとって、とても便利になることは間違いないでしょう。しかし近くに住んでいる住民の方には不評のようで、反対運動が起こることもあります。

京都府向日市寺戸町の寺田東公園で設置以来約6年間、一度も使用されていない公衆トイレが1月5日まで期間限定で公開されている。市は常時開放を計画するが、近隣の一部町内会は「治安上の懸念」から市の方針に反発している。

出典:京都「開かずのトイレ」期間限定で公開 一部住民「心配大きい」

公園にトイレが設置はされているのですが、6年間1度も使われていません。税金が無駄になっているのも困りますが、町内会が反発しているためです。

この場所に限らず反対する理由として多いのが「治安」です。落ち着ける場所ということは、人が周りから集まりやすいということになります。確かに公園ですし、誰が来てもウェルカムなのですが暴走族や酔っ払い、学生のたまり場になると騒音問題や治安が心配になるのも一理あります。

近くに小学校があったり、女性が1人で近くを歩くのも危なく感じるようでは設置の反対も頷けますが、人口も増えてきて災害時や公共サービスの充実を図る上であっても良いという意見もあります。

条件付で設置するという手がある

例えば夜に治安が悪くなるのを心配している場合、昼間だけの開放にして夜は施錠するという手があります。しかし1度公共の税金で投入されたのですから、家の前でされるよりはきちんと手入れをして人員を配置すれば設置をしても良いのではないでしょうか。

オープンにせずに閉鎖的になると、違う意味で重い雰囲気が漂ってきますし、治安に対してもっとよくなるにはどうすればよいか、を考えるべきでしょう。自分たちの事だけを考えるのではなく、周りに住む方やここを訪れる方への配慮や心遣いを考えて、使いやすい公園を目指して欲しいものです。